何処まで求めりゃいいんだい、疲弊した魂が休息を欲しがる
知らない間に落とした、幾つかのかけがえの無いもの見返り
唇が渇いてどうしようもないと感じた、じめついた空気を含んだ雲は楽しげ
足もとに転がるいくつもの断片、風に吹かれたら無いものになってしまうだろう
リクライニングチェアーで騒ぎ続ける心の音、まるで粉々に砕けたものの形を探してるみたい
天井であざけりながら煤けてゆく明日の宿命を、知らない曲を聴き続けるようにずっと見ていた
根こそぎ持ってかれた跡が洞穴の様に風を知ってる
夜明けの前に孕む景色が一日の終わりの様に見える
とどめるための言葉も思いもすべて使い果たして、俺は無抵抗のまま白い銃弾をずっと浴びていた
生は死か砕ける波の影、目の中のガラス玉がそれをずっと見てる
知らない傷が疼いたら馴染み過ぎた逡巡がふらりと始まる―いつまでも震える心臓は血をひっ掻き回し、錆びついた肉片にか細い夢を与える
散りながら死んだ葉脈が怖くて、閉ざされた歩道の舗装に身体を預けてた
爆音が何度も弾けてる様な気がする鼓膜の揺らめきを、忌々しいと感じられるほど自分を諦めはしない
慟哭の旋律辿りふざけていた最高のヒビから、隠れる場所を貪る夜も今は遠い昔
鈍器の感触が何度も胸倉の中で軋轢を炙る―苦悶の爪跡はもうどんな壁にも刺さりはしなかったのに
砕ける波の飛沫が存在の歪みを殺す様に
滑落の中であざ笑う高貴な死神の声を聞く
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