◎宝塚歌劇 2 用語など
★宝塚歌劇のいくつかの用語など
○愛称(ニックネーム)
本名は宝塚音楽学校時代にのみ使用し、歌劇団に入ってからは芸名をなのる
芸名は創設当初は百人一首からつけられていた
芸名は本科生の夏休みに考えて提出する
芸名に本名の「名前」を入れることはいいが、「名字」を入れることは認められない(「タカラジェンヌのすべて」都あきこ、三栄書房)
芸名は本科の文化祭で初めて披露される
ファンはニックネームで呼ぶことが多い
○入り待ち、出待ち
AKB48では、入り待ち、出待ちは禁止されている
○お茶会
ファンクラブが主催するタカラジェンヌとファンとの交流の場
記念撮影や抽選会やゲームや最後はスターとの握手
○男役、娘役
男性の役も女性が演じる
女性を演じる役を娘役という
宝塚音楽学校時代に本人の希望により「男役」か「娘役」かを選択できるが、おおむね「身長」が基準となる
○トップスター、トップ娘役
各組の中でスターの頂点にある人がトップスター(主演男役)となる
トップスターの相手役として選ばれるのがトップ娘役(主演娘役)
トップ娘役に求められるのはトップスターの横に並んで絵になる美しさである
○会
私設のファンクラブ
「会」は新人公演のトップに選ばれた時に発足しなければならない決まりがある
チケットの用意や生徒の世話をする
生徒が楽屋入り、楽屋出をする時に守る「ガード」という役割もある
タレント事務所が担うような仕事を私設のファンクラブが担っている
入り待ち、出待ちの際に、写真撮影、握手、サインなど生徒との接触はルール違反となっている
「ガード」参加時には贔屓のスターに手紙(ハガキ)を渡せる
会服を身につけていないと入り出待ちに参列できない
公式のファンクラブとして「宝塚友の会」がある
○組、組長、組子
歌劇団は花・月・雪・星・宙(そら)の5組と専科で構成されている
歌劇団に入団して1年目に所属の組が決まる(組配属)
組長は組のまとめ役でほとんどの場合、組の最上級生の生徒が務める
トップスターとは別の存在である
組長はAKB48のチームのキャプテンに相当する
組の生徒が組子
○研究科
生徒は歌劇団に入団したときに、研究科1年生(略して「研1」と呼ぶ)となる
入団2年目は研究科2年生(略して「研2」と呼ぶ)となる
研5までは宝塚歌劇団の「女子技芸員」(阪急電鉄の社員扱い)であるが、入団6年目(研6)になるとタレント契約を結ぶ
タカラジェンヌは阪急電鉄の社員扱いなので、阪急電鉄の全線フリーパスを持っている
○香盤表
公演の出演者の役名と出演場面が記された一覧表
集合日(稽古初日)に発表される
○専科
5組のどこにも属さない歌やダンスのスペシャリスト集団
必要に応じて各組の公演に出演する
○新作主義
ほとんどの公演が新作
常に新しい作品が観られる
AKB48も新公演を出していかないと新鮮味がなくなるのでは
○すみれコード
宝塚歌劇における倫理規定
宝塚にふさわしくない、夢をこわすような下品な表現をさけること
下ネタや具体的な男女交際をにおわせる話、「お金」の話などはすみれコード違反となる
タカラジェンヌは「食べるところを見せない」
○生徒
宝塚歌劇団の団員
宝塚歌劇が「宝塚音楽歌劇学校」で学んだ歌や踊りを披露する場であった
通称はタカラジェンヌ
タカラジェンヌの正装は「緑の袴」
タカラジェンヌは「恋愛禁止」の規則(成文法)はなさそうであるが、「恋愛している雰囲気を漂わせてはいけない」といった暗黙のルール(慣習法)はある(「タカラヅカ100年100問100答」中本千晶、東京堂出版)
メイクや髪型をつくるのは本人がする
○卒業
宝塚歌劇団を退団すること
結婚すると卒業しなければならない
「転職」や「独立」で卒業することもある
卒業の時期は自分で決めることができ、退団の意思は「お父ちゃん」(生徒監)かプロデューサーに伝える(「タカラジェンヌのすべて」都あきこ、三栄書房)
○宝塚おとめ
毎年4月の下旬に発行される生徒年鑑
出身地やニックネームなどのプロフィールが掲載されている
○宝塚音楽学校
受験資格は中学3年生から高校3年生まで
応募資格に「容姿端麗」の項目がある
第1次試験は面接のみ(宝塚会場/東京会場)
第2次試験で歌唱試験、舞踊試験の実技審査が入る(宝塚会場)
第3次試験は面接・健康診断
修学年限は予科1年、本科1年の計2年間
宝塚音楽学校を卒業すると全員が宝塚歌劇団に入団する
宝塚歌劇団に入団できるのは宝塚音楽学校の卒業生のみである
予科生は朝5時起床で7時15分頃から朝の大掃除
