苦手なものを聞かれたら返答に困ってしまいます。苦手なものだらけだからです。その中で「特に苦手なもの」といえば、政治・経済分野、哲学・物理、スポーツ、音楽・・・と、これだけがスラスラと浮かびます。じっくり考えるともっとありそうですが。
哲学・物理については、高校・大学の授業でちんぷんかんぷん、どんなにあがいても理解不能でした。スポーツは、どんくさくてだめ、音楽は音痴でもっとだめ。
政治・経済については、この世に生きている限り、無関心でいてはならないと思うのですが、やはり難しくて拒否反応を起こしてしまいます。
そんな私がお誘いを受けて「哲学カフェ」に参加させていただくようになって何年になるでしょうか。月に1回、カフェに集まり、コーヒーを飲みながら、メンバーが用意したテキストをもとに社会・経済・政治など幅広い問題について学び、議論するという集まりです。
メンバーは、私を除き、いわゆる学識・経験者と言われる豊かな知識をお持ちの方ばかりです。教えられることばかりですが、衰えつつある脳みその私は、悲しいかな右から左に通り抜けていく・・・
それでも、止めずに参加しているのは、せめて月1回ぐらいは脳みそに喝を入れ、何十分の一でも理解出来ないかと儚い望みを捨てきれず(涙)
先日の集まりで、「ショック・ドクトリン」というテキストをメンバーのお一人からお借りしました。これは、NHKのEテレ「100分de名著」のテキストです。やさしく書いてあるから理解しやすいよということでしたが、やっぱり私にはかなり難しい。
そもそもショック・ドクトリンという言葉も初めて聞く私です。わからないままに読み進めていくと、自分がいかに無知であるかを思い知らされ、無知であることは恐ろしいことだと感じています。これからも、わからないままにも知る努力はしなければと思っています。