その日俺は、いや俺達ホイドーズはいつもの練習スタジオ、野方のトラフィックスタジオにいた。
勿論、練習の為である。
するとスタジオのおじさんが、
『ちょっと、ホイドーズさん達、こんなのがあるんだけど!』
と、一枚のチラシをくれた。
チラシには、『トウキョウバンドサミット』と書いてある。
ふーん、バンド大会か、
めんどくさいのキライだなぁ、
めんどくさいのキライだなぁ、
と、正直思っていた訳で、
それよりも迫りくるライブの方が大事あって、
でも話をきくと、この大会、協賛するスタジオの推薦がなくてはダメらしく、このスタジオのオヤジは俺達ホイドーズを推薦したいんだと。
誰かが期待をするのなら、応えなければ男がすたる、俺達はその『バンド大会』に出ることにした。
まさか、まさか、
後に、この大会でホイドーズが優勝し、シンガポールで行われたアジア大会にも行ったり、その6年後、その絡みでビリーシーンにまで会っちゃうとは、
この時点ではまだ、
だーれも知らない。
誰かに『期待』を貰ったら、『姿勢』を返してやるものだ!
結果は自ずとついてくる!なんて、どっかの本に書いてるような事は言わない。
この『姿勢』がすでに答えなのだ。
スタジオのオヤジ元気かなぁ、
俺達は今も元気ですよ!
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