諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

若葉の光りて

2020-05-09 14:19:49 | 日記・エッセイ・コラム

  

 百鳥(ももどり)の 休み処(どころ)や 柿若葉   夢蔡

 ぴいよと優(やさ)し  *百舌鳥(もず)の恋歌    拓牧

 

  薫風五月の柿の若葉は優しく光り美しい。

  窓前を行き来する鳥たちは、まず柿の木に止る。

  

   鳩は、一応、辺りを見回し、様子をうかがう。

   目的地は、狭庭の草を抜き取って作った

   ”餌場”である。

 

   その点、雀は素早い。

   が、それでもいきなりは下りて来ない。

   必ず、ウオッチャーがいる。

   どの様な合図をするのか解らないが、

   安全を確認したか、雀群団はいっせいに下りたつ。

   そうして、餌を突きまくる。

 

  雀群が、餌をつつき始めても、鳩はあわてない。

  しかも、 鳩は、餌場には、直接は着地しない。

  10m程離れれた草地へ下りて、不器用に歩い来る。

  餌に交じる”トウモロコシ”は、雀には手が出ないのだ。

  鳩は、トウモロコシを一粒一粒丁寧に食べる。

   餌を食べ終わると、睡蓮鉢まで歩き、水を飲み飛び去る。

 

  ヒヨドリである。

  鳩やスズメと、その食性は一致しない。

  アワ・ヒエ・麻の実、トウモロコシなどは食べない。

  リンゴの皮を、ミカンの半欠け、パンくずが、好物である。

  したがって、 餌場での争いはない。

 

   今日は、写真のように、陰(かげ)である=隠れて見えない。

  

   ⁂ この写真以来・・・姿が全く見えなくなった。

     繁殖期のため、山麓の森にでも帰っただろうか。

 

  ---<付録です。>--- 

               

  「繁殖期のモズは以外に可愛い声で鳴く。」

   と、何かで読んだことがある。

   川土手近くの篠藪の中で、ホオジロに似た鳴き声を聞いた。

   

   *写真のモズは、草むらで冬眠していた”クサキリギリス”

    ( 草を刈られて飛び出す )を狙っていた。

    農村部のモズは、学習済みであります。

    刈払機、小型の耕運機の響く音を知っている。

    この音がすると、

    どこかから飛び来て、桑の小枝に止り、待っている。

    飛び出した虫や、時に、掘り出されたミミズが手に入る。

    鳥は、鳥なりに、人間の生活パターンを利用している。

 

 

          ------<了>-------

 

    

 


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