2020.02.24[江賀谷入口09:00〜12:07オグロ坂峠12:09〜12:17八丁平〜14:47峰床山14:53〜15:34オグロ坂峠15:36〜17:32鎌倉山登山口1〜17:42葛川市民センター駐車場]with yamanekoさん、yamaizuさん、michikusaさん(距離14.28km 累積標高↑1022m)
●オグロ坂峠前後、八丁平周回路、峰床山前後以外はすべてバリエーションルート
伊賀谷右俣上流支流は危険箇所あり、鎌倉谷南側尾根標高930〜850m辺りはやせ尾根急坂注意
今回はyamaneko0922さんのお誘いで八丁平を満喫しました。
八丁平へは1999年に行ったきりで、なんと21年ぶりとなります。21年前といえば、まだクマザサで覆われていた頃で、北山、比良といわず、どこに行っても山はクマザサの藪ばかりでした。今のように登山道を外れて周辺を自由に歩き回れるということは考えられなかった時代で、クマザサとの格闘(藪漕ぎ)の末に体力を消耗してしまって、目的の山までたどり着けなかったこともありました。
それが、そのクマザサが数年の間に一斉に消えてなくなったのです。どうしてなくなったのか、簡単に言うと鹿が新芽を食べ尽くしたからです。
クマザサは数十年に一度、一斉に花を咲かせて枯れ、代替わりをするとされています。あっ、そうそう、クマザサ、クマザサって言いますが、実のところササは種類が多くて、それが本当にクマザサかどうかというのは、私も含めて大方の人はわかっていないらしいです。多くの亜種があって、それぞれに名前があるのですが、みんなが大きな笹は全部クマザサって言うものだから、一般的に大きなササはみんなまとめてクマザサで通ることになってしまったらしい。
元に戻ります。新芽は鹿に食べられるという話でした。京都から滋賀や福井にかけてのクマザサは2001年頃に花を咲かせて枯れてしまいました。ちょうどその頃、鹿が爆発的に増えたのです。鹿は大きく成長したササの葉は堅くて食べません。(鹿さんが言うには)柔らかくおいしい新芽が大好きよ。大きなのはキシャキシャして食べにくいの。消化も悪いし。ということらしいです。知らんけど。
ササの新芽という食料が増えたから鹿が増殖したのかもしれません。
ササに限らず、いろいろな植物が鹿の食害で激減する中、クリンソウやマツカゼソウなどは鹿が嫌いなものだから、ここぞとばかり繁殖しています。山芍薬なんかも鹿は嫌いらしいですよ。イワカガミやイワウチワも嫌いなんでしょうね。
鹿さんたちの影響でクマザサがなくなって山は明るくなり歩きやすくなりました。自由にどこでも歩けるのは楽しいことです。でも鹿の食害のことを思うと複雑ですね。
鹿が増えたのは、一つの理由として人の手によって天敵のオオカミが絶滅させられたからだと言われています。あとは温暖化とか造林だとか、これって全部人間の仕業じゃないですか。
歩きやすくはなったけれど、植生は豊かでなくなった。そしてヤマビルのビッグバーンもです。鹿が増えたからヤマビルが爆発的に増えた。やっぱり山にはクマザサがある方が自然なわけです。
非常に前置きが長くなってしまいましたが、そんなクマザサをかき分けて最後に訪れてから21年経ったわけです。
今回のコースはyamaneko0922さんにお任せ、どのルートを通って行っても面白くないはずがありません。それに今回お初の八丁平を知り尽くしたmichikusa78さんともご一緒。楽しくなりそうです。
中村から江賀谷の林道を歩きます。江賀谷は伊賀谷とも言われています。
「い」と「え」という発音は方言でよく入れ替わることがあります。「いいよ」「ええよ」ってのが代表的とも言えるのでしょうか。「両替」はもちろん「りょうがえ」って言うのが標準的ですが、わたしたちより年代の上の方では「りょうがい」って発音する人も多いし、などなど例を挙げればキリないのですが、伊賀谷と江賀谷も方言というほど広い地域性のものではないですが、地元一部の人たちの訛りから始まって二手に分かれて使われてきて、それぞれに漢字を充てたのではないだろうかと勝手に思います。
この話をしていたら伊賀谷(わたしは江賀谷より伊賀谷の方がしっくりくるので、今後は伊賀谷と言います)左俣のことをスズ谷とも言うとのことをmichikusa78さんに教えてもらいました。これは知らなかった。ひとつ賢くなりました。
林道を歩き、右から北兄谷が合流する地点を渡ってから伊賀谷林道に別れを告げて植林地を登ります。最初こそ仕事道っぽい踏み跡はあるのですが自然林に変わると踏み跡もほぼない状態です。次第に尾根の地形が明瞭になってくると、地面には丸く光沢ある深紅の葉が多く見られるようになります。
さてこれはイワウチワなのかイワカガミなのか。花が咲かない限りわたしは見極められませんが、聞いてみると葉の形が円形ならイワウチワ、ハート型ならイワカガミということらしいです。これだけでもややこしいのに、この地域(近畿地方北部日本海側?)ではイワウチワと思われるもののほとんどは、実はトクワカソウらしいということもyamaneko0922さんに教えてもらいました。
