TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

雪つもる!!(1989)

2011-01-17 01:39:00 | tennis
千葉の子たちにとっては、珍しく、朝、雪が積もって大喜びです。

↑クリスマスローズたちも雪に埋もれました。


雪だるまを作ったり、雪合戦したり!!




さて、埼玉ITF。男女とも第一シードが優勝しましたが、女子第一シードのIPちゃんのお話…。


水曜日に、2番コートの前を通ると、旧知のI塚コーチがMなえちゃんの試合を見ていました。そこで私も1セットだけこの試合を見ることにしました。
Mなえちゃんの対戦相手は外国人の女の子で、なんか、ぽよよよ~~~~ん、ぽよよよ~~~~んとつなげています。一方のMなえちゃんは、両手フォア、両手バックから繰り出される、小気味良い強打を決め、1stセットを快勝。(この時、まだ私は相手の子が第一シードとは知りません)ああ、相手はあんまりうまくないしこのまま、ストレート勝ちだな…と思って他のコートへ移動したのでした。

しばらくして、I塚コーチが前を通りかかったので「どうでしたか?勝ちましたか??」と聞くと、答えはノー。フルセットで逆転負けを喫したそうです!!
その時、目の前にいたSごうコーチが言いました。「あのIP選手はこの1年で、ランキングを600番ほど上げてきている、相当強い選手ですよ。」

翌日は、興味があったので、もう少し観察しました。またも、1stセットをIP選手は落とします。

どうやら、これは、わざと毎回1stセットを落としているようです。1stを落として、「あまり実力が高くはないですよ~~、あなた勝てそうですよ~~」と、演出しておいて、2ndの途中から、いっきにギアをアップし、天国から地獄へ突き落とす。すると、対戦相手は、あまりのショックで、メンタルはズタズタです。

結局1~3回戦まで、すべて1stダウンからの逆転勝ちでした。明らかにわざとです。

彼女のプレースタイルは…ものすごく受けの(守りの)強い選手です。どんなに走らされても、相手のいやな所に返してきて、いつのまにか形勢逆転でポイントを取ります。相手にチャンスボールがいっても、ロブで頭上を抜いたボールはベースライン上に落ち、また振り出しへ戻します。

日本人の女子にはあまりいないタイプの選手です。

日本人の選手たちは、かっこよく、きれいなダイナミックなフォームでボールを打つのがうまい。でもこのIPちゃんは、試合の勝ち方、勝負をものにする仕方がうまい!!

IPちゃんの勝ち進む様子は、見ていて、とても勉強になる事件だったのでした。
やっぱり日本人の選手たちは、ボール出しの練習が多すぎるのかなぁ?



先日の濱浦コーチのブログの文章からすると、こんな選手が今後伸びていくのかも知れません。テニスは奥が深いです…。











コメント (2)
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