諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

水無月の題詠 “雨”

2012-06-05 22:40:35 | 日記・エッセイ・コラム

 芒 種(ぼうしゅ) 24節気 新暦6月5日頃。(のぎ)のある穀物を植える季節であります。田植えが盛りの地域もありますが、この近郊はまだです。今、季節が、完全に夏型になる手前です。気圧の谷間です。

雨降れば 庭に小鳥の 声もなく 濡れて花栗 垂水(たるみ) となりぬ  -夢蔡ー

Dscf1833 今年も栗の花が咲きました。雨上がりの後など、あの独特な匂いが、立ち込めます。近ずくと、小アブが羽音を立てて、花に群れております。

 いきなり“栗の花”であります。この時期、我が“窓前”の代表的な風物であり、6月の“草叢記”の出発としました。▼ しかし、栗につきましては、稿を改めます。以下、気になることありまして・・

 ー天候が不順です。ー ▼ 沼の“コサギ”は卵を抱いていて、動かずにおりました。雨風に打たれ、どうしているでしょうか。見に行ってきました。

鷺の子や 昼餉ねだれば 雨去りぬ 生きんがために 天を仰ぎし ー夢蔡ー

20120604_020_3 ▲ 孵化後、約10日目。留守居役の親鳥が動くと、餌が来たと思い、首をありったけ伸ばしております。

 田圃川は、直線的なコンクリート側溝。“どじょっこ・ふなっこ”類は、棲んでおりません。粕川のザラ瀬での立ち込みも、成果があまり望めないようです。

鷺の子よ 水面の彼方(かた)に 何を見し ー夢蔡ー

Dscf1805餌は、なかなか届きません。動くと、また雛が騒ぐので、留守居役は、巣から離れております。

 先ほど、かなり大型の鯉が跳ねました。弁天様の周りの葦の茂みは、鯉の産卵の場になっている。この場は、小魚もよっているいるだろうが、あいにく、鷺には獲ることが出来ません。

Dscf1788_2 ▲ 黒雲が来て、雨が、ポツリ、ポツリ。親鳥は、羽を広げて雛を包みこむ。餌は届きませんでした。通り雨の過ぎるのを待ちましょう。

   ーー本日のサギの子観察は、了です。ーー

 


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