調べてみると、花の形は全く見分けがつかないらしいのですが、イワウチワは葉の基部がくびれているのに対してトクワカソウは円形に近いということ。
ここで見られるものはハート型の葉をしているのでイワカガミだと思います。
同様に見極めが難しい花としてはトリカブトもありますね。この近くで見られるもののほとんどはキタヤマブシらしいのですが、これは変種も含めると50種類以上あると言いますから、山を歩いていて花を見るだけでは、わたしにはさっぱりわかりません。
比良山を望むことのできる展望所を過ぎ、尾根もなだらかになってくると、わずかに地面が白くなってきました。これは残雪ではなく昨日に降った雪でしょう。やがて東からくる大きな尾根に乗ると、尾根の北側斜面を中心にわずかに残雪も見られるようになってきます。
今この尾根で既に標高は900mを超えています。八丁平の標高よりも高い。さらに八丁平は日当たりもよいので、現在地のこのような残雪状況からは、八丁平には雪はないだろうと残念ながら容易に推測できてしまいます。今季の短い雪山期間、最後のおこぼれにでもありつけて雪の感触を楽しめたらなぁと思っていたのですが、これは無理な希望というものですね。
少し尾根を西進したところで、yamaneko0922さんが、きょうは寄り道したいところがあるんです。いかがですかとのご提案。わたしは一も二もなく賛成!michikusa78さんも道草大好きのご様子なので、ではということで一旦主稜線を外れて南の支尾根に足を踏み入れます。谷に下りて対岸の小尾根を登ろうというものです。
yamaneko0922さんが興味あるところには何かがあるはず。特殊な嗅覚をお持ちですから。わたしもこういうのは大好物です。
急斜面を谷に下り立ち少し下って二俣へ。対岸尾根に取り付く予定でしたが、ここでyamaneko0922さんが新たに何かを嗅ぎ取られたようです。右岸支流を遡ることになりました。
地図を見てみると、これは面白そうな谷ではないですか。源流部から屈曲しながら等高線が急に密になり下ってきています。遷急点がハッキリした谷、こういう谷には滝があることが多い。これはワクワクです。
小さな段差の流れをいくつか越えると、あっやっぱり!滝が見えてきました。小落差ながら整った形の滝。1/25,000地形図に水線は引かれてはいるのですが、源流域の面積が狭いので普段なら水量少なく、岩を水で濡らす程度なのかもしれませんが、雪解けが急速に進んだこともあってか水はしっかり流れています。
その滝の上にもナメ滝があり両岸に岩が迫っています。しかし滝の直登は不可能で、巻きや低い位置でのトラバースも微妙。右手斜面を少し登ってyamaneko0922さんが高い位置のトラバースルートをチェックするも、石楠花の藪もあって容易ではなさそう。
ナメ滝の上で谷は右に折れているので、その先の様子をうかがい知ることはできませんが、まだ滝が続いていそうなよい雰囲気なのですが、今回はこのまま右斜面を尾根めざして登って行くことにします。
急登を終え少し尾根を進むと鎌倉山方面から来る登山道と出会いました。この稜線からは北に百里ヶ岳や三国岳、西に桑谷山などを望むことができました。さてこの先オグロ坂峠から八丁平に入るか、中村乗越まで尾根を南下するかという2通りのルートの提案がありましたが、わたしが久しぶりの八丁平ということで、八丁平を満喫できるコースにしましょうとオグロ坂峠経由コースに決定です。お気遣いありがとうございます!
久しぶりのオグロ坂峠なのですが全く懐かしさを感じられません。それは以前とは全然違う雰囲気だから。昔はクマザサが覆う深山の峠で、暗いイメージがあったのですが、今見るこの風景はとても開放的で爽やかなイメージ。同一場所とは思えません。唯一、祠があることで同じ場所だということがわかるくらいです。
オグロ坂峠を後にいよいよ八丁平の湿原に入って行きます。湿原が見えること自体がまた驚きでした。以前は登山道脇のササが人の背丈より高く、湿原は全く望めなかったのです。
湿原の奥には丘が列び(実際には900m級の山々ですが)、湿原内にポツリポツリと立つ木にはヤドリギの丸いぼんぼり、斑模様の残雪、こんな庭園風の景色は想像していなかったので、ついついカメラのシャッターを切る指も頻繁に動きます。
湿原の南端で橋を渡り、ザックをデポして、michikusa78さんおすすめの絶景ポイントへ。なだらかな北東斜面が開けている絶景ポイントからは比良山系が一望。大好きな比良山をいろいろな場所から眺めてきましたが、琵琶湖側以外で連山を見渡せる絶好のポイントとしてはここが初めてです。それにしても見る限り比良に雪はほぼなく、2月の風景とは思えません。
フノ坂からの道との合流点にあるベンチでランチの予定でしたが、ここでこの景色を眺めながらの方が良かったとyamaneko0922さん。でも荷物はデポしてきました。残念。