大掃除は入学から卒業まで毎日同じ場所を担当する(本科生では指導にあたる)
授業は朝9時から夕方5時まで、1コマ80分、休憩時間は10分
授業内容はバレエ、モダンダンス、タップダンス、日本舞踊、声楽、合唱、楽典、ピアノ、演劇、ボイストレーニング、ピラティスなど
○宝塚大劇場・東京宝塚劇場
宝塚歌劇の専用劇場は宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)と東京宝塚劇場(東京千代田区)の2つである
26段の大階段があるのは、宝塚大劇場(2550席)と東京宝塚劇場(2069席)の2つの劇場だけである
宝塚大劇場にはタカラジェンヌ専用の浴場がある
小学・中学・大学風呂の3つ
○男子部
1945年12月に「宝塚男子部」が発足したが、1954年3月には男子部は解消された
男子部が舞台に立つことはなかった
○二番手
主演男役の次に位置する者
○羽根
羽根は本物の鳥の羽根で作られている
ダチョウ、キンケイ(キジ科の鳥)、ギンケイ(キジ科の鳥)の羽根が使われている
○贔屓
AKB48での「推しメン」に相当する
○ムラ
宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)を中心としたその一帯の通称
小林一三が宝塚少女歌劇を創設したころは、まだ宝塚市は生まれておらず、「武庫郡良元村」と「川辺郡小浜村(のちの宝塚町)」であったことに由来している(「宝塚読本」)
1954年に良元村と宝塚町が合併して宝塚市が誕生した
2014年は宝塚市の市制60周年にあたる
宝塚は宝の塚(宝のある古墳)に由来している
1887年(明治20年)、宝塚温泉が開湯
1897年(明治30年)、阪鶴鉄道宝塚駅が開設された
1910年(明治43年)3月10日、箕面有馬電気軌道が営業開始
12月24日、宝塚駅が誕生
1911年(明治44年)5月1日、宝塚新温泉が開業
1913年(大正2年)7月15日、宝塚唱歌隊発足
1914年(大正3年)4月1日から60日間、宝塚新温泉のパラダイスホールの屋内プールを利用して、宝塚少女歌劇養成会の第1回公演として「婚礼博覧会」の余興として催された
宝塚少女歌劇団は温泉場の余興として生まれた
★宝塚歌劇のいくつかの用語など
○愛称(ニックネーム)
本名は宝塚音楽学校時代にのみ使用し、歌劇団に入ってからは芸名をなのる
芸名は創設当初は百人一首からつけられていた
芸名は本科生の夏休みに考えて提出する
芸名に本名の「名前」を入れることはいいが、「名字」を入れることは認められない(「タカラジェンヌのすべて」都あきこ、三栄書房)
芸名は本科の文化祭で初めて披露される
ファンはニックネームで呼ぶことが多い
○入り待ち、出待ち
AKB48では、入り待ち、出待ちは禁止されている
○お茶会
ファンクラブが主催するタカラジェンヌとファンとの交流の場
記念撮影や抽選会やゲームや最後はスターとの握手
○男役、娘役
男性の役も女性が演じる
女性を演じる役を娘役という
宝塚音楽学校時代に本人の希望により「男役」か「娘役」かを選択できるが、おおむね「身長」が基準となる
○トップスター、トップ娘役
各組の中でスターの頂点にある人がトップスター(主演男役)となる
トップスターの相手役として選ばれるのがトップ娘役(主演娘役)
トップ娘役に求められるのはトップスターの横に並んで絵になる美しさである
○会
私設のファンクラブ
「会」は新人公演のトップに選ばれた時に発足しなければならない決まりがある
チケットの用意や生徒の世話をする
生徒が楽屋入り、楽屋出をする時に守る「ガード」という役割もある
タレント事務所が担うような仕事を私設のファンクラブが担っている
入り待ち、出待ちの際に、写真撮影、握手、サインなど生徒との接触はルール違反となっている
「ガード」参加時には贔屓のスターに手紙(ハガキ)を渡せる
会服を身につけていないと入り出待ちに参列できない
公式のファンクラブとして「宝塚友の会」がある
○組、組長、組子
歌劇団は花・月・雪・星・宙(そら)の5組と専科で構成されている
歌劇団に入団して1年目に所属の組が決まる(組配属)
組長は組のまとめ役でほとんどの場合、組の最上級生の生徒が務める
トップスターとは別の存在である
組長はAKB48のチームのキャプテンに相当する
組の生徒が組子
○研究科
生徒は歌劇団に入団したときに、研究科1年生(略して「研1」と呼ぶ)となる
入団2年目は研究科2年生(略して「研2」と呼ぶ)となる
