幻の姫谷焼

幻の姫谷焼を現代に再生

みんな騙された

2019-04-19 21:50:00 | 日記
姫谷焼の窯が姫谷に築かれた理由は何なのか。
誰もが考えたのは、窯跡付近に粘土があったと思っていた。
ところが材料の採取の場所がわかると、まんまと、学者の定説に騙された。
昔は現代と違って、交通の便が悪く、重い土や石を遠くから運ばないと、もっともらしいことを言われる。姫谷は違っていた。

白い石

2019-04-19 06:12:21 | 日記
姫谷焼の研究を始めて何年かたった頃、知り合いの母親の実家に連れて行ってもらった。
民家の庭に、白い石が転がっていた。
こんな所に姫谷焼の石が転がっていたには、正直驚いた。今まで探していた石が、窯跡から相当離れた場所で転がっていた。
この石で成形をしたが、粘りが乏しく、場所が遠いので、姫谷焼の石ではないと疑って、また姫谷焼窯跡付近で粘土探しをしたが、粘りを出す方法がわかり、姫谷焼の材料は相当離れた場所から、運んだと確信した。
実家のお寺はどこですかと聞いたら、昔から正福寺だと言われていた。
こんな遠い場所に材料があるのだから、誰も分からなかったのは、至極当然である。
たまたま民家の庭先に白い石を見つけなかったら、姫谷焼は迷宮入りだったと思う。