湿原周回路に引き返し、橋を渡って分岐のベンチでランチタイム。yamaneko0922さんyamaizuさんご夫婦に毎度のようにおよばれ。今回はイタリアン3品にブレッド、このシチュエーションに絶品ランチ、さらにmichikusa78さんにはわたしの大好きなルピシアの紅茶を淹れていただきました。
普段の山行では近所のディスカウントスーパーで買う49円オニギリ×2に4本105円魚肉ソーセージ1本、39円500㎖緑茶で軽くランチを済ましてしまうわたしにはこの上なく豪勢なランチです。
気温はおそらく10℃前後でしょうが、無風で日差しがあるため快適で温かさも感じられます。下界で10℃であれば少し寒く感じるのかもしれませんが山上では適温に感じられます。人間の感覚とは不思議なものです。
申し分ない青空の下、ちょうどいい体感温度で、すばらしい景色を眺めながら、山友と山話を交わしつつ美味しいランチをいただく。こんな贅沢なことはありません。改めて、ごちそうさまでした。
ランチタイムのあとは新心荘跡へ向かいます。同志社大学の新心荘は中学校のワンゲル部夏合宿等で何度かお世話になった小屋です。花脊峠から重たいキスリングザックを担いで、ヘトヘトになってたどり着いた中学1年生時の記憶が甦ります。
でもやっぱり現在見ているこの景色とは全く違っていたので、今と昔の記憶が交わることはほとんどありません。
新心荘は京都市が八丁平を縦断する林道建設を計画した際に、環境破壊の観点から同志社大学等が猛反対、結局林道は八丁平を通らず迂回ルートで建設となったのですが、それと同時に新心荘も撤去の勧告を受けて解体されました。京都市と同志社大学との間で色々あったらしいという話をyamaneko0922さんから聞きながら、跡地を見て回ります。
小屋の前の杉は何となく記憶と重なる気もしますが、水場は水量が随分減っていたり、小屋裏が鬱蒼とした森であったのが今は開けているなど、以前の記憶とは重ならないことの方がやはり多くあります。
そういえば小屋裏から少しクラガリ谷を奥へ行くと、ミカエリソウの群落があったように記憶しています。今はもうないのでしょうね。このことをお3方に小屋跡で話していた時にはテンニンソウと説明していたのですが、家に帰ってからあれはテンニンソウではなくミカエリソウだということに気がつきました。同じような植物で花の色が白か紫かの違いなので、おぼえ違いをしていたようです。そういえばミカエリソウは雲取山でも多く見られたし、北山では普通に見られる花だったと記憶していますが今はほとんど見かけませんし、多くの方のレコ等を見ても登場しないということは激減したのでしょうか。
新心荘跡からはクラガリ谷を行かず左手の斜面を登り尾根に出ます。この尾根には倒木が多いのですが特に通行の支障にはなりません。
途中、展望所からは堂々とした皆子山が正面に望め、大見湿原の一部を見下ろすことができます。皆子山の左には比叡山が山頂部分だけを恥ずかしそうに覗かせているし、皆子山の右手には幾重にも折り重なった京都北山の峰々が望め、最奥には愛宕山から地蔵山へと続く北山の中では他より一段高い稜線を見ることができます。
大悲山方面からの道と先ほどの新心荘からクラガリ谷を登ってくる道と相次いで合流。そこからは10分も登ると峰床山頂。山頂手前にある白骨化した杉の枯れ木オブジェが印象的です。
オグロ坂峠、新心荘跡と同様に山頂のイメージも以前とは全く違ったものでした。ササの中の小さな山頂スペースだったように記憶していましたが、今見る山頂は広く開放的でそのギャップは大きすぎます。特に西方面は以前よりもずっと開けており、北山の峰々が一望でき、その稜線の重なり具合と遠方ほど淡くなる色のグラデーションがお見事です。
山頂三角点横には大きなケルンが積まれていて、徐々に大きく高くなってきているとのこと。1m近い高さに積み上がっていますが、これは皆子山に対抗してのものではないでしょうか。
皆子山は標高971.3m、対して峰床山は969.9m。その差はわずか1.4m、この差が京都府の最高峰と第2位とをわけている。ということでおわかりだと思いますが、石を積み上げて皆子山より高くしようということだと思います。これに気づいた人がこれからも積んでいくのでしょうか。いずれケルンが1.4mの高さになったとて、もちろん地図上の標高が変更になることはありませんが。
山頂より尾根伝いにオグロ坂峠に向かう道を下ります。そして鞍部より再び八丁平湿原方面に下っていきます。ここはyamaneko0922さんがおっしゃる通り非常にフォトジェニックな場所で、ゆるやかなU字谷地形の美しい草原。その右斜面には堂々とした巨樹が番人のように草原を見下ろしているというところです。
防鹿柵があり、その中と外とでは植生が異なっていて、人工的な斑模様となってしまってはいますが、見下ろしてもよし、見上げてもよしの美しい場所には違いありません。
