膨張する血管の中を流れるフラストレーション、悪い虫みたいに組織を押し上げて軋ませる、それがほんとに起こっていることかなんてどうだっていい、いまそんなものに苛まれているのさ
呻いたり叫んだり、嘆いて見せたりすることにいったいどんな意味がある?本当に痛いときには声なんか出ないものさ、耐えるか崩れるか、それしかない、耐えるか崩れるか、耐えるか崩れるか…
洗面台で俺じゃないものみたいな顔をすることが得意だ、洗面台でべつの存在みたいな顔をして映って見せることが…流れ落ちる水は渦を巻きながらうすら笑いを浮かべる、ほら、あの野郎、またやってやがるぜと…知るもんか、流れちまえばいいだけのお前らに何が判るっていうんだい
ロックミュージックの性急なビート、感情が関与しないところで思考を繰り返さなければならない、思考回路がなにひとつ関与出来ない段階のレベルで…そういうものがきっと一番正しいんだ、考えないところから生まれてくる答えがきっと
指先が踊るのを感じながら世界を歩いていたい、指先が次々と新しいものを弾きだす音を聞きながら…クラシック・ギターのアルペジオみたいな感じさ、きっとそんなリズムで生み出されるものが心地いいんだ、調べを、調べを聞かせろ、たった一人でグルーブするもの達の調べ、背骨の中心からするすると生まれる根源的なアルペジオ…
欲しいものはノーマルじゃなくて、欲しいものはアブノーマルでもなくて、欲しいものは、欲しいものは、そのどれとも違うもの、違うが故に正しいもの、いまこのときに絶対的に正しいもの、それが生まれないならなにをする意味もない
エンター、エンター、エンター、エンター、何を終わらせようとしている、次々とエンター、次々とエンター、なにを結論づけようとしているんだい、それを押すことで何かが変わるのかい、違うんだ、違うんだ、違うんだ、そんなことじゃない、言いたいことは…
なにが、なにを、どれが、どうして、そんなことをいちいち考えることが果たして正しいのか?いいか、思考は人をどこに連れて行くこともない、ただなにか考えたってことでなにかした気になれるだけのことさ、理由づけなんてリアルタイムで決して生まれてきたりしない、まともに歳をとってきたんならそんなことぐらい理解していなくちゃ…繰り返してきたもの、我知らず…繰り返してきたもの、我知らず、それが理由でいけないわけがあるのか?すべての出来事にすべての理由は必要か?ノ―だ、ノ―だよ、ノ―だ、絶対にノーだ
そこからはみ出したい、納得づくのお題目がなければ一歩も踏み出せないような連中の群れから、どの道に外れても正道しか求められないような、聖者と愚者の群れの中から!そんな欲求がなにを生み出すのかなんて知りたくもないぜ、絶対に知りたくはない、自由さ、陳腐な言葉で言えば…自由とは、制限されない美学のことさ、判るかい、ええ、アウトサイダー?正しく道を外れ過ぎるんだよ、絵に描いたように…正しい道を歩きたくはない、正しく道を外れたくなんかない、それは当然のことであるべきだぜ
なにを語ろうとしているのか?いまここで指を躍らせている一個の人間のことか?それならば、そうだ、それは制約で持って語られるべきことではないだろう!システムに則って語るものに、血肉など宿りはしないのだ!それが証拠に、見ろ、これを頭で理解しようとしているだろう…
壁をぶち破るときには力と、スピードが必要だ、そして最も大事なものは、それをぶち抜くという確固たる意志だ、制約とは、それにブレーキをかけるもののことさ、ブレーキをかけて…ブレークさせるのさ、そのやり方は本当に正しいのか?もっとうまいやり方があるんじゃないのか?そもそもこれは、この壁を破ることは本当に正しいことなのか?なんてことをまことしやかに囁きながらね
ヘイ、ヘイ!疑問が一層魅力的、なんて、子供のころに済ましておかなくちゃいけない気持ちのことだぜ!いつまでそこで甘えたしかめっ面かましていやがるんだい?ぶっ飛ばして、ぶち抜いてやることさ、そうしなければ、先に進むことは出来ないんだ、やり方を思案しているだけじゃ、ずっとな
こういうことだよ、進んだ分だけたくさんのことを知ることが出来るのさ、知識の実は、身体で感じなければ実ることはないんだ、どういうことか判るかい、成長とは、変化し続けることさ、受け入れる変化だけではない、なんらかの、能動的な変化という現象を求めて鼻息を荒くすることさ、判るかい、心当たりがあるだろう、どんなときに覚えてきたかを…思い起こしてみれば自然と悟ることが出来るだろう
膨張する血管の中を流れて行くフラストレーション、早くしないとそいつがすべてを駄目にしてしまう、回転数を上げて、最高速度で躍らせるんだ、そうしなければ知ることは出来ない、それを知るために生まれてきた、知るために、感じるために…
ガ、ガ、ガ、身体が軋む音が聞こえるかい、肉体は消耗品だ、ポンコツになる前に少しでもたくさんの路を行かなければならない、少しでもたくさんのものを口に含まなければならない、頭の中だけで解決するエンターになんてなんの意味もないのさ
消耗品だ、有限なのさ、いつか灰になる、灰になって…魂は永遠でも、記憶は持って行けない、それは理解の範疇のことだからだ、ならば、それを超えたところで、たくさんのことを知らなければならない、次の身体が困惑しないようにさ、受け継いできたものがきっと、新しい命を生み出すのさ
もっと先に行けるかい、もっとずっと先に…永遠なんて絶対に信用しない、消耗するものを信じる、摩耗していくものを信じる、それが継続しようとする意地を…先がある限りはそこに行きたい、求めるのならとことんまでやるべきだ、格好つける分だけ蓄えは減っていくんだ、ぶっ飛んで、たまには激しくぶち壊れるくらい…なにが出来あがるかなんて気にする必要はないのさ、それはきっとどこにも出来あがったことのないものだから
同じ世界に、同じ世界で、同じ世界を、同じ世界で太った腹を満足げに叩くやつらばかり、次だ、次だよ、次だ、次だ、次がなくちゃ駄目なんだよ、次をよこせ、次を…存在だけで理由になるようなやつを…感じるものに注釈は要らない、注釈をつける分だけそいつは本当じゃなくなるぜ
魂は継続する
それが
新しい実をつけることをそうと知ってきた魂なら
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