後期高齢者の highdy が学生時代、敬語は尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類であったと記憶する。子供のいない highdy は子供の教科書から学ぶこともなく、つい最近まで現役の大学生でもあったのに、誰からも指摘される機会もなかった。それにどのコースも基礎教育を飛ばして3学年に編入、次々に短期間に卒業を繰り返していたこととと、日本語や国文学に関するコースを選択しなかったこともあり、気づく機会を失っていたようだ。
平成19年2月の文化審議会答申で、敬語の中の謙譲語をⅠとⅡに分け、美化語を加えて5種類になったのは卒業後に得た知識である。
平成19年2月の文化審議会答申で、敬語の中の謙譲語をⅠとⅡに分け、美化語を加えて5種類になったのは卒業後に得た知識である。
身近に高校生でもいたら尋ねてみたいものだが、「変なボケ老人」と思われるのがオチかも?
先日ドライブの途中、自宅から30分余りの所に「行田八幡神社」を見つけて立ち寄り
見分け方
以前の本シリーズにおいて幾つか書いたが、2つに分けた謙譲語 I と謙譲語 Ⅱの違いや見分け方は難しいが、簡単な例文を思い浮かべると、その違いが判りやすくなると思われる。( I と Ⅱ は、1と2のように表現されていることもある。)
謙譲語 I の場合、「話に出てくる対象の人物」に敬意を表し、謙譲語 Ⅱ の場合は、「話の聞き手」に関して敬意を表しているという違いで見分けが可能である。すなわち、謙譲語 I では、対象になる人物がいて、その人に対する行為に自分を低めて敬意を表す言葉である。
後者の場合、相手側に対する自分の行為を丁重に話したり、書いたりするときに使うので「丁重語」とも言われることがある。
具体的に例文で考えてみよう。
Ⅰ. 先生の家に伺います。 敬意を払っているのは先生
他にも、「申し上げる、差し上げる」など、話の先に敬意を払うべき第三者がいるときの表現法である。
Ⅱ.社長の家に参ります。 敬意を払っているのは聞き手
「参ります」は、以前にも述べたように、行くという自分の行為を話し相手に敬意を表して丁寧に表現しているのであって、社長に敬意を表しているのではない。
「あなたのご意見を私の部下に説明致します」も、話し相手の「あなた」に敬意を表しているのであって、部下に敬意を表しているのではない。
ひと言
このように、使われる言葉が「誰に敬意を払っている」のか、話の先の対象者か、目先に居る相手であるかによって区別が可能にある。
人生も終わりになってから、気付くのも遅くお恥ずかしい。現役時代にしっかり使えていたか否かが問題なのだが・・・。ただ、未だ現役の方々は恥をかかないようにされた方がいいでしょうね。
知識も技術も他人に簡単に尋ねるような姿勢で身につくものではなく、自ら苦労して得たものであるほどしっかり脳に定着するものである。
本日もご来訪いただきありがとうございました。