さらにきょうは朝から雲ひとつない申し分ない快晴なので、まだ芽吹く前の山々の枯れ草色と青空との対比が面白い。また違う季節にも訪れてみたいところです。
湿原の北側を通り、再びオグロ坂峠への道を進みます。峠手前に水場があり、ちょうど地面から地上に出てきところ、今生まれたばかりの水が流れています。
帰路は鎌倉山方面の一般登山道には行かず鎌倉谷の南の尾根に入ります。数多くの種類の樹木が混在する美しい自然林の広い尾根で、michikusa78さんは落ち葉のチェックに余念がありません。
いくつかのなだらかなピークを越えるとyamaneko0922さんおすすめの絶景ポイント。尾根の東側が崩壊して切れ落ちており、その分視界を遮る樹木がないため、思う存分に東方面の眺望を楽しむことができる場所です。もちろんここから東に見える山といえば比良山系で、北から南まで比良の主だった山々が手に取るように並んでいて、比良山好きのわたしには感動ものの絶景です。日が傾きはじめているので山肌はやや赤味を帯びてきています。もうすこし時間が経ち夕日に輝く姿もそれはすばらしいだろうと思うのですが、そこまでゆっくりはしていられません。
さてここまではゆるやかでどこでも歩ける広い尾根ルートでしたが、ここからはそれが一変、しばらく気が抜けないルートとなります。急傾斜のやせ尾根なので神経を遣います。慎重に下っていくと植林地の広い尾根に変わります。尾根らしい特徴ではない地形なので下りにはGPSかコンパス&地図が必要なところです。yamaneko0922さん曰く、先ほどのやせ尾根に比べればここは普通の下りとのことですが、いやいや結構急斜面です。
徐々に踏み跡が出てきて大きなモミの木を見ると、すぐに林道に下り立ちます。
林道を歩いていると時折見える武奈ヶ岳が見る度に高く聳えていきます。わたしたちが標高を下げているのだから当たり前のことですが、その変化が新鮮に思えます。わたしがもっとも愛する山の一つである武奈ヶ岳をそばからずっと眺められる、他の山との思い入れの違いが新鮮に見えるのでしょうね。
鎌倉山登山道が林道を横切る箇所で武奈ヶ岳の見納め。林道を離れ登山道を下ります。
安曇川の水の流れる音、国道を走る車の音が徐々に大きくなってきます。これらの音は今日の登山も終わりに近づいていることを知らせるもので、疲れたり不安だったりしている時にはホッとするものかもしれませんが、きょうは長時間歩いたにもかかわらず非常に楽しい山行で、これで終わってしまうのかと思うと、それらの音はちょっともの悲しく聞こえてきます。
そして程なく、坊村の駐車場に戻り、きょうの楽しかった山行も終了です。
久しぶりの八丁平を十分に楽しめた充実の山行でした。yamaneko0922さん、案内とルート開拓ありがとうございました。yamaizuさん美味しいランチ、それに楽しい一時をご一緒できたことありがとうございました。michikusa78さん八丁平の案内と情報、それに美味しい紅茶ありがとうございました。またご一緒しましょう。
歩き始めは江賀谷林道
林道を離れ植林地を登る
この季節にしては珍しい地上のキノコ
比良山武奈ヶ岳が見えてきた
急斜面を登るmichikusaさん
イワカガミだと思う
比良連山/右のピークは蓬莱山
標高が900mを越えると少々雪が
寄り道で一旦伊賀谷右俣源流部に下りる
滝のありそうな支流に入るとこの岩が目に付く
5mほどの滝
つづいて5mほどのナメ滝
左岸急斜面に逃げる
再び稜線に
三国岳を望む
桑谷山を望む
オグロ坂峠付近の美しい台地
オグロ坂峠に聳える直立不動のブナの木
オグロ坂峠から見える根元で広がった木
オグロ坂峠の標識
オグロ坂峠を行くmichikusaさん
オグロ坂峠で上を仰ぎ見る
オグロ坂峠を振り返る
開放的な八丁平の道を行く
ヤドリギと飛行機雲
湿原を流れる川
湿原を流れる川
残雪わずかな湿原
湿原を蛇行する川
湿原の風景
この斜面を登り絶景ポイントへ
絶景ポイントから武奈ヶ岳を望む
絶景を楽しむ/奥は蓬莱山
武奈ヶ岳をアップで
途中見かけた大きな木
フノ坂から来る道を対岸の斜面から
湿原の中の枯れ木
今にも川沿いに花が咲きそうなほど温かい
古い木
一部木道がある
新心荘跡
新心荘跡裏の枯木
新心荘跡から尾根をめざして登ります
尾根から湿原を見下ろす
展望所から見た皆子山
展望所から見た蓬莱山
杉が折れた後に他の木が育っている
峰床山山頂直下の白骨木1
峰床山山頂直下の白骨木2
果てしなく続く山々
果てしなく続く山々
山頂ケルン/皆子山を抜く日はいつだろうか
山頂標識
シルエットで標識を
白倉岳を望む
尾根で見かけた変形樹
尾根にて
美しいなだらかなU字谷
巨木上部のシルエット
草原を見下ろす番人のような巨木
番人2
番人3
番人を下から
尾根の風景
残雪斑の尾根を行く
影が長くなってきました
絶景ポイントから見る比良山武奈ヶ岳
絶景ポイントから見る比良山蓬莱山
絶景ポイントから見る比良山堂満岳、烏谷山、白滝山など
比良連山と少し雲の出てきた空
植林地の急斜面を下る
