あともう少しだけ

日々の出来事綴ります。やらずに後悔よりやって後悔。

対話 米

2014-11-18 22:30:30 | コラム
「できれば一日一冊は本を読みたい」
「本の種類によりますよ。難しいのじゃなく軽い小説とかならいけるでしょう」
「運動もしたい。映画も見たい。ブログも更新したい。出かけたい。時間が足りない」
「欲望だらけですね。今まで忙殺されていた反動ですか」
「反動と言えば体重も気を抜くとリバウンドしそうで怖い」
「なんだかんだで仕事がいい運動になっていましたもの。ジム行って鍛えるのとはまた勝手が違います」
「そう。仕事で使う筋肉って機能美?っていうの?無駄な筋肉をつけずに効率よく鍛えられる感じがしてよかったんだ」
「半分ノイローゼになって昼飯も食べる気力もありませんでしたよね」
「全く不健康なやせ方だ。ところで最近炭水化物を摂らないダイエットが流行っているとか」
「ありますね。そもそも米とか小麦に代表される炭水化物は結局の所『甘味』を持った嗜好品であって、主食という発想を無くさなければいけない、と最近読んだ本にありました」
「米農家の存在を真っ向から否定しているな」
「いやいや、食べたい人は食べる、食べたくない人は食べないで棲み分けをすればいいだけの事。健康に良いならいいじゃないですか。実際貴方もそれで痩せたようなものでしょう」
「それは否定できません。けどそんなものが流行るまでもなく、米の消費量は減っているよな。どうするんだろ」
「日本全国で米が有り余っています。保管するにしても場所をとりますからねぇ。どこかへ投げ捨てる訳にもいけませんし。人が食べるお米よりも飼料用のお米の方が高く買い取ってくれるなんて笑えない話が現実にありますから」
「いっそのこと嗜好品に特化してしまえばいいんだよ。甘さを生かしたお菓子にして」
「具体的には?」
「・・・ポン菓子とか懐かしい」
「今の子は食べないです」
「餅を揚げてフライド餅」
「誰かやってますってそれ。大体餅はお菓子にし辛いです。」
「そこは餅の町一関市なんだから頑張ってほしいよね。あ、餅をワッフルにしてる店あるじゃん。もっふるだっけ」
「美味しかったですが持ち運べないのはやはり厳しいです」
「よし、餅で胸像を建てよう」
「何言ってんですか」
「あ、根野菜を使ったアイスが凄い甘いって言ったよね。あの方向性はどうか」
「米をアイス・・・あ、甘酒を凍らせると考えれば悪くない・・・のでしょうか?」
「試作品作ってみよう。甘酒買ってきて凍らせよう。しろくまくんみたいになるかもしれない」
「待って待って待って。よく考えれば考えるほどおいしそうな絵が浮かんでこないです」
「物は試しだ」
「麹の匂いがアイスに合う気がしません」
「ほら、甘酒がおいしい季節だし丁度いいって」
「それは温めた場合でしょう?」
「ま、へるもんじゃなし。後でやってみよう。そう言えば思い出したけど米の消費方法で酒にするってものあったな」
「日本酒より最近地ビールを飲むのがマイブームなんです」
「お前の趣向はどうでもいい。酒屋さんの米ってどこから仕入れてるんだろ?そもそも栽培方法はどうなってんだ?農薬減らしたり天日干ししてたりすんのかな?」
「味に癖がありがちな地ビールですが、フタを開けて一晩おいて炭酸を抜くと味がまろやかになるんです」
「随分邪道な飲み方だ」
「日本酒は結構飲まされてきたのですがアルコールの匂いがどうしても鼻に来て駄目なんですよ」
「好みだからね。仕方ないけど。とりあえず甘酒を明日買ってくるとして」
「本当にやるんですか」
「今日はあと本を読む。じゃん。湊かなえの『告白』」
「最近この人にはまってますね、ってこの時間から読むんですか」
「うーん、今までの傾向だと続きが気になって最後まで読むパターンだな」
「明日も仕事なんですから、切りのいい所で読むの止めてくださいね」
「けどこの本の内容、暗いから途中で止めるともやもやしそう」
「せめて記事作成を早く切り上げて読書に移行してください。選択と集中です」
「まだ話したりない」
「時間切れです」

最新の画像もっと見る

コメントを投稿