風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

1月3日 本日の紹介する本は『君は弥生人か縄文人か』

2005年01月03日 | ☆ひやしんすの☆好きな本の紹介♪

この440円の文庫本は、風信子にとって涙がでるほどに価値がある本である。
梅原猛と中上健次の対談集。私の持っている本は1994年の版であるが、なんと書店では今は手に入らないようだ。驚き!
副題に(梅原日本学講義)とあるが、この梅原先生は非常に難解な著作をもって名を知られている。著書に『隠された十字架』などがある。著作は積読状態。多少は読んだかな・・・。いや、一分に訂正しょう。ハハハ。
中上健次氏とて風信子は小説を読んだことがない。もし、私が世をすてて隠遁するならば読むかもしれない。雑事に追われて積読がますます増え続ける私専用の書斎のなかにすら、中上氏の著作は置いていない体たらくである。(しかし、『枯木灘』なんと魅惑的な題名だろう。なおかつ難解そうである)

しかし、私は中上健次氏に恋をした。この対談集で、ぞっこん惚れた。ああ~、いい男だなあ。寝物語にこんな話を聞かせてくれる男はいないのか。血沸き肉踊るという面白さである。熊野詣でのこと。年に一度はそこへ行かないと気がすまなかった後白河法王。熊野へいけないとき用に後白河が作ったという京都若王子。京都の近くに住みながら知らなかったなあ。他にも、鍋料理は縄文のなごりであるとか・・。博学ってこんな人たちを言うのであるなあ~。

この本の、詳細は下のリンク先でわかります。
君は弥生人か縄文人か