大きなモミの木を過ぎるとすぐに林道に出る
奥が展望所
林道から見る武奈ヶ岳
隣の尾根を見ると
林道を下る
林道にて
早咲きのアセビ
●オグロ坂峠前後、八丁平周回路、峰床山前後以外はすべてバリエーションルート
伊賀谷右俣上流支流は危険箇所あり、鎌倉谷南側尾根標高930〜850m辺りはやせ尾根急坂注意
今回はyamaneko0922さんのお誘いで八丁平を満喫しました。
八丁平へは1999年に行ったきりで、なんと21年ぶりとなります。21年前といえば、まだクマザサで覆われていた頃で、北山、比良といわず、どこに行っても山はクマザサの藪ばかりでした。今のように登山道を外れて周辺を自由に歩き回れるということは考えられなかった時代で、クマザサとの格闘(藪漕ぎ)の末に体力を消耗してしまって、目的の山までたどり着けなかったこともありました。
それが、そのクマザサが数年の間に一斉に消えてなくなったのです。どうしてなくなったのか、簡単に言うと鹿が新芽を食べ尽くしたからです。
クマザサは数十年に一度、一斉に花を咲かせて枯れ、代替わりをするとされています。あっ、そうそう、クマザサ、クマザサって言いますが、実のところササは種類が多くて、それが本当にクマザサかどうかというのは、私も含めて大方の人はわかっていないらしいです。多くの亜種があって、それぞれに名前があるのですが、みんなが大きな笹は全部クマザサって言うものだから、一般的に大きなササはみんなまとめてクマザサで通ることになってしまったらしい。
元に戻ります。新芽は鹿に食べられるという話でした。京都から滋賀や福井にかけてのクマザサは2001年頃に花を咲かせて枯れてしまいました。ちょうどその頃、鹿が爆発的に増えたのです。鹿は大きく成長したササの葉は堅くて食べません。(鹿さんが言うには)柔らかくおいしい新芽が大好きよ。大きなのはキシャキシャして食べにくいの。消化も悪いし。ということらしいです。知らんけど。
ササの新芽という食料が増えたから鹿が増殖したのかもしれません。
ササに限らず、いろいろな植物が鹿の食害で激減する中、クリンソウやマツカゼソウなどは鹿が嫌いなものだから、ここぞとばかり繁殖しています。山芍薬なんかも鹿は嫌いらしいですよ。イワカガミやイワウチワも嫌いなんでしょうね。
鹿さんたちの影響でクマザサがなくなって山は明るくなり歩きやすくなりました。自由にどこでも歩けるのは楽しいことです。でも鹿の食害のことを思うと複雑ですね。
鹿が増えたのは、一つの理由として人の手によって天敵のオオカミが絶滅させられたからだと言われています。あとは温暖化とか造林だとか、これって全部人間の仕業じゃないですか。
歩きやすくはなったけれど、植生は豊かでなくなった。そしてヤマビルのビッグバーンもです。鹿が増えたからヤマビルが爆発的に増えた。やっぱり山にはクマザサがある方が自然なわけです。
非常に前置きが長くなってしまいましたが、そんなクマザサをかき分けて最後に訪れてから21年経ったわけです。
今回のコースはyamaneko0922さんにお任せ、どのルートを通って行っても面白くないはずがありません。それに今回お初の八丁平を知り尽くしたmichikusa78さんともご一緒。楽しくなりそうです。
中村から江賀谷の林道を歩きます。江賀谷は伊賀谷とも言われています。
「い」と「え」という発音は方言でよく入れ替わることがあります。「いいよ」「ええよ」ってのが代表的とも言えるのでしょうか。「両替」はもちろん「りょうがえ」って言うのが標準的ですが、わたしたちより年代の上の方では「りょうがい」って発音する人も多いし、などなど例を挙げればキリないのですが、伊賀谷と江賀谷も方言というほど広い地域性のものではないですが、地元一部の人たちの訛りから始まって二手に分かれて使われてきて、それぞれに漢字を充てたのではないだろうかと勝手に思います。
この話をしていたら伊賀谷(わたしは江賀谷より伊賀谷の方がしっくりくるので、今後は伊賀谷と言います)左俣のことをスズ谷とも言うとのことをmichikusa78さんに教えてもらいました。これは知らなかった。ひとつ賢くなりました。
林道を歩き、右から北兄谷が合流する地点を渡ってから伊賀谷林道に別れを告げて植林地を登ります。最初こそ仕事道っぽい踏み跡はあるのですが自然林に変わると踏み跡もほぼない状態です。次第に尾根の地形が明瞭になってくると、地面には丸く光沢ある深紅の葉が多く見られるようになります。
さてこれはイワウチワなのかイワカガミなのか。花が咲かない限りわたしは見極められませんが、聞いてみると葉の形が円形ならイワウチワ、ハート型ならイワカガミということらしいです。これだけでもややこしいのに、この地域(近畿地方北部日本海側?)ではイワウチワと思われるもののほとんどは、実はトクワカソウらしいということもyamaneko0922さんに教えてもらいました。
調べてみると、花の形は全く見分けがつかないらしいのですが、イワウチワは葉の基部がくびれているのに対してトクワカソウは円形に近いということ。
