【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

ビジネスは騎士道精神で

2020-06-03 09:31:00 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「どんな商売が儲かるか知ってます?」
「健康、美容、宗教」
「この三つですよ」

もう
二十数年も前のことになりますが
まだ駆け出しの経営者だった頃
知り合いの社長が教えてくれました

健康で居るためなら
人は出費を惜しまない

美しさを手に入れるためなら
人は出費を惜しまない

心の平穏を得るためなら
人は出費を惜しまない

だから
これら三つの事業は利幅が厚く
それを生業とする組織はどこも
懐が暖かいのだ
(表現が相応しくない点がありますこと、あらかじめお詫びします)

今日は少しばかり
下品な話で申し訳ありません

とりあえず聞いたときは
なるほどなぁ
とその理屈に感心しつつも
心のどこかに強烈な違和感
抱いたのも今となっては
懐かしい思い出です

"お困り事を解決する"

ビジネスシーズを考える上で
これは大切なことであり
創業塾などではどこでも
言われていることだと思います

お困り事はつまり現状への不満
と考えると
健康、美容、宗教の3つはまさに
それらの解決法を提供しているのであり
なんらやましいところはありません

やはりどれも
どれに対しても個人的には
違和感を抱かざるを得ませんでした

"人のウィークポイントに訴求する"

私も若かったのでしょう
それらの商売はどれもそう見えて
正攻法には思えなかったのです

偉そうに宣っておりますが
私【翻訳商社】マン
他人様に自慢できるような
きれいなビジネスパースンライフ
送ってきたわけではありません

資金繰りや手形の繰り回し、債権回収など
漫画「ナニワ金融道」の世界を
地で行く経験をしていた期間
わりと長いです

"お金を一旦モノに代えて"
"そのモノをまたお金に代えようとするから"
"目算を誤って損してしまうんだ"

"つまりモノに代えなければよいのだ"
"お金をお金にすればよいのだ"
"つまり金融業をすればよいのだ"

なんて
見込み生産でデッドストック化が激しく
博打的要素の強いビジネスで
かなり苦しんでいたこともあり
思考が多少変な方向に行っていた
若かりし当時の私でもなぜか
冒頭の三つに事業転換することは
まったく考えませんでした

念のため申しますが
これら三つの事業を
否定しているわけではありません

健康、美容、宗教
そのいずれを生業とするところにも
立派な組織は多く
世の中のたくさんの人たちの
お困り事を解決され
幸せに導いておられます

ただ
一部お行儀の悪い業者による

"己のプレゼンスを高めるために"
”世の中の不安を煽る"

という販促手法に対して
強烈な違和感
抱いていたのだと思います

「このままでいいんですか?」
「このままだと危ないですよ!」
「今あなたに必要なのは...」

不安を煽ると同時に
その解決法を提案するのは
みかじめ料の徴収にも似ていますが
そのような煽り文句を使った商法
今でも目にしない日はありません

相手の現状否定から入るのは
営業トークのひとつとして効果的ですし
また残念ながら人はそうやって
おしりに火を付けてもらわないと
なかなか重い腰を上げないものですが
できれば私【翻訳商社】マン
綺麗事からもしれませんが

"〇〇しないと困ることになりますよ"

ではなく

"〇〇したら良くなると思いますがいかがですか"

という
改善提案型でこれからも
ビジネスを続けていきたいな
と思います
(だから進歩が遅いのかもしれませんが)