暦のうえでは立春(4日)を過ぎ、少しずつ春の兆しを感じられる季節となりました。立春は、旧暦の正月にあたり春を迎える大切な節目。日本茶の業界でも、今年の茶業の始まりを意味します。というのも、立春から数えて88日目が新茶の収穫が始まる「八十八夜」となります。
さて、そんな待ち遠しい春を心待ちにされる方へ、おすすめのお茶が今年も登場します。
鹿児島県産の品種「ゆたかみどり」の一番茶を、春先ならではの焙煎方法で仕上げた「春待ち茶」です。鹿児島産の茶葉は樹勢が強く、お茶の味にも勢いがあります。そのため一冬超えたこの時期にも、新茶を思わせる美しい緑色のお茶が楽しめます。加えて、熟成させることで荒々しさがとれ、均一感のあるまろやかな仕上がりとなりました。おすすめの飲み方は、やや高温の80℃のお湯で濃く淹れること。草餅や桜餅などの和菓子ともとても相性がよいお茶です。ゆったりと春を待ってみたくなる、そんな方へ向けたおすすめのお茶です。