TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

東北パワー(2125)

2011-09-19 23:55:35 | tennis
デ杯初日、第一試合での杉田選手。

すばらしいプレーで1、2セットを連取すると、迎えた第3セットスタート時に、相手選手がトレーナーを呼び、メディカルタイム!

「お!相手足にきてるぞ!」→勝ちの可能性がさらに増した、ラッキー!!と誰もが思ったと思います。

ところが…杉田選手にも異変が…。

サーブを構えると、しきりに左足を曲げたり伸ばしたり。そうです、杉田選手にも痙攣が襲いかかってきたのです。


これで、この勝負、どっちに転ぶかわからなくなりました。

ところが、ここからの杉田選手、すごかった。
1ポイント終わるごとに、コート後ろに置いてあるペットボトルの水をたくさん飲み、戦いながら、足を直し、そして勝ち切る姿勢です。



第3セットは、痙攣がきかかっていた数ゲームこそ、ボールを打つ場所へ入るのが半歩遅れたりで、ミスも増えましたが、
最後は、完全に痙攣との戦いも克服して、すばらしい試合でした。


すごいな!と思いました。さすが、杉田選手。こういう痙攣が来た時の戦い方もよく知っているな!と関心し、
クラブに戻ってジュニア達にそんな話もしました。

でも、そんな簡単なことではなかったようです。


痙攣がきた第3セット、観客席から「東北の人たちもがんばっているぞ!」という声が聞こえ、自分が戦い切る「腹が決まった」そうです。
(杉田選手は中学の時に仙台から千葉へテニス留学してがんばってきた選手です。)


そして、翌日のダブルス。この日もすばらしい戦いをして、最強ダブルスのふたりにあと1歩のところまで迫りました。
そして最終日。圭くんの相手が、聞いたことのない選手だったのは、インドのエース、ボパンナ選手が前日の試合(ダブルス)で肩を痛めたからだ、と知りました。そういえば、試合の終盤、ボパンナ選手は、ずっと200キロ越えのサーブを打ち続けていました。

圭くんが勝って、勝利を決めたため、少し目立たなくなっていますが、ボパンナ選手の肩を壊すところまでさせた杉田伊藤ペアの戦いは、
圭くんの最後の1勝のために、ものすごい後押しとなっています。

ですから、今回、「敵とくらべて圧倒的なランキングをほこる錦織という選手がいたから勝った」というように、あまりテニスに詳しくない方は受け取ってしまうかもしれませんが、錦織、杉田、伊藤、添田選手全員で勝ち取った勝利といえると思います。


テレビやマスコミは、錦織の写真1枚だけ載せて、報道している場合じゃありませんよ。



さて、話は変わりますが、先日、大人のレッスンの生徒さんの娘さん(この方は時々お母様といっしょにレッスンに参加してくださる大学生です)
が、旅行会社の企画した、東北ボランティアツアーというようなものに行ってきたそうです。


現地から写真とメールが届きました。



今日、ボランティアいってきました。
私たちがやった所は比較的内陸の方だったので、
あまり被害がわからなかったのですが、
ボランティア活動の前にバスで沿岸部をみてきました。
未だに通行止めの場所があるぐらい壊滅的で、
なんにもない、というのが印象的でした。
前まで集落があったところは、今はまったく なにもなく、
まるで焼け野原のようでした。

写真、うまく写ってるといいんですけど…

建物の写真は、消防局?があったところらしいです。






僕も何かできる事をしなきゃな、と強く思ったのでした。


コメント
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