日展も業者さんに渡し、京山公民館文化祭搬入も終わり、そして久しぶりに帰岡した息子夫婦+犬とインコたちも帰って、ちょっと一段落した昨日、前から行きたいと思っていた木下晋展ー生への祈りーを瀬戸内市立美術館へ見に行きました。
人間の心の奥にある「老」と「病」に迫ろうという
精神の止場を鉛筆でいかに表現するか
私は死の瞬間までそこにこだわり続けたい (木下晋展のパンフレットより)
何故「老」を描くのか?何故「病」を描くのか?ただ奇をてらったのでは許せないと思っていました。作品を見る限りそんなものではないとわかりました。老い衰えていく妻を描く・・・醜いか?いや、私は醜さを感じませんでした。人間、生きるということ、そして老い、病を得ること、その奥にひそむものを見つめる、そして表現されたものは花などの美しさとは違った美しさを感じます。
今木下晋さんの自伝「いのちを刻む」を読んでいる途中です。三男のパートナーさんも読みたいと言っていますので、読み終えたら送ってあげるつもりです。
瀬戸内市立美術館は他にもいろいろな企画をされていて、「ハンセン病問題への理解を進める展示」やALLY(アライ)の活動の輪がひろがる企画もありました。
ハンセン病への理解を進める展示では、ビデオも上映されていて、それを見て新たな視点を開かせてもらいました。どうしても過去の暗い歴史のイメージにとらわれがちなのですが、少しづつ病気への偏見がとりのぞかれ、明るい方向へ向かっていることです。
また、ALLY(アライ)という言葉は、初めて知りましたが、自分は性的少数者(LGBT)ではないけれど、その方々の活動を支持し、支援している人たちのことだそうです。
瀬戸内市では、美術館で良い企画をされると同時に、いろいろな活動をされていることに感動しました。