滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2019.01.06 京都西山/釈迦岳(滝と大木を巡る山旅)

2019-01-06 20:04:23 | 京都の山(北山以外)
2019.01.06[JR島本駅10:17〜10:38若山神社10:41〜10:52尺代西光寺〜11:02乙女の滝11:15〜11:29水無瀬渓谷出合〜11:31尺代ダム11:36〜11:38水無瀬川渓谷出合〜12:42大沢のスギ(大阪府天然記念物)12:52〜12:56釈迦岳への分岐〜13:33大杉13:50〜14:02釈迦岳14:05〜14:12おおさか環状自然歩道分岐〜14:24杉谷〜14:45一の滝・二の滝14:51〜14:54金蔵寺産の滝15:06〜15:27南春日町バス停〜15:55小畑川公園北口バス停]
○近畿自然歩道は尺代入口ゲートで通行止め(自己責任で)
水無瀬川沿いの道は乙女の滝より上流で数箇所崖崩れや倒木があるが、通行には特に支障はない。本流と分かれ北に向かう谷に入るとすぐに倒木帯となる。上流の二俣(標高300m付近)まではほぼ倒木で埋め尽くされている。通常より3倍以上の時間を要すると考えておいた方が良い。
標高330m付近で峠に出て、しばらくは歩きやすいが、すぐに倒木等で道は不明瞭になる。忠実に尾根を辿る方が良い。
標高400m手前で道は尾根から外れてトラバースとなるが、ここも倒木でルートがややわかりづらい。トラバースルートにも倒木はあるが特に通行に支障はない。
近畿自然歩道は初級者向きのコースではなくなっているので注意!
○大沢から北に向かう道も通行止め(自己責任で)
京青の森へ向かう道と分かれて、左俣とも言える谷に入ってしばらくしてからは、ひどい倒木帯となる。谷や道は幾重にも重なる倒木で埋め尽くされている。這いつくばってくぐったり、重なる倒木を何段も登って越えたりしなければならないので体力を消耗する。歩いている人もある程度いるのでルートっぽいものはできつつあるが不明瞭で、これを外すと大変難儀する。ここも通常の3倍以上の時間を要すると思っておいた方が良い。谷から離れて大杉のある峠にいたる斜面道の最初(標高440m付近)まで倒木帯は続く。


明日納期の仕事があったので、朝からエイヤッとやっつけ、西山散策に出かける。
きょうは島本駅スタート。なるべく歩いていないところを通って京都洛西まで行こうと地図を眺めると、ちょうど滝と巨木を巡るコースができそうだ。

若山神社から尺代の集落を越えて水無瀬川沿いの近畿自然歩道に入る。ゲートがあり通行止めとなっている。通行止めは初心者向けの注意喚起と判断して倒木覚悟で入山。いつでも引き返す心の準備と無理はしないと言う自分のキメごとで自己責任においての入山。勧められたものではないと思うが。
2つほど水車跡を見ると乙女の滝がある。道から見えるが急斜面を下って谷におり真下から滝を眺める。きょうは平坦路は走ろうと思ってランニングシューズで歩いているので、滑りやすい急斜面は慎重に下る。足首部分から小石や枯れ葉が入るのは仕方ない。
滝は水無瀬川の右岸支流から落差20mほどを段々に落ちている。美しい水に思えるが上流にはゴルフ場があり、実際には汚れているものと思われる。本流には鏡面のように静まりかえった美しい淵があり、大岩の奥には滝が落ちている。大岩に阻まれて滝には近づけないが落差5m以上はあるだろうか。
ここで1回目のランチとしてパンをほおばり、急斜面を登り近畿自然歩道に戻る。ここから先の道は少し荒れており、本流から離れる分岐までには数箇所の土砂崩れと倒木があるが特に問題なく通行できる。

左岸から小滝となって流入する支流を渡ると道は二手に分かれる。道標があり右に斜面を登っていくルートが正しいが、見落とし真っ直ぐ本流沿いの道に入ってしまった。堰堤(尺代ダム)上の河原を歩いているときに気づいて引き返す。
支流への道に入るとすぐにまた道が分かれる。左の道は巻き道なのか別の方向に行く道なのかわからないが谷に近い右方面に行く。するとすぐ倒木が多くなる。右下には小滝が連らなっている。徐々に倒木は増えてほぼ谷は倒木に埋め尽くされてしまう。このあたりは昨年9月の台風の影響が大きいと言われているが、ここも例外でない。ほぼ正規のルートは判別がつかない。それでも通行している人はいるようで、なんとなく歩きやすいところを選んで踏み跡ができつつあるには助かる。この倒木帯は標高300m付近まで続き、二俣の右の谷に入ると収まる。えぐられた谷の縁を歩き谷を離れるとすぐに峠。ここからの眺望はよい。

なんだか今回はガイド的な文章になってきたなぁ。この先もガイド風で書くことにしましょう。

峠からは尾根の右側についた歩きやすい道となるが、すぐに倒木等で不明瞭となる。急斜面を尾根を忠実に登ると道は現れたり不明瞭になったり。標高400m近くになると道は尾根を外れてトラバース道となる。トラバースとなる箇所にも倒木が多く、迷いやすい。トラバース道にも倒木はあるが特に問題なく通行できる。
向谷山との分岐を過ぎ、少し下って小さな谷を渡り、さらに少し行くと道は二手に分かれる。右が正規の近畿自然歩道でギロバチ峠に通じているが、左のショートカット道を行く。少し登ると峠となり林道が通っている。これを下ると程なく府道に出る。
府道を左折するとすぐに「大沢のスギ」入口があり、案内板が設置されている。3分ほど登れば一見の価値ある枝振りのよい厳ついスギの巨木に出会える。周囲の普通サイズの杉がひ弱に見えてしまうほどの圧倒的な存在だ。

