ホワイトのお部屋

日本画を描く日々の悩みや喜び

だらだら・・・(涙)

2024-03-25 10:16:21 | 日記

  

いつもブログやFacebookを見て下さっているかたからは「充実した毎日を送っておられますね」と言われることが多いのだけれど、やはりこれは表の顔。ええかっこしている面が多分にある。

実際は、年相応の体力気力の衰えや、もともとの横着者、ときにスランプに陥ると何日もやる気がでなくて必要最小限の家事のみ(これは何故かやる)で、だらだらと自堕落に過ごす。そんな時に何をしているかというと、本を読んだり、テレビを見たり、時にはうつらうつらと昼寝・・・ここ二日ほどそんな状態。

大体やらなければならないことが山積してくると、そういう状態になりがちな気がする。「一つ、一つ、やる」と言い聞かせながら、一番やさしいことから手をつける。それでだんだん元気が出て、前に進めることも多いが、次の一歩が出ないこともある。

でも、頑張らなくっちゃね。今日は、本当は午前中にすます予定のある案件を、午後から出かけてすまそうと思っている。午前中にすましたかったけれど、ダラダラしていて、時間を無駄にしてしまった。尊敬する友人たちは、私の何倍もの役目を背負って、ご活躍。私は、その何分の一かのことなのに荷が重い。

あ、そうか、日春展出品作を発送してから絵が描けてないんだ。午後の用事を片づけたら、少しでも絵を描きたいな。


ジャーン!!三千本膠!!

2024-03-24 11:48:10 | 日記

日本画を描く人は、ご存知だと思いますが、日本画を描くうえで欠かせないのが膠です。でも、膠を作る作業は大変きつく、臭いもするため、だんだん製造する人が減り、数年前とうとうお一人残っていた方も廃業され、三千本膠が店頭から姿を消し、一時どうなることかと思われました。

手持ちの三千本膠が残り少なくなってきた時に、代わって「飛鳥」という製品が出まわり、どことなく今までの膠と違う感があるものの、鹿膠と混合して使ってきて、特にまずさは感じていませんでした。

画家さんたちは、皆さんそれぞれのこだわりがあり、自分が一番描きやすい膠を描きやすい分量と濃さで使っておられて、一様ではありません。私自身は、最初に師事した先生の教えを固く守ってきましたので、以来それが身について、ひび割れ、剥離、下塗りが動く、等々不具合が生じたことはありません。

このほどフジオカ日本画サロン様から従来の三千本をわけて頂きました。写真の右側(1Kgあります)の膠です。届いたばかりなので、まだ使っていませんが色艶、透明度等々、今使っている市販品(左側の写真)と比べてみると、使わないうちから品質の良さがわかります。今、ワクワクしています。

 

ところで、良い膠とはどんなものでしょうか?もちろん使いこなす技術も無視できませんが、膠の品質だけに限って言えば、接着力があり、塗り重ねに支障がなく(下に塗った絵の具が、動かない、はがれない)、絵の具の発色に支障がない、時間が経過してもひび割れを生じない、そしてもう一つ、絵の具の筆降りがよいことなどでしょうか。絵の具の筆降りについては、筆の良しあし、選び方もありますが、膠の質、薄め方にも影響されます。

膠、筆、紙、絵の具、すべて使いこなすには、熟練も必要で、それはアートそのものの感性とは別に必要なのが日本画の難しいところですね。


永瀬清子の生家とグランデルの釜屋

2024-03-23 10:18:09 | 日記

   

昨年末施設に入った従兄の連れ合いさんと共通の友人Hさんと3人で赤磐市にある永瀬清子の生家を訪ねました。かなり前に訪ねた時には廃屋同然でしたが、保存会の皆様によって修復・整備されて公開されていると知り、ぜひ行って見たかったのです。

永瀬清子さんは、戦前戦後を通じて女流詩人として活躍され現代詩の母と称される方です(パンフレットによる)かなり昔、仕事の関係で永瀬清子さんの講演の受付をしたことがあり、その時以来ファンになりました。