研5までは宝塚歌劇団の「女子技芸員」(阪急電鉄の社員扱い)であるが、入団6年目(研6)になるとタレント契約を結ぶ
タカラジェンヌは阪急電鉄の社員扱いなので、阪急電鉄の全線フリーパスを持っている
○香盤表
公演の出演者の役名と出演場面が記された一覧表
集合日(稽古初日)に発表される
○専科
5組のどこにも属さない歌やダンスのスペシャリスト集団
必要に応じて各組の公演に出演する
○新作主義
ほとんどの公演が新作
常に新しい作品が観られる
AKB48も新公演を出していかないと新鮮味がなくなるのでは
○すみれコード
宝塚歌劇における倫理規定
宝塚にふさわしくない、夢をこわすような下品な表現をさけること
下ネタや具体的な男女交際をにおわせる話、「お金」の話などはすみれコード違反となる
タカラジェンヌは「食べるところを見せない」
○生徒
宝塚歌劇団の団員
宝塚歌劇が「宝塚音楽歌劇学校」で学んだ歌や踊りを披露する場であった
通称はタカラジェンヌ
タカラジェンヌの正装は「緑の袴」
タカラジェンヌは「恋愛禁止」の規則(成文法)はなさそうであるが、「恋愛している雰囲気を漂わせてはいけない」といった暗黙のルール(慣習法)はある(「タカラヅカ100年100問100答」中本千晶、東京堂出版)
メイクや髪型をつくるのは本人がする
○卒業
宝塚歌劇団を退団すること
結婚すると卒業しなければならない
「転職」や「独立」で卒業することもある
卒業の時期は自分で決めることができ、退団の意思は「お父ちゃん」(生徒監)かプロデューサーに伝える(「タカラジェンヌのすべて」都あきこ、三栄書房)
○宝塚おとめ
毎年4月の下旬に発行される生徒年鑑
出身地やニックネームなどのプロフィールが掲載されている
○宝塚音楽学校
受験資格は中学3年生から高校3年生まで
応募資格に「容姿端麗」の項目がある
第1次試験は面接のみ(宝塚会場/東京会場)
第2次試験で歌唱試験、舞踊試験の実技審査が入る(宝塚会場)
第3次試験は面接・健康診断
修学年限は予科1年、本科1年の計2年間
宝塚音楽学校を卒業すると全員が宝塚歌劇団に入団する
宝塚歌劇団に入団できるのは宝塚音楽学校の卒業生のみである
予科生は朝5時起床で7時15分頃から朝の大掃除
大掃除は入学から卒業まで毎日同じ場所を担当する(本科生では指導にあたる)
授業は朝9時から夕方5時まで、1コマ80分、休憩時間は10分
授業内容はバレエ、モダンダンス、タップダンス、日本舞踊、声楽、合唱、楽典、ピアノ、演劇、ボイストレーニング、ピラティスなど
○宝塚大劇場・東京宝塚劇場
宝塚歌劇の専用劇場は宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)と東京宝塚劇場(東京千代田区)の2つである
26段の大階段があるのは、宝塚大劇場(2550席)と東京宝塚劇場(2069席)の2つの劇場だけである
宝塚大劇場にはタカラジェンヌ専用の浴場がある
小学・中学・大学風呂の3つ
○男子部
1945年12月に「宝塚男子部」が発足したが、1954年3月には男子部は解消された
男子部が舞台に立つことはなかった
○二番手
主演男役の次に位置する者
○羽根
羽根は本物の鳥の羽根で作られている
ダチョウ、キンケイ(キジ科の鳥)、ギンケイ(キジ科の鳥)の羽根が使われている
○贔屓
AKB48での「推しメン」に相当する
○ムラ
宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)を中心としたその一帯の通称
小林一三が宝塚少女歌劇を創設したころは、まだ宝塚市は生まれておらず、「武庫郡良元村」と「川辺郡小浜村(のちの宝塚町)」であったことに由来している(「宝塚読本」)
1954年に良元村と宝塚町が合併して宝塚市が誕生した
2014年は宝塚市の市制60周年にあたる
宝塚は宝の塚(宝のある古墳)に由来している
1887年(明治20年)、宝塚温泉が開湯
1897年(明治30年)、阪鶴鉄道宝塚駅が開設された
1910年(明治43年)3月10日、箕面有馬電気軌道が営業開始
12月24日、宝塚駅が誕生
1911年(明治44年)5月1日、宝塚新温泉が開業
1913年(大正2年)7月15日、宝塚唱歌隊発足
1914年(大正3年)4月1日から60日間、宝塚新温泉のパラダイスホールの屋内プールを利用して、宝塚少女歌劇養成会の第1回公演として「婚礼博覧会」の余興として催された
宝塚少女歌劇団は温泉場の余興として生まれた