ここで見られるものはハート型の葉をしているのでイワカガミだと思います。
同様に見極めが難しい花としてはトリカブトもありますね。この近くで見られるもののほとんどはキタヤマブシらしいのですが、これは変種も含めると50種類以上あると言いますから、山を歩いていて花を見るだけでは、わたしにはさっぱりわかりません。
比良山を望むことのできる展望所を過ぎ、尾根もなだらかになってくると、わずかに地面が白くなってきました。これは残雪ではなく昨日に降った雪でしょう。やがて東からくる大きな尾根に乗ると、尾根の北側斜面を中心にわずかに残雪も見られるようになってきます。
今この尾根で既に標高は900mを超えています。八丁平の標高よりも高い。さらに八丁平は日当たりもよいので、現在地のこのような残雪状況からは、八丁平には雪はないだろうと残念ながら容易に推測できてしまいます。今季の短い雪山期間、最後のおこぼれにでもありつけて雪の感触を楽しめたらなぁと思っていたのですが、これは無理な希望というものですね。
少し尾根を西進したところで、yamaneko0922さんが、きょうは寄り道したいところがあるんです。いかがですかとのご提案。わたしは一も二もなく賛成!michikusa78さんも道草大好きのご様子なので、ではということで一旦主稜線を外れて南の支尾根に足を踏み入れます。谷に下りて対岸の小尾根を登ろうというものです。
yamaneko0922さんが興味あるところには何かがあるはず。特殊な嗅覚をお持ちですから。わたしもこういうのは大好物です。
急斜面を谷に下り立ち少し下って二俣へ。対岸尾根に取り付く予定でしたが、ここでyamaneko0922さんが新たに何かを嗅ぎ取られたようです。右岸支流を遡ることになりました。
地図を見てみると、これは面白そうな谷ではないですか。源流部から屈曲しながら等高線が急に密になり下ってきています。遷急点がハッキリした谷、こういう谷には滝があることが多い。これはワクワクです。
小さな段差の流れをいくつか越えると、あっやっぱり!滝が見えてきました。小落差ながら整った形の滝。1/25,000地形図に水線は引かれてはいるのですが、源流域の面積が狭いので普段なら水量少なく、岩を水で濡らす程度なのかもしれませんが、雪解けが急速に進んだこともあってか水はしっかり流れています。
その滝の上にもナメ滝があり両岸に岩が迫っています。しかし滝の直登は不可能で、巻きや低い位置でのトラバースも微妙。右手斜面を少し登ってyamaneko0922さんが高い位置のトラバースルートをチェックするも、石楠花の藪もあって容易ではなさそう。
ナメ滝の上で谷は右に折れているので、その先の様子をうかがい知ることはできませんが、まだ滝が続いていそうなよい雰囲気なのですが、今回はこのまま右斜面を尾根めざして登って行くことにします。
急登を終え少し尾根を進むと鎌倉山方面から来る登山道と出会いました。この稜線からは北に百里ヶ岳や三国岳、西に桑谷山などを望むことができました。さてこの先オグロ坂峠から八丁平に入るか、中村乗越まで尾根を南下するかという2通りのルートの提案がありましたが、わたしが久しぶりの八丁平ということで、八丁平を満喫できるコースにしましょうとオグロ坂峠経由コースに決定です。お気遣いありがとうございます!
久しぶりのオグロ坂峠なのですが全く懐かしさを感じられません。それは以前とは全然違う雰囲気だから。昔はクマザサが覆う深山の峠で、暗いイメージがあったのですが、今見るこの風景はとても開放的で爽やかなイメージ。同一場所とは思えません。唯一、祠があることで同じ場所だということがわかるくらいです。
オグロ坂峠を後にいよいよ八丁平の湿原に入って行きます。湿原が見えること自体がまた驚きでした。以前は登山道脇のササが人の背丈より高く、湿原は全く望めなかったのです。
湿原の奥には丘が列び(実際には900m級の山々ですが)、湿原内にポツリポツリと立つ木にはヤドリギの丸いぼんぼり、斑模様の残雪、こんな庭園風の景色は想像していなかったので、ついついカメラのシャッターを切る指も頻繁に動きます。
湿原の南端で橋を渡り、ザックをデポして、michikusa78さんおすすめの絶景ポイントへ。なだらかな北東斜面が開けている絶景ポイントからは比良山系が一望。大好きな比良山をいろいろな場所から眺めてきましたが、琵琶湖側以外で連山を見渡せる絶好のポイントとしてはここが初めてです。それにしても見る限り比良に雪はほぼなく、2月の風景とは思えません。
フノ坂からの道との合流点にあるベンチでランチの予定でしたが、ここでこの景色を眺めながらの方が良かったとyamaneko0922さん。でも荷物はデポしてきました。残念。
湿原周回路に引き返し、橋を渡って分岐のベンチでランチタイム。yamaneko0922さんyamaizuさんご夫婦に毎度のようにおよばれ。今回はイタリアン3品にブレッド、このシチュエーションに絶品ランチ、さらにmichikusa78さんにはわたしの大好きなルピシアの紅茶を淹れていただきました。