府道をさらに下ると大沢集落で釈迦岳への分岐となる。右の谷沿いのアスファルト道に入るとすぐ通行止めの看板がある。ここも初心者向け注意喚起と判断して倒木覚悟で入山。ここの倒木情報はネットで取得済み。ここを行くにはちょっと覚悟が必要。
大沢から500~600mほど進むと谷が二俣となる。右は京青の森に通ずる道で、倒木はあるが、ある程度処理されておりそれほど困難ではない。これは昨年11月に通っていてその時の状況。今はさらに歩きやすくなっているかもしれない。
この分岐より今回は左の谷に入る。しばらくは問題ないが左に2本目の支流が流れ込む辺りから倒木が多くなってくる。はじめは難なく越えられるが、すぐに倒木はひどくなり、谷や道は幾重にも折り重なる倒木で埋め尽くされている。先ほど歩いてきた水無瀬川支流の倒木帯よりもひどく手強い。這いつくばってくぐり抜けたり、重なる木を数段上り下りしたり、斜面を巻いたり、水流の中を行ったり、とにかく体力が消耗し時間がかかる。枝等に足を取られて転倒しないように細心の注意を図ってひとつひとつ越えていかなければならない。
この倒木帯は標高430m付近の二俣まで続く。二俣の先、道は右の谷沿いに少し登ってから折り返して斜面を登ってゆく。この取りつきにも倒木が散乱していて道をふさぎ急斜面を巻かなければならない。ここを過ぎるとようやく倒木もなくなり従来の登山道を歩くことができる。さらにひと登りすると大杉のある峠に着く。
大杉と登山地図にも記されているが、それほど目を引くような大木ではなく、やや大きめの木というくらい。裏に回ると焼けた洞の中に小さな石像が奉られている。
ここで2回目の昼食とする。

ここからは歩きやすい尾根道を登る。すぐに道脇に束なった特徴ある木が生えている。釈迦岳までにもいくつか倒木はあるが巻き道ができているところもあり、特に通行に支障はない。四辻になるとすぐに釈迦岳山頂。山頂からは展望はなく、広くもないが三角点横にはベンチとテーブルが設置されている。

釈迦岳からは送電鉄塔を2つ越えてポンポン山との分岐を右に折れて杉谷に。倒木もほとんどなく気持ちよく歩ける。善峯寺には下りずに金蔵寺方面の東海自然歩道を行く。河川の争奪地点を見てアスファルト道を北へ。府道733号線に出て右折。逢坂峠手前から左の東海自然歩道に入る。金蔵寺有縁無縁供養塔を横目に見て金蔵寺へと下る。倒木もなく快適。
谷を渡ると一の滝が見える。落差は5mもないだろう。続いて二の滝でこれも同じくらいの規模。木を頼りに急斜面を二の滝に下りて写真を撮る。その後すぐに金蔵寺に着く。産の滝を見て府道のショートカットコースを駆け下り、あとはランで南春日町バス停へ。再び歩きで洛西ニュータウンに入り、バス待ちの時間調整のため小畑川公園北口まで引き続き4バス停分歩く。



JR島本駅からまずは若山神社へ。


きょうは部分日食が見られるそうだ。ずっと厚い雲に覆われていたが若山神社に到着すると一瞬日が射した。NDフィルタを持ち合わせてないので最高速シャッタースピード・最大限の絞り・最大マイナス補正ではこれが限界。明るすぎて部分日食はよく分からない。


若山神社から山際の展望のよい道を行く。


水無瀬川沿いの道をしばらく行くと乙女の滝。落差20mほどの立派な滝だ。清流が流れ落ちているかのように思えるが、上流はゴルフ場なので水はきれいとは言えない。


乙女の滝横の本流には2段の滝と大きな淵がある。大滝とも呼ばれているようだが、大岩に阻まれて近づけず全容は見えない。鏡のように静まりかえった淵が美しい。


また僅かに日が射した。でもやっぱり日食はわからない。


水無瀬川沿いにはいくつもの水車跡が見られる。


途中から水無瀬川支流沿いに近畿自然歩道があるのだが、分岐を見落とししばらく本流沿いに進んでしまった。大きな堰堤(尺代ダム)がありその上は伏流で広く長い河原となっていた。ちょっと大峰弥山川の白川八丁を連想させる。


支流に入ると倒木だらけ。ひとつひとつ越えるのには骨が折れる。


谷を離れ小さな峠に出ると展望がよくなった。


大沢のスギ。枝振りが見事で厳つい巨木だ。


周囲の杉と比べるとその大きさが一目瞭然。


大沢のスギは大阪府の天然記念物


樹齢推定800年、幹周り6.7m、樹高20mとのこと。


大沢集落から大杉(峠)に向かう谷沿いは、激しい倒木帯。幾重にも折り重なる倒木を越えるのは体力と時間が必要となり、気が滅入りそうになる。


倒木の激しい谷から尾根に上がるとこのスギがある。


地図にも大杉と記されているが、特に大きいとは思わない。


見上げると大きく見える。


大杉の少し先のこの木の方が存在感はある。


展望も何もない釈迦岳山頂。霰が降ってきた。


杉谷の河川の争奪地点


金蔵寺横にある一の滝


一の滝のすぐ下には二の滝がある。


一の滝と二の滝をいっしょに


一の滝、二の滝から少し離れた下流に産の滝がある。


産の滝を見上げる。


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