ビンボー家の日々

      
  とりとめもないけれど
     

O Fortuna

2013-12-28 00:13:26 | 動画コレクション
   かなりの数の映画を見てきた。61才だし 当然か。。。
   それで
   主人公に危機が迫りつつある時や彼が重大かつ不安な決断した時、または恐るべき破滅の
   暗黒が禍々しい口をポッカリ開け、そこへ主人公が堕ちて行かざるをえない事を暗示する
   ようなシーンでよく使われるクラシック曲がずーっと気になっていた。
   画面を観ているこちらの不安をかきたて怯えさせるにはこれ以外の曲は考えられない ....
   うーん、私も映画撮るならこの曲を使ってみたい..... なんてバカなことも考えたり。。。

   それがテレビドラマ相棒の『バベルの塔』の再放送、冒頭シーンで大塚寧々ちゃんが夜の
   ビル屋上にひとりあらわれたあたりからその曲が流れ始め、彼女は持っていた拳銃を自分
   のこめかみに押しあてバックの歌曲が盛り上がるなか、一発の銃声が響き彼女は倒れた .....

   それでネット検索などしてその歌曲がカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」だとつき
   とめることができた次第。

   映画やドラマで使われるのは『O Fortuna』の部分。

     ちなみにFortuna(フォルトゥーナ) は ローマ神話の幸運の女神

  "O Fortuna"


   おお、運命の女神よ
   おまえはまるで月のように
   絶え間なく姿を変える
   満ちてきたかと思うと
   また欠けていく
   人生とは何と呪わしいものか
   ある時は意地悪く突き放し
   ある時は愛想よく笑って見せもする
   お前にかかったら
   人間の栄華なんぞは
   炎にかざした氷のようなもの
   簡単に溶け去ってしまう

   おそろしく非情で
   空しい運命よ
   ぐるぐる回る車輪のように
   悪しき性よ
   お前のさしのべる救いの手は
   どれもこれも空しく潰える
   お前はいつもコソコソと
   影のようにつきまとい
   この俺さえをもつけねらった
   お前にとってはたわいないお遊びが
   俺を突きおとし
   俺からすべてをはぎ取ってしまった

   繁栄をもたらす運命も
   権力をつかさどる運命も
   もはや俺を見捨てた
   今や欲望と
   虚脱感が
   俺の心を支配している
   ならばこの時こそ
   ためらうことなく
   弦をかきならし
   俺と一緒に歌い嘆いてくれ
   力を持った勇者の中にさえ
   運命に押しつぶされた者のあることを


.






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