百鳥(ももどり)の 休み処(どころ)や 柿若葉 夢蔡
ぴいよと優(やさ)し *百舌鳥(もず)の恋歌 拓牧
薫風五月の柿の若葉は優しく光り美しい。
窓前を行き来する鳥たちは、まず柿の木に止る。
鳩は、一応、辺りを見回し、様子をうかがう。
目的地は、狭庭の草を抜き取って作った
”餌場”である。
その点、雀は素早い。
が、それでもいきなりは下りて来ない。
必ず、ウオッチャーがいる。
どの様な合図をするのか解らないが、
安全を確認したか、雀群団はいっせいに下りたつ。
そうして、餌を突きまくる。
雀群が、餌をつつき始めても、鳩はあわてない。
しかも、 鳩は、餌場には、直接は着地しない。
10m程離れれた草地へ下りて、不器用に歩い来る。
餌に交じる”トウモロコシ”は、雀には手が出ないのだ。
鳩は、トウモロコシを一粒一粒丁寧に食べる。
餌を食べ終わると、睡蓮鉢まで歩き、水を飲み飛び去る。
ヒヨドリである。
鳩やスズメと、その食性は一致しない。
アワ・ヒエ・麻の実、トウモロコシなどは食べない。
リンゴの皮を、ミカンの半欠け、パンくずが、好物である。
したがって、 餌場での争いはない。
今日は、写真のように、陰(かげ)である=隠れて見えない。
⁂ この写真以来・・・姿が全く見えなくなった。
繁殖期のため、山麓の森にでも帰っただろうか。
---<付録です。>---
「繁殖期のモズは以外に可愛い声で鳴く。」
と、何かで読んだことがある。
川土手近くの篠藪の中で、ホオジロに似た鳴き声を聞いた。
*写真のモズは、草むらで冬眠していた”クサキリギリス”
( 草を刈られて飛び出す )を狙っていた。
農村部のモズは、学習済みであります。
刈払機、小型の耕運機の響く音を知っている。
この音がすると、
どこかから飛び来て、桑の小枝に止り、待っている。
飛び出した虫や、時に、掘り出されたミミズが手に入る。
鳥は、鳥なりに、人間の生活パターンを利用している。
------<了>-------
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