緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein, GFP)と聴いてピンと来るヒトは
生化学関係者と6年生だと思われます。
GFPとは、オワンクラゲ がもつ分子量約27 kDaの蛍光タンパク質。
細胞内カルシウムを感知して発光するイクオリン(オウンクラゲの生体内にある複合体)
は、単体では最大蛍光波長460 nmの青色であるが、
オワンクラゲの発色細胞内では、GFPがイクオリンから励起エネルギーを受け、
最大蛍光波長508 nmの緑色の蛍光を発するとの事。
1960年代に下村脩氏によってイクオリンとともに発見・分離精製され、
下村氏はこの発見で、2008年にノーベル化学賞を受賞したのです。
最近の研究では当たり前のように使用されており、GFPはリアルタイムPCRや、in situ研究
などにも応用され、他のタンパク質との融合タンパク質としても機能を発揮することから、
細胞内のシグナル伝達などに関与するタンパク質の細胞内局在を明らかにする
ツールとして、なくてはならないものとなっております。
実はこのGFP、国家試験に出たようなのです。
いやー受験生も大変ですよね。
しかし、この問題、思わぬ所から正解を招いた人間がいます。
それは柴田です。
柴田は2年前、夜中まで飲んで奥平の家に泊まったそうです。
朝、何気なくテレビを見ていたら、なにやら日本人がノーベル賞を受賞した
映像が…。
その時、奥平が一言、柴田に“何かあったんですか?”と聞いたそうで、
その時、柴田が奥平に“何か、クラゲの中から光るタンパクを見つけてノーベル賞
もらったって言ってるよ”と答えたそうです。
その後、この話の続きがこの二人から発展する事など、当然する訳もなく、
終わっていたのですが、問題を目の前にした時に、急にその事を思い出したそうです。
それもその日の状況と映像もプレイバックしながら…。
まさに小さな奇跡ですね。
されど、この問題が必修問題である事から考えて、たかが1問っていう訳にはいかなかった
のであります。
こんな事あるんですね(笑)。
柴田が、奥平の一言がなかったら、あの問題は解けなかったです。って言ってました。
さらに朝まで飲んでて良かったって言葉も口にしていました。
まあ、この件に関しては神様が微笑んでくれましたね。
今の所。