普段の山行では近所のディスカウントスーパーで買う49円オニギリ×2に4本105円魚肉ソーセージ1本、39円500㎖緑茶で軽くランチを済ましてしまうわたしにはこの上なく豪勢なランチです。
気温はおそらく10℃前後でしょうが、無風で日差しがあるため快適で温かさも感じられます。下界で10℃であれば少し寒く感じるのかもしれませんが山上では適温に感じられます。人間の感覚とは不思議なものです。
申し分ない青空の下、ちょうどいい体感温度で、すばらしい景色を眺めながら、山友と山話を交わしつつ美味しいランチをいただく。こんな贅沢なことはありません。改めて、ごちそうさまでした。
ランチタイムのあとは新心荘跡へ向かいます。同志社大学の新心荘は中学校のワンゲル部夏合宿等で何度かお世話になった小屋です。花脊峠から重たいキスリングザックを担いで、ヘトヘトになってたどり着いた中学1年生時の記憶が甦ります。
でもやっぱり現在見ているこの景色とは全く違っていたので、今と昔の記憶が交わることはほとんどありません。
新心荘は京都市が八丁平を縦断する林道建設を計画した際に、環境破壊の観点から同志社大学等が猛反対、結局林道は八丁平を通らず迂回ルートで建設となったのですが、それと同時に新心荘も撤去の勧告を受けて解体されました。京都市と同志社大学との間で色々あったらしいという話をyamaneko0922さんから聞きながら、跡地を見て回ります。
小屋の前の杉は何となく記憶と重なる気もしますが、水場は水量が随分減っていたり、小屋裏が鬱蒼とした森であったのが今は開けているなど、以前の記憶とは重ならないことの方がやはり多くあります。
そういえば小屋裏から少しクラガリ谷を奥へ行くと、ミカエリソウの群落があったように記憶しています。今はもうないのでしょうね。このことをお3方に小屋跡で話していた時にはテンニンソウと説明していたのですが、家に帰ってからあれはテンニンソウではなくミカエリソウだということに気がつきました。同じような植物で花の色が白か紫かの違いなので、おぼえ違いをしていたようです。そういえばミカエリソウは雲取山でも多く見られたし、北山では普通に見られる花だったと記憶していますが今はほとんど見かけませんし、多くの方のレコ等を見ても登場しないということは激減したのでしょうか。
新心荘跡からはクラガリ谷を行かず左手の斜面を登り尾根に出ます。この尾根には倒木が多いのですが特に通行の支障にはなりません。
途中、展望所からは堂々とした皆子山が正面に望め、大見湿原の一部を見下ろすことができます。皆子山の左には比叡山が山頂部分だけを恥ずかしそうに覗かせているし、皆子山の右手には幾重にも折り重なった京都北山の峰々が望め、最奥には愛宕山から地蔵山へと続く北山の中では他より一段高い稜線を見ることができます。
大悲山方面からの道と先ほどの新心荘からクラガリ谷を登ってくる道と相次いで合流。そこからは10分も登ると峰床山頂。山頂手前にある白骨化した杉の枯れ木オブジェが印象的です。
オグロ坂峠、新心荘跡と同様に山頂のイメージも以前とは全く違ったものでした。ササの中の小さな山頂スペースだったように記憶していましたが、今見る山頂は広く開放的でそのギャップは大きすぎます。特に西方面は以前よりもずっと開けており、北山の峰々が一望でき、その稜線の重なり具合と遠方ほど淡くなる色のグラデーションがお見事です。
山頂三角点横には大きなケルンが積まれていて、徐々に大きく高くなってきているとのこと。1m近い高さに積み上がっていますが、これは皆子山に対抗してのものではないでしょうか。
皆子山は標高971.3m、対して峰床山は969.9m。その差はわずか1.4m、この差が京都府の最高峰と第2位とをわけている。ということでおわかりだと思いますが、石を積み上げて皆子山より高くしようということだと思います。これに気づいた人がこれからも積んでいくのでしょうか。いずれケルンが1.4mの高さになったとて、もちろん地図上の標高が変更になることはありませんが。
山頂より尾根伝いにオグロ坂峠に向かう道を下ります。そして鞍部より再び八丁平湿原方面に下っていきます。ここはyamaneko0922さんがおっしゃる通り非常にフォトジェニックな場所で、ゆるやかなU字谷地形の美しい草原。その右斜面には堂々とした巨樹が番人のように草原を見下ろしているというところです。
防鹿柵があり、その中と外とでは植生が異なっていて、人工的な斑模様となってしまってはいますが、見下ろしてもよし、見上げてもよしの美しい場所には違いありません。
さらにきょうは朝から雲ひとつない申し分ない快晴なので、まだ芽吹く前の山々の枯れ草色と青空との対比が面白い。また違う季節にも訪れてみたいところです。
湿原の北側を通り、再びオグロ坂峠への道を進みます。峠手前に水場があり、ちょうど地面から地上に出てきところ、今生まれたばかりの水が流れています。
