TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

フィリピン遠征10/7(2140)

2011-10-07 22:40:59 | ATFフィリピン2011
フィリピンの露草。日本のより小さくて可憐です。

今日は朝から曇り、暑くなくてとてもいい感じです。
朝練習の時、コートにいたとんぼ。なぜ、コートの白いラインの上だけに止まるのかな??


朝の練習風景



↑毎晩トランプしに私の部屋へ来る韓国人2人のうちの一人、チュン・ユンスンくん。

今日はSとなとSえかで戦いですが、朝練はいつもと同じふたりで、そしてSみれとスーミンも今日戦いますが、こちらもいつもどおり朝練。

朝の練習が終わった時から敵というわけです。


SF
●Sみれ 2-6, 2-6 スーミン・キム(KOR、韓国12歳1位、ATF韓国の2周目はたしか優勝)
スーミンのスタイルは実は、堅実なテニスです。半永久的にパワフルに弾む深いトップスピンを入れ続けます。打ちじこりってやつです。
確率の低いいちかばちかのショットはありません。よっぽどのチャンスボールの時しか、フラットで強打しません。絶対に勝つテニスです。
けっこう職人的ですが、見ていておもしろくはありません。創造力を感じないからです。相手からポイントをもぎとる事も、今のうちからやらないと、小さくまとまってしまうと思うのですが…。

さてSみれは、1ゲーム目3度のデュース、2ゲーム目2度のデュース、3ゲーム目1回のデュース、4ゲーム目1回のデュースを落とし0-4。
どんどん相手の術中になはまっていくように、次のゲームはイージーミス4本で落とし0-5。何をやったらいいのかわからない状態で戦っているようです。
ところが、ここから変化が…すばらしいフォアのエースが決まりまくり、2ゲーム連取。あとから聞いたら、そこまでは、あわてて打ちすぎていたと思ったので、少し待って打ってみたそうです。
しかし、長くは続かず2-6。
2nd。1ゲーム目だけは取ったものの、そのあと2度のデュース落としを含めて5ゲーム連取される。次、開き直って(本人いわく、スッキリした気持ちで)エースの連発で2-5。次30-0から4本取られて終了。

全体としては、Sみれは相手からポイントをもぎとる練習をとことんやり、まだ完成していないものを使いまくったので、失敗も多く、でもチャレンジしつづけた。対するスーミンは目の前のポイント、ゲーム、試合を絶対落とさないという、勝負にこだわりぬいたテニスをした…そういった試合でした。
Sみれには、上達をとって、今の試合のような戦いをするのは、とてもいい。ずっとやり続けて、できない事をどんどんできるようにする方法だから。
でも、もう少し、勝負にもこだわらないとダメ。大切な場面では無理なチャレンジはせず、ポイントを取りにいく事も大切。なぜならば、人は、勝てば勝つほど、自信がついて強くなっていくから。こういったお話をしました。


9~11位決め(プレーオフ)
○Sえか 6-4, 6-2 ●Sとな
この試合は遠くの隠れたコートのため見れませんでした。
とても集中してふたりとも試合したようです。


フィリピンの子たちと1枚。


なつかしい方と会いました。アジアテニス連盟のアジェイ・パサック氏。2005年、彼が仕掛人となり、ATFアンダー14ツアーは始まりました。
この年はわずか8カ国での開催でしたが、その後、彼がアジアじゅうを飛び回り、大会を増やしていきました。ATFから育った選手が、グランドスラムジュニアを優勝するという快挙は、すでに4人が達成しています。Nappawan Lertcheewakam(タイ、女子)、Yuki Bhambri(インド、男子)、FrancisCasey Alcantara(フィリピン、男子、あだ名はニーニョ)、Cheng-Peng,Hsieh(台北、男子)これらは、アジェイさんの功績としかいいようがありません。



男子の第一シードLIMくん。ちょっと横幅がありますが、強い!しかもまだ12歳。日本の12歳トップの子たちと戦わせたいです。


こちらは韓国のチュンくん。豪快なフォア。このふたりが明日、決勝を行います。他をよせつけずに勝ち上がってきたふたり、対戦が楽しみです。

ダブルスのないSえかとSみれは、ごはん後、猛特訓。ちょっとばて気味?



ダブルスが始まりました。
SF
○Sとな・スーミン組 7-5, 6-2 マンドリアオ・黒アレクシス組
相手は常にツーバック平行陣、ストロークの強打にものをいわせてきます。最初こそ面食らいますが、少しづつ変化をつけてくずし、接戦をものにしました。Sとなのスライス、ドロップ、強打がなかなか変幻自在でよかった!!

決勝も今日やる事になりました…たぶん明日午後の飛行機で帰る選手がいるのでしょう。

Final
○Sとな・スーミン組 6-3, 6-4 バルセ・オルテガ組
またまた同じタイプの相手。Sとなをうしろでストロークさせ、スーミンがボレーを決める形でうまく押し切りました。
最後は相手にプレッシャーのかかる場面で、はじめてSとなを前に立たせるなど、スーミンの「プレッシャーのかけかた」の熟練度が光りました。


優勝おめでとう~~~。そういえば、一番ペア探しで苦労したんだったね、世の中、何が起こるかわからないものです。


男子も仲良しの韓国の2人が優勝、おめでとう~~~!!

うれしくて、みんなで撮影会!




