◎ギリシャ神話 3
★ガイア(大地)の子
「さて大地(ガイア)は まずはじめに彼女自身と同じ大きさの
星散乱(ちりぼ)える天(ウラノス)を生んだ 天が彼女(ガイア)をすっかり覆いつくし
幸(さきわ)う神々の 常久に揺ぎない御座となるようにと。
また大地は 高い山々を生みたもうた
緑蔭濃い山々に棲む女精の女神たちの楽しい遊山の場所を。
また(大地は)大浪荒れる不毛の海
ポントスを生んだ 喜ばしい情愛の契りもせずに。」(「神統記」(岩波文庫))
◎ガイアはまず、単独で「ウラノス(天)」と「高い山々」と「ポントス(海)」を生んだ
・「ウラノス」「ポントス」は男神である
★ティタン神族(神々の第1世代)
◎ガイアは息子のウラノスと交わって、6神の男神と6神の女神が生まれた
この12神は「ティタン神族」と呼ばれる第1世代の神々である
・ティタンは英語では「タイタン」(Titan)
・土星最大の衛星の名前はタイタンで(土星の衛星は2009年1月現在で63個発見されている)、その直径(約5150km)は月(直径約3476km)の約1.5倍の大きさで、水星(直径約4879km)よりも大きい
・Titanの形容詞はTitanic (「巨大な」とかの意味)で豪華客船タイタニック号は有名
◎6人の男神
・オケアノス(大洋)
・コイオス
・クレイオス
・ヒュペリオン
・イアペトス
・クロノス
◎6人の女神
・テイア
・レア
・テミス
・ムネモシュネ
・ポイべ
・テテュス
★クロノスとレアはのちに結婚し「オリュンポス神族」を生む
◎ガイアはティタン神族のつぎに、3人のキュプロクスと3人のヘカトンケイルを生む
・キュプロクス(1つ目の巨人)は額の真ん中に1つの目をもつ
・ヘカトンケイル(百手の巨人)は50の頭と100本の腕をもつ
◎父親のウラノスは、キュプロクスとヘカトンケイルたちを嫌って、身動きできないように縛り上げ、母親のガイアの胎内に押し戻し、大地の底のタルタロスに閉じ込めた
★ガイアの復讐計画(ウラノス追放)
◎母親のガイアは、ウラノスの非情な仕打ちに怒り、ウラノスへの復讐を計画する
・ガイアはアダマス(鋼鉄)という硬い金属を産みだして、それで大きな鎌を作った
・そして12人のティタン神族に、「誰かこの鎌で父親(ウラノス)に罰を与えてやっておくれ」と呼びかけた
・誰もが尻込みし、口を開く者はなかったが、末子のクロノスだけが勇気をふるって、その役目を引き受けようと名乗りをあげた
・ガイアはクロノスに大鎌を渡し、復讐の計画をすっかり明かし、クロノスは待ち伏せの場所に身を隠した
・夜になり、ウラノスがガイア(大地)に愛を求めながらおおいかぶさった
・そのとき、クロノスは左手をのばしてウラノスの性器をつかむと、右手に持った大鎌でウラノスの性器を切り取った
・クロノスは切り取った父親の陰部を背後に投げ捨てた
・ほとばしり出た血は大地にしみこんでいき、時がたつと、「エリニュス(復讐の女神)たち」と「ギガス(巨人)たち」と「メリアと呼ばれる女精(ニュンペ)たち」が生まれた
★クロノスは「時間」も意味するため、いつしか「時の神」となった
「時」は、しばしば大鎌と砂時計を持つ老人として描かれる
その大鎌は人の命を刈る鎌である
★ガイア(大地)の子
「さて大地(ガイア)は まずはじめに彼女自身と同じ大きさの
星散乱(ちりぼ)える天(ウラノス)を生んだ 天が彼女(ガイア)をすっかり覆いつくし
幸(さきわ)う神々の 常久に揺ぎない御座となるようにと。
また大地は 高い山々を生みたもうた
緑蔭濃い山々に棲む女精の女神たちの楽しい遊山の場所を。
また(大地は)大浪荒れる不毛の海
ポントスを生んだ 喜ばしい情愛の契りもせずに。」(「神統記」(岩波文庫))
◎ガイアはまず、単独で「ウラノス(天)」と「高い山々」と「ポントス(海)」を生んだ
・「ウラノス」「ポントス」は男神である
★ティタン神族(神々の第1世代)
◎ガイアは息子のウラノスと交わって、6神の男神と6神の女神が生まれた
この12神は「ティタン神族」と呼ばれる第1世代の神々である
・ティタンは英語では「タイタン」(Titan)
・土星最大の衛星の名前はタイタンで(土星の衛星は2009年1月現在で63個発見されている)、その直径(約5150km)は月(直径約3476km)の約1.5倍の大きさで、水星(直径約4879km)よりも大きい
・Titanの形容詞はTitanic (「巨大な」とかの意味)で豪華客船タイタニック号は有名
◎6人の男神
・オケアノス(大洋)
・コイオス
・クレイオス
・ヒュペリオン
・イアペトス
・クロノス
◎6人の女神
・テイア
・レア
・テミス
・ムネモシュネ
・ポイべ
・テテュス
★クロノスとレアはのちに結婚し「オリュンポス神族」を生む
◎ガイアはティタン神族のつぎに、3人のキュプロクスと3人のヘカトンケイルを生む
・キュプロクス(1つ目の巨人)は額の真ん中に1つの目をもつ
・ヘカトンケイル(百手の巨人)は50の頭と100本の腕をもつ
◎父親のウラノスは、キュプロクスとヘカトンケイルたちを嫌って、身動きできないように縛り上げ、母親のガイアの胎内に押し戻し、大地の底のタルタロスに閉じ込めた
★ガイアの復讐計画(ウラノス追放)
◎母親のガイアは、ウラノスの非情な仕打ちに怒り、ウラノスへの復讐を計画する
・ガイアはアダマス(鋼鉄)という硬い金属を産みだして、それで大きな鎌を作った
・そして12人のティタン神族に、「誰かこの鎌で父親(ウラノス)に罰を与えてやっておくれ」と呼びかけた
・誰もが尻込みし、口を開く者はなかったが、末子のクロノスだけが勇気をふるって、その役目を引き受けようと名乗りをあげた
・ガイアはクロノスに大鎌を渡し、復讐の計画をすっかり明かし、クロノスは待ち伏せの場所に身を隠した
・夜になり、ウラノスがガイア(大地)に愛を求めながらおおいかぶさった
・そのとき、クロノスは左手をのばしてウラノスの性器をつかむと、右手に持った大鎌でウラノスの性器を切り取った
・クロノスは切り取った父親の陰部を背後に投げ捨てた
・ほとばしり出た血は大地にしみこんでいき、時がたつと、「エリニュス(復讐の女神)たち」と「ギガス(巨人)たち」と「メリアと呼ばれる女精(ニュンペ)たち」が生まれた
★クロノスは「時間」も意味するため、いつしか「時の神」となった
「時」は、しばしば大鎌と砂時計を持つ老人として描かれる
その大鎌は人の命を刈る鎌である