ちょうど、永瀬さんの詩にイメージを得て描いたという岸田真理子さんの抽象的な絵画展も開催中で、これがまた素敵で感動しました。岸田真理子さんは、植物画のような具象画も描かれていて、そういう絵も大好きな私はうれしくなりました。

そして、納屋を改造して作られたグレンデルの釜屋というレストランでランチを頂き大満足の一日でした。

パンフレットに掲載された永瀬さんの詩を紹介します。今世界で戦禍に苦しんでいる人たちのことに思いを馳せて読みました。いつの時代も苦しめられるのは弱き者たち。やがて必ず来る春が待ち遠しい(この詩は美知子皇太后によって英訳・朗読されたそうです)

 

降 り つ む    永瀬清子

かなしみの国に雪が降りつむ

かなしみを糧として生きよと雪が降りつむ

失いつくしたものの上に雪が降りつむ

その山河の上に

そのうすきシャツの上に

そのみなし子のみだれたる頭髪の上に

四方の潮騒いよよ高く雪が降りつむ

夜も昼もなく

長いかなしみの音楽のごとく

哭きさけびの心を鎮めよと雪が降りつむ

ひよどりや狐の巣にこもるごとく

かなしみにこもれと

地に強い草の葉の冬を越すごとく

冬を越せよと

その下からやがてよき春の立ち上がれと雪が降りつむ

無限にふかい空からしずかにしずかに

非情のやさしさをもって雪が降りつむ

かなしみの国に雪が降りつむ

 

 


うれしい「緋」76号発行

2024-03-22 09:11:47 | 日記

いろいろやらなければならないことが山積していて、考えれば憂鬱になると先日書いたところですが、やはり一つ、一つ片づけるしか方法はありません。その一つ、「緋」76号の発行ができ、今日メンバーに発送します。

前号で、今年100歳になられる方が、やめたいと言われていたのですが、もう一人の90歳をかなり過ぎた方が「二人になっても続けましょう」という意欲に刺激され、「やっぱり書けるかぎり続けます」と復帰され、今号は今まで通り3人での発行です。

文章は、お年を感じさせない達者さですから、若造の私は教えられるばかりです。

「・・・経緯は十分わかるのだが、これを文学作品にするにはもう一ひねりいるのではなかろうか」ーーこれは、前号の私の文に対するK氏の批評です。いつも的確で鋭い批評は、本当にありがたい。お二人に刺激を受け励まされて、私も頑張りましょう。


額に入れてみた

2024-03-19 11:17:12 | 日記

こぶしの花

やっと新日春展の作品制作に目処がたちましたので、額に入れて見ました。数年前購入したけれど、その時の作品に合わず、そのままになっていたのが、今回ぴったり合ったので助かりました。

作品は、あと少しだけ調整をして発送の画材店さんに持っていこうと思います。久しぶりの人物を描きました。もともと人物が好きでしたが、人物の難しさに行き詰り、最近はもっぱらデッサンばかりでした。

ちょっと気に入ったモデルさんのデッサンができたので、久し振りに描いてみる気持ちになりました。自分としてはまだまだ不満足な出来だけれど、ともあれ完成しました。後は野となれ山となれ、運よく入選したらうれしいけれど、落ちたら、まあそんなものと思います。

 

所用が溜まってしまって、考えると憂鬱になるので、目をつぶって、とりあえず一つ一つ片づけましょう。

夫がまたまた事故をして、幸いミラーのカバーがとれただけの自損事故で済んだけれど、免許返納をしてくれるのを祈るばかりです。


日本絵画における古典色料及び表現方法

2024-03-09 17:24:28 | 日記

教材と講義の中で作成した色見本

フジオカ日本画サロンのオンライン講座「日本絵画における古典色料及び表現方法」を受講しました。長く日本画を描いてきても、知らないことが多いことを痛感しました。古くは、アルタミラやラスコーの洞窟の壁画に使われた色料や着材に始まり日本の古典絵画に使われている色料やその表現方法は興味深いし、今の自分の表現にも参考になります。