練習マッチ
Sみれ6-0, 6-1ラファ
Sえか 6-0, 6-0 ラファ
Sえか 6-0 ラボール
Sみれ 6-0 ニッキ
Sみれ 6-0 ラボール

↑これらは、ちょっと実力差があるので、課題を設けて試合しました。

みんな、へとへとになるまでやりましたよ。クールダウンのジョギングは15分。明日に疲れを残さないように。


そして毎日通ったお気に入りのレストランの店員さんにも惜しまれながらさよならしました。
明日のディナーはラファのパパ、ランディーさんに招待されてます。ステーキとフィリピン風天ぷらだそうですよ。

夕日は綺麗でした。


明日はテニスの最終日、がんばって行きます!!!!!





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フィリピン遠征10/6(2139)

2011-10-07 05:59:53 | ATFフィリピン2011
今朝も晴れ、露店のくだものやらを見ながら徒歩で会場へ。



7時20分くらいから約40分間アップ。





↑こちらはSみれのパートナーのサマンサちゃん。フィリピンに住んでますが、韓国人です。
背の高さはご覧のとおり。



QF
○Sみれ 6-4, 6-1 JENNI CELINE DIZON(PHI、3シード、フィリピン6位)
相手は粘っこくムーンボールで凌ぐ事もできるし、高い打点から打ち込んでくる事もする。Sみれと全く同じようなタイプ。長~~い試合が予想された。1stセット、1-1から迎えた2つの長いデュースをSみれが取ると、相手は気落ちしたのか、イージーミスが増える。簡単に取って4-1。
ところが、すぐに気持ちを入れ替え、復活してくる相手はさすが。4-2,4-3,5-3,5-4,6-4。なんとか逃げ切った。
ムーンボールがベースラインぎりぎりに行ったとみるや、今日のSみれはすばやくドライブボレーに行く。はじめの3回はすべてアウトしたが、続けて行くうち、すべて決まるようになり、相手に対してプレッシャーになった。
2ndセットは、相手の心が完全にしぼんだようだ。6-1。
昨日と対照的なドライブボレーと、高い打点で体重ののったライジングショットがよかった。あす、スーミンと。

9~12位決め(プレーオフ)
○Sとな 7-6(6), 6-4 SANTOS ALEXIE XIRA(PHI、フィリピン11位、小さいがストロークの強打が光る、黒アレクシス)
お互いオールキープで4-3、ここで先にブレークして5-3、しかしブレークバックされキープされ5-5。あまり、キープとかブレイクとか関係なくなってきた。6-5, 6-6。タイブレークももつれて6-6。ここのチェンジコート時、Sとなは、本当はいけないのだが、座ってゆっくり時間を使う。そして2本連取して8-6。どうやら昨日と違って、大切な場面で間を作っているようだ。
2ndセットも3-3からデュースをものにして4-3,5-3,5-4,6-4。大切な所をきっちり押さえて、勝利。
積極的にネットに出て行くのはとてもいいが、出方があまりよくない。相手を振らずに、出て行くためパスを抜かれやすい。
明日はSえかと。

9~12位決め(プレーオフ)
○Sえか 6-1, 6-0 LLAVORE JANELLE CARMELA(PHI、フィリピン8位)
今年のATF須玉で31~32位決めをした子。ランキングのわりには、あまりうまくない。3試合同時進行で、しかも実力差が大きかったので、あまり見ず。あとからSえかに聞いたら、90%以上相手のミスだったそうです。
明日はSとなと対決。


Sみれのペアのサマンサのママが、「うちのクラブ、ここから車で15分くらいなの、来てダブルス前に練習しない?」と言ってくれました。

ぎゅうぎゅう詰めになって移動。ものすごい、ここがフィリピンか?と思うような、綺麗な1戸建ての住宅街をショートカットして(サマンサはこのあたりに住んでいるそうです)クラブに着きました。POLOというクラブで、POLO(馬に乗って、長ーい棒のようなものを使って地面のボールを操り、相手側のゴールに入れるスポーツ、USオープンのボールパースンの胸のマーク)のグラウンドがあります。


室内のシーシェル(貝殻を細かく砕いた)クレーコートが10面、アウトドアにハードコートが5面。

バトミントンの体育館にはたぶん10面以上バドミントンコート。
お昼をごちそうになり、練習。


サマンサママ、お世話になりました。

会場に戻り、ダブルス開始。
●Sえか・アンドレア組 4-6, 3-6 バルス・オルテサ組
ストローク力に勝る相手に、テクニックでがんばりましたが、1歩およばず。

●Sみれ・サマンサ組 3-6, 1-6 MANDRIAO・黒アレクシ組
こちらも、相手のストローク力に押され、ストロークミス、ボレーミスが増えていきました。

○Sとな、スーミン組 6-3, 6-3 LLAVORE ・RESMA組
RESMAはシングルス第一シード。実力差のあるふたりが組んでいました、当然LLAVOREちゃんを狙う。
途中、もめる事件が2度ありました。

こういうのも、とてもいい経験。



なんか、真ん中のふたり、いい雰囲気だしてない???

Sとな・スーミン組は、勝ったのでもう1試合。SFまで行います。

空が黒くなってきました、SみれとSえかに練習させました、雨が来る前にと。

試合開始でコートに入ったとたんスコール。ウェイティングです。

その間に日記タイム。

試合は明日に延期になりました。


水取りして練習しようとしましたが、小雨がまた来て断念。




今日はきれいな夕日でしたよ。

夜はまた韓国の男の子たちが私の部屋へ遊びにきて、トランプしました。

明日も朝一ラウンド試合です。
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