◎ピアノと平均律
★「ピアノと平均律の謎」(アニタ・T・サリヴァン、白揚社)などを読んで
○ピアノの調律では、意図的に少しずつ調子はずれにしている
○人間の耳は限られた振動数の範囲の音しか聞こえない
宇宙の音楽、たとえば太陽の約16分周期の振動音は人間には聞こえない
○ピアノをはじめどの楽器でも「平均律」以外のシステムで調律できる
ピアノは、ここ150年ほどの間、ほとんど「平均律」のシステムで調律されてきた
●純正律
○2音を重ねたとき、その周波数の比が単純なほど響きがよい
美しい和音の響きを作りだせるように工夫した音律が「純正律」である
純正律では、ドレミファソラシドの構成音の周波数の比が一定ではなく、全音の幅が異なる
そこで、転調すると響きが悪くなったりして、転調にうまく対応できない
○私が以前バンド活動をしていた時に使用していたシンセサイザーには、純正律に設定する機能がついていた
転調する必要がない曲では、ためしに純正律にしたこともあった
●12平均律
○周波数を均一にして、転調にうまく対応できる音律が「平均律」である
12平均律はオクターブを同じ比率で12の半音に等分したものである
1オクターブ上がると、周波数は2倍になるから、となり合う半音の周波数の比は2の12乗根、約1.05946となる
2の12乗根は無理数だから、2音の響きは純正律に比べて、響きが悪くなる
実際には、Cに対する周波数比は、
C♯の周波数比は(2の12分の1乗)の近似値 約1.05946
Dの周波数比は(2の12分の2乗)の近似値 約1.12246
D♯の周波数比は(2の12分の3乗)の近似値 約1.18921
Eの周波数比は(2の12分の4乗)の近似値 約1.25992
Fの周波数比は(2の12分の5乗)の近似値 約1.33484
等となる
12平均律は自由に転調できるように、響きを妥協したものである
私たちは小さい頃から、ずっと12平均律に慣れ親しんでいるので、響きが悪いとは感じないのだろう
●ピアノの調律では、ピアニストの好みの音色に仕上げる調律をすることもある
「ホンキートンク・ピアノ」は、酒場に置かれた調律なんかしたことのないピアノで演奏された音楽がルーツだという
★「ピアノと平均律の謎」(アニタ・T・サリヴァン、白揚社)などを読んで
○ピアノの調律では、意図的に少しずつ調子はずれにしている
○人間の耳は限られた振動数の範囲の音しか聞こえない
宇宙の音楽、たとえば太陽の約16分周期の振動音は人間には聞こえない
○ピアノをはじめどの楽器でも「平均律」以外のシステムで調律できる
ピアノは、ここ150年ほどの間、ほとんど「平均律」のシステムで調律されてきた
●純正律
○2音を重ねたとき、その周波数の比が単純なほど響きがよい
美しい和音の響きを作りだせるように工夫した音律が「純正律」である
純正律では、ドレミファソラシドの構成音の周波数の比が一定ではなく、全音の幅が異なる
そこで、転調すると響きが悪くなったりして、転調にうまく対応できない
○私が以前バンド活動をしていた時に使用していたシンセサイザーには、純正律に設定する機能がついていた
転調する必要がない曲では、ためしに純正律にしたこともあった
●12平均律
○周波数を均一にして、転調にうまく対応できる音律が「平均律」である
12平均律はオクターブを同じ比率で12の半音に等分したものである
1オクターブ上がると、周波数は2倍になるから、となり合う半音の周波数の比は2の12乗根、約1.05946となる
2の12乗根は無理数だから、2音の響きは純正律に比べて、響きが悪くなる
実際には、Cに対する周波数比は、
C♯の周波数比は(2の12分の1乗)の近似値 約1.05946
Dの周波数比は(2の12分の2乗)の近似値 約1.12246
D♯の周波数比は(2の12分の3乗)の近似値 約1.18921
Eの周波数比は(2の12分の4乗)の近似値 約1.25992
Fの周波数比は(2の12分の5乗)の近似値 約1.33484
等となる
12平均律は自由に転調できるように、響きを妥協したものである
私たちは小さい頃から、ずっと12平均律に慣れ親しんでいるので、響きが悪いとは感じないのだろう
●ピアノの調律では、ピアニストの好みの音色に仕上げる調律をすることもある
「ホンキートンク・ピアノ」は、酒場に置かれた調律なんかしたことのないピアノで演奏された音楽がルーツだという