【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

安いことは良いことですか?

2020-04-09 08:38:42 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

"安い理由"
について考えたことありますか?

ネットで検索して
数社から見積もりをとって
一番安いところに発注

誰でもやっていることですが
これで何の問題も起こらないのは
同じ製品・サービスで
価格競争が行われている場合です

繰り返しますが
"同じ製品・サービス(※)"
というところが味噌です
※同じ目的を果たすもの、同じ結果が得られるもの、でもいいです

では
翻訳についてはどうでしょう
どこ(会社)がやっても
誰(翻訳者)がやっても
同じ結果が得られるのでしょうか

おそらくほとんどの方は
答えが"否"であること
知っていると思います

ところが実際には
「あちらのほうが安かったので(選びました)」
とお聞きすることが多いです

"安い"と一概に言っても
その差はまちまちです
なかには
「あちらさんはお宅の半値だったよ」
なんてときもあります

しかし考えてみてください
比較対象の一方が
暴利を貪っているわけでない場合
その半値で同じ結果
果たして得られるのでしょうか

翻訳の見積もり時に使用される
"翻訳単価(※)"
というものがあるのですが
それに1-2円の差が生じる程度なら
大きな問題にはならないかもしれません
※原文1文字または、1単語あたり料金

しかしその差が
大きくなればなるほど
(半値なんては場合はもちろん)
そこにはなんらかのカラクリ
あって然るべきです
というかあるはずなのです
カラクリがないと
事業を継続できないはずなのです

ではそのカラクリとは
何なのでしょう

先述の1-2円の差であれば
"気合い"
つまり競争に打ち勝つために
利益を削っているのかもしれません

しかしそれ以上の場合は
工程を省くか
やり方を変えるなどしないと
見積もりとして出すのは
難しいと思います

つまり
"なにかを犠牲にしている"
のです

どうか
「もっもとも安いところに発注せざるを得ない」
という
一般競争入札のような仕組みでないかぎり
翻訳依頼先を"価格"で選ばないようにしてください

社会(経済)は回っています

「安く仕入れられて得をした!」

と喜んでいても
それをあなたに売った会社の人は
もしかしたらあなたが勤める会社の
お客様のお客様のお客様かもしれません

安く仕入れることができたのは
相手が安く売っているからであり
安く売っているということは
(まともな商売の場合)
身入り(利益)が減るということであり
身入りが減るということが
もしかしたら回り回って
あなたの勤める会社の製品・サービスを
購入しなくなることに繋がるかもしれません

社会(経済)は回っています

1パック10円安いたまごを
片道110円の電車に乗って
隣町まで買いにいく

昔々
そんな例え話を聞きたことがあります

目先の安さに飛び付くのではなく
一度立ち止まって
"安い理由"について
考えてみてください