教材の絵の具も手に入りにくい貴重なものがあり、ワクワクしました。宝の持ち腐れにならないよう制作に役立てようと思います。使用方法にも注意をしなければならないものもあり(例えば臙脂綿は膠を入れると分離するなど)、大変勉強になりました。

オンラインでの講座ですので、中には文化財の修復に関わっている研究者の方もおられて、高度で私には難しい会話も聞けて、理解できなくとも知らない世界を垣間見る感じで興味深いものでした。

それにしても、使った絵の具の色の美しいこと。講義の中で作成した色見本を眺めながら一人悦に入っています。


初体験の「d払い」

2024-03-09 09:07:46 | 日記

時代について行けない、負け惜しみかもしれないけれど「ついて行きたくない」私は、可能な限り現金払いを貫いてきました。もはや日本は先進諸国がカード払いが普通になりつつあるなかで、私のような人間がまだ多い日本は「遅れている」国になっていますね。「遅れてはならじ」と政府はカード払いをあの手、この手で進めています。

先日スマホの動きが悪いのでドコモのお店に相談に行きました。「定期的に再起動をさせたほうがいい」とかアドバイスいただき、簡単に直ったので、ついでに溜まっているポイントを料金に使える方法を聞きました(今までは、長男に頼んで料金の支払いに使っていました)

すると、「ポイントを料金に振り替えると損になります」というのです。料金の支払いに使ったらポイントがつかなくて、それが結構大きいのだと。

結局お買い物に使ったほうがいろいろ特典もついてかなりお得なのだと。仕方なくd払いの方法を教えてもらい、さっそくコンビニで使ってみました。確かに簡単です。でも、こうして流されていくんだなあと、ちょっと悔しい気持です。

 


プラごみ分別回収始まる

2024-03-06 10:44:50 | 日記

3月1日からプラごみ分別回収が始まりました。我が町内では、今日が第1回めの回収日でした。何がプラごみになるのか、プラスチック製品でもだせないものは何か等々、覚え込むのが大変で、一覧表を貼りだし確認する日々が続きそうです。勝手口のごみ箱もプラごみ用を一つ増やしました。缶、ビン、ペットボトル用の箱は外にあります。

面倒でも大切なことですからちゃんとやらねばなりませんが、ごみの分別というと思い出すことがあります。

岡山市内に精神障がいなどの方もあたたかく迎え入れているマンションがあります。精神障がいの方は、家を借りるのがなかなか困難なのだそうです。オーナーの阪井ひとみさんは、そういった方々にも門戸を開いているばかりでなくいろいろな面で自立を助けていらっしゃいます。数年前、仕事の関係で交流のあった三男の連れ合いさんと一緒に年末のイベントに参加したことがありました。

その時、阪井さんがゴミステーションでごちゃごちゃに出された沢山のごみを数人の人に手伝ってもらいながら分別されているのを見ました。マンションに入居されている方には分別して出すことが出来ない人が多くて、阪井さんがいつも点検して分別されているのです。もちろん阪井さんは、入居者の方々の生活面での支援もされているので、指導もされているのですが、それでも出来ない人もいるのです。本当に頭が下がる思いでした。

 


楽しい日本画教室

2024-03-06 08:38:14 | 日記

   

私は公民館の4教室とカルチャーの教室で5教室で講師をさせて頂いています。どの教室も月に1回なので、物足りない方は2教室受講されている方もいます。講座生の皆さまが、どんどん上達されるのが楽しみでうれしいし、また私自身が勉強させていただいています。

私自身真夏の暑い時期身体がしんどいなと思っていても、行くといつも元気になれるのが日本画教室です。教室風景を撮ったのを頂いたことはありますが、自分で撮ったことはなかったのですが、初めて了解を得て撮らせていただきました。


人物デッサンの教室(ネパール女性)

2024-03-04 12:55:28 | 日記

3月の人物デッサンの教室。前回に続いてすてきなネパール女性でした。立ち姿が苦手なので、あえて立ち姿に手をあげました。すらりとして、何となく仏像をイメージしました。ひさしぶりにネパール女性を日本画で描いてみたくなりました。