帰路は鎌倉山方面の一般登山道には行かず鎌倉谷の南の尾根に入ります。数多くの種類の樹木が混在する美しい自然林の広い尾根で、michikusa78さんは落ち葉のチェックに余念がありません。
いくつかのなだらかなピークを越えるとyamaneko0922さんおすすめの絶景ポイント。尾根の東側が崩壊して切れ落ちており、その分視界を遮る樹木がないため、思う存分に東方面の眺望を楽しむことができる場所です。もちろんここから東に見える山といえば比良山系で、北から南まで比良の主だった山々が手に取るように並んでいて、比良山好きのわたしには感動ものの絶景です。日が傾きはじめているので山肌はやや赤味を帯びてきています。もうすこし時間が経ち夕日に輝く姿もそれはすばらしいだろうと思うのですが、そこまでゆっくりはしていられません。
さてここまではゆるやかでどこでも歩ける広い尾根ルートでしたが、ここからはそれが一変、しばらく気が抜けないルートとなります。急傾斜のやせ尾根なので神経を遣います。慎重に下っていくと植林地の広い尾根に変わります。尾根らしい特徴ではない地形なので下りにはGPSかコンパス&地図が必要なところです。yamaneko0922さん曰く、先ほどのやせ尾根に比べればここは普通の下りとのことですが、いやいや結構急斜面です。
徐々に踏み跡が出てきて大きなモミの木を見ると、すぐに林道に下り立ちます。
林道を歩いていると時折見える武奈ヶ岳が見る度に高く聳えていきます。わたしたちが標高を下げているのだから当たり前のことですが、その変化が新鮮に思えます。わたしがもっとも愛する山の一つである武奈ヶ岳をそばからずっと眺められる、他の山との思い入れの違いが新鮮に見えるのでしょうね。
鎌倉山登山道が林道を横切る箇所で武奈ヶ岳の見納め。林道を離れ登山道を下ります。
安曇川の水の流れる音、国道を走る車の音が徐々に大きくなってきます。これらの音は今日の登山も終わりに近づいていることを知らせるもので、疲れたり不安だったりしている時にはホッとするものかもしれませんが、きょうは長時間歩いたにもかかわらず非常に楽しい山行で、これで終わってしまうのかと思うと、それらの音はちょっともの悲しく聞こえてきます。
そして程なく、坊村の駐車場に戻り、きょうの楽しかった山行も終了です。
久しぶりの八丁平を十分に楽しめた充実の山行でした。yamaneko0922さん、案内とルート開拓ありがとうございました。yamaizuさん美味しいランチ、それに楽しい一時をご一緒できたことありがとうございました。michikusa78さん八丁平の案内と情報、それに美味しい紅茶ありがとうございました。またご一緒しましょう。
歩き始めは江賀谷林道
林道を離れ植林地を登る
この季節にしては珍しい地上のキノコ
比良山武奈ヶ岳が見えてきた
急斜面を登るmichikusaさん
イワカガミだと思う
比良連山/右のピークは蓬莱山
標高が900mを越えると少々雪が
寄り道で一旦伊賀谷右俣源流部に下りる
滝のありそうな支流に入るとこの岩が目に付く
5mほどの滝
つづいて5mほどのナメ滝
左岸急斜面に逃げる
再び稜線に
三国岳を望む
桑谷山を望む
オグロ坂峠付近の美しい台地
オグロ坂峠に聳える直立不動のブナの木
オグロ坂峠から見える根元で広がった木
オグロ坂峠の標識
オグロ坂峠を行くmichikusaさん
オグロ坂峠で上を仰ぎ見る
オグロ坂峠を振り返る
開放的な八丁平の道を行く
ヤドリギと飛行機雲
湿原を流れる川
湿原を流れる川
残雪わずかな湿原
湿原を蛇行する川
湿原の風景
この斜面を登り絶景ポイントへ
絶景ポイントから武奈ヶ岳を望む
絶景を楽しむ/奥は蓬莱山
武奈ヶ岳をアップで
途中見かけた大きな木
フノ坂から来る道を対岸の斜面から
湿原の中の枯れ木
今にも川沿いに花が咲きそうなほど温かい
古い木
一部木道がある
新心荘跡
新心荘跡裏の枯木
新心荘跡から尾根をめざして登ります
尾根から湿原を見下ろす
展望所から見た皆子山
展望所から見た蓬莱山
杉が折れた後に他の木が育っている
峰床山山頂直下の白骨木1
峰床山山頂直下の白骨木2
果てしなく続く山々
果てしなく続く山々
山頂ケルン/皆子山を抜く日はいつだろうか
山頂標識
シルエットで標識を
白倉岳を望む
尾根で見かけた変形樹
尾根にて
美しいなだらかなU字谷
巨木上部のシルエット
草原を見下ろす番人のような巨木
番人2
番人3
番人を下から
尾根の風景
残雪斑の尾根を行く
影が長くなってきました
絶景ポイントから見る比良山武奈ヶ岳
絶景ポイントから見る比良山蓬莱山
絶景ポイントから見る比良山堂満岳、烏谷山、白滝山など
比良連山と少し雲の出てきた空
植林地の急斜面を下る
大きなモミの木を過ぎるとすぐに林道に出る
奥が展望所
林道から見る武奈ヶ岳
隣の尾根を見ると
林道を下る
林道にて
早咲きのアセビ
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