◎楽しいピアノの作り方 5
グランドピアノ製作のおおまかな流れは
1 側板(がわいた)・支柱の製作
2 響板の貼込
3 フレームの取付、張弦、調律
4 鍵盤・アクションの取付、調律
5 シーズニング、整調
6 仕上げ
4 の続1
◎最初のピアノが誕生するまでの鍵盤楽器について
○チェンバロ
・弦をはじくことによって音を出す
・チェンバロは音の強弱の変化をつけることができない、と言われるがそれは正しくない
・聞き手には、音量が変化しているようには意識されないことが多い
・しかし、鍵盤をいくら強く押してもほとんど強弱がつかない
○クラヴィコード
・タンジェントと呼ばれる棒状の金属片で弦を突き上げて音を出す
・押し方で音の強弱の変化をつけることができる
・ビブラートをかけることもできる(ピアノではできない)
・クラヴィコードの音はアコースティックギターの音によく似ている印象を受けました(すべての種類のクラヴィコードの音を聞いたわけではありませんので一概には言えないでしょうが)
○クリストフォリ・ピアノ
・1700年ごろ、イタリアの楽器職人バルトロメオ・クリストフォリによって最初のピアノが発明された
・クリストフォリが弦をハンマーで打つ方式のアクションを発明した
・「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」(弱音と強音を伴う大きなチェンバロ)と呼ばれた
・ピアノもフォルテも出せる改良された最新式のチェンバロであった
・短縮されて「ピアノフォルテ」さらに「フォルテピアノ」、「ピアノ」と呼ばれるようになる
・現在では、「フォルテピアノ」は18世紀~19世紀初頭にかけて作られたピアノを指す
◎「ピアノ」の出現によって、「チェンバロ」や「クラヴィコード」が駆逐されてなくなってしまったかというと、そんなことはない
◎「ピアノの誕生」について、音の大きなダイナミックな表現のできる楽器を求めた結果、ピアノが生まれた、というのは間違いである
◎クリストフォリ・ピアノはクラヴィコードの音より大きい音が出せるがチェンバロの音よりは小さい
・大きな音より、むしろ、ピアノを出すことができる楽器、繊細な表現のできる楽器が求められたのである
◎クリストフォリ・ピアノは3台のみ現存するという(1720年、1722年、1726年に製作されたもの)
◎クリストフォリ・ピアノの音色(復元したもの)の印象(CDで聴きました)は、アコースティックギターの音と現代ピアノの音との中間のような感じがしました
・現代ピアノの音より軽いタッチのやわらかい音で、素晴らしい音色で、古臭くはないし、不完全な楽器ではありません
◎フォルテピアノの音もいくつか聴きましたが、すべて違った個性があり、例えば「ワルター」の音色は軽やかで華麗で素晴らしく魅力的な音色で気にいりました
・現代ピアノは音色ではフォルテピアノの音色にはかなわないのではないかと思います
・クリストフォリ・ピアノの時代から300年たっても、ピアノは進化したのでしょうか
・フォルテピアノの素晴らしい音を聴くと、ある意味で退化したように思います
グランドピアノ製作のおおまかな流れは
1 側板(がわいた)・支柱の製作
2 響板の貼込
3 フレームの取付、張弦、調律
4 鍵盤・アクションの取付、調律
5 シーズニング、整調
6 仕上げ
4 の続1
◎最初のピアノが誕生するまでの鍵盤楽器について
○チェンバロ
・弦をはじくことによって音を出す
・チェンバロは音の強弱の変化をつけることができない、と言われるがそれは正しくない
・聞き手には、音量が変化しているようには意識されないことが多い
・しかし、鍵盤をいくら強く押してもほとんど強弱がつかない
○クラヴィコード
・タンジェントと呼ばれる棒状の金属片で弦を突き上げて音を出す
・押し方で音の強弱の変化をつけることができる
・ビブラートをかけることもできる(ピアノではできない)
・クラヴィコードの音はアコースティックギターの音によく似ている印象を受けました(すべての種類のクラヴィコードの音を聞いたわけではありませんので一概には言えないでしょうが)
○クリストフォリ・ピアノ
・1700年ごろ、イタリアの楽器職人バルトロメオ・クリストフォリによって最初のピアノが発明された
・クリストフォリが弦をハンマーで打つ方式のアクションを発明した
・「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」(弱音と強音を伴う大きなチェンバロ)と呼ばれた
・ピアノもフォルテも出せる改良された最新式のチェンバロであった
・短縮されて「ピアノフォルテ」さらに「フォルテピアノ」、「ピアノ」と呼ばれるようになる
・現在では、「フォルテピアノ」は18世紀~19世紀初頭にかけて作られたピアノを指す
◎「ピアノ」の出現によって、「チェンバロ」や「クラヴィコード」が駆逐されてなくなってしまったかというと、そんなことはない
◎「ピアノの誕生」について、音の大きなダイナミックな表現のできる楽器を求めた結果、ピアノが生まれた、というのは間違いである
◎クリストフォリ・ピアノはクラヴィコードの音より大きい音が出せるがチェンバロの音よりは小さい
・大きな音より、むしろ、ピアノを出すことができる楽器、繊細な表現のできる楽器が求められたのである
◎クリストフォリ・ピアノは3台のみ現存するという(1720年、1722年、1726年に製作されたもの)
◎クリストフォリ・ピアノの音色(復元したもの)の印象(CDで聴きました)は、アコースティックギターの音と現代ピアノの音との中間のような感じがしました
・現代ピアノの音より軽いタッチのやわらかい音で、素晴らしい音色で、古臭くはないし、不完全な楽器ではありません
◎フォルテピアノの音もいくつか聴きましたが、すべて違った個性があり、例えば「ワルター」の音色は軽やかで華麗で素晴らしく魅力的な音色で気にいりました
・現代ピアノは音色ではフォルテピアノの音色にはかなわないのではないかと思います
・クリストフォリ・ピアノの時代から300年たっても、ピアノは進化したのでしょうか
・フォルテピアノの素晴らしい音を聴くと、ある意味で退化したように思います