一定以上に悩むと、頭の周りがヒリヒリする。頭蓋骨と脳みその間に弱い電流が走るような感覚に陥る。
仕事を始めるまでは覚えの無かった痛み。仕事で一番辛いときに発現した持病のようなものだ。
幸い異動してからこの感覚とはおさらばできていたのだが、最近似た仕事を扱う機会があり、この痛みが再発した。この痛みそのものも苦痛なのだが、それ以上にあの時の記憶を思い出すことが嫌なので、さっさとこの事案を解決してしまいたい所だ。
ただ、これは自分の力だけで解決できる部類の問題ではない。人の助けが必須だ。ところで私は人に助けを請う事が苦手である。自分の人生の色んなシーンにおいて、助けてもらえないまま、独力で無理やり解決してここまで来てしまった弊害。私の「頑なに助けを求めない姿勢」が生まれた原因だ。「あてにならない」と他人を見下している訳じゃない。「自分が気付いてないだけで沢山の人の世話になって成長してきた」とかそんな話でもない。それは後から振り返ってわかることで、当時の私にとってはその理論は何の薬にもなりはしなかった。ねじれた経験を積み重ねて、強固になったのは諦観。これに私が本来持っている職人型思考が合わさって、「人に助けを求めても無駄。自分でやった方が納得できるし、早い」という基本思考が出来たのだろう。これは仕事を行う上で、明らかに間違った考え方だ。間違っているからこそ、矯正しなくてはならない。新しい価値観に基づいて思考、技術、段取りの方法などを頭の中にインプットし、無意識に体で表現できる状態にする事を、私は「回路を作る」と表現している。新しい回路を開拓しようと悩むからこそ、頭の中に電流が走るような感覚に陥るのだ。
その回路の基本となるのが「報告・連絡・相談」。これらの重要性は十分理解しているつもりだったけど、今回の件で私はまだその本質を理解できていないようだと気付いた。この基本の使い方を散々考えてきたが、「考えない」が正解という場合もあるらしい。とりあえず解決策は無くとも途中経過の報告だけはしておこう。それで上の方は何か判断してくれる。
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