気まぐれ日記

気ままに、また、思い出に

ブダペスト ヨーロッパとハンガリーの美術400年 国立新美術館

2019-12-11 | 美術館(キルト展を含む)
始まったばかりの国立新美術館の美術展に行きました。
このタイトルだと装飾品もあるのかなと思われる方がいると思いますが、130作品は、少数の素描と11点の彫刻以外は、全て絵画で、装飾品は皆無です。(念のため)


私が特に惹かれた3作品として、まずはクラーナハ。
「不釣り合いなカップル」
実物はずっと綺麗!
若い女性に手を添えられてニヤけている、歯が抜けているまぬけな男性、ポケットの財布が狙われているのに気づかない。
両者のコスチュームが細かく描かれ(特に男性の帽子のワッペン?)の質感も良く伝わってきます。

19世紀のビーダーマイヤーから
ボルショシュ・ヨージェフ
「レバノンの太守(ジチ・エドムント伯爵の肖像)」
この画家は知らなかったです。
とにかくコスチュームが華やかで美しい。実物は数段美しく、細かい描写が目を引きました。
残念ながら、この写真では全然伝わりません。

19世紀末のヴァサリ・ヤーノシュ「黄金時代」
こちらは絵画より額に目がいってしまいました。左手前は、薔薇もあり、ヴィーナス像ですから、相思相愛が至福の黄金時代という意味でしょう。

有名画家としては、ティツィアーノ「聖母子と聖パウロ」
書物(文字まで丁寧)と剣でパウロとわかります。
3人、それぞれの鮮やかな赤が映えてます。イエスのネックレス姿はあまりお目にかかりません。

同じヴェネチア共和国から、ヴェロネーゼが3作品、ティントレットが、2作品展示されています。

スペインからはエル・グレコが、1作品です。
「聖小ヤコブ」
解説によると切り取られた一部分という事です。

ゴヤも1作品展示されています。

ルノワール「少女の胸像」
遠目からでもすぐにルノワールだとわかります。

個人的に好きなのが数点あり、
ミクローシュ「伝書鳩
やさしい眼差しで幸せがあふれてます。

渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」にも↓絵画が展示されている

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー
「ウィーンのマクダレーネングリュントの物乞いの少年」
少年が手をさし出しながら歩いて来るような臨場感が感じられます。

ムンカーチ・ミハーイ
「パリの室内《本を読む女性》」

同じムンカーチ・ミハーイ
「フランツ・リストの肖像」

ムンカーチ・ミハーイの絵画は6作品展示されています。

ベンツール・ジュラ
「森のなかで本を読む女性」
この絵画はミュージアムショップで、色々なグッヅとなっています。

シニェイ・メルシェ・パール
「紫のドレスの婦人」
この展示会の代表作です。
とても綺麗な配色の絵画ですが、発表当時は評価が低かったそうです。