風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

1月2日、初夢は見なかった。

2005年01月02日 | ☆ひやしんすの☆好きな本の紹介♪
今日、紹介する本は
文人悪食新潮文庫
です。

夢をみたならば覚えているはずなのに、今日という日は目覚めたときすっぽりと夢の内容を忘れていた。
絶対に見ていたはずなのであるが。

夫のほうは、目が覚めるなり『蛇と鳩が仲良くしている夢をみた』とのたまった。
私は夢解きをしてみようとしたが、あまりに面妖な夢なのであきらめた。しかし、蛇は夫ではないのかという気持がしてきたので、
『蛇は呑みこんでばかりいるわ。蛇はあなたじゃないの』と言ってしまった。

『腹減ったなあ』が口癖で、夜中になんども腹減ったと起こされたことがあるから、つい恨めしくなってそう言うのである。小食なのだが、回数が多くて困る。

私はと言えば、暮の12月31日に夢をみた。
申年さいごの日だというのに、食べ物の夢である。意地汚いなあ。
仕事先にお弁当を持って行っていなかった夢である。お昼のパンを買おうとしてウロウロとする夢。
中々決まらずに、我ながらじれったい夢。しまいには、友達が夢に出てきて、お昼のお弁当を久しぶりに
一緒に食べようねと話し掛けてきたのに、まだ決まらない。まったく・・・。

さて、本日、紹介するのは嵐山光三郎氏の『文人悪食』である。ぶんじんあくじき。文士である。
夏目漱石、胃病で悩んでいるのに落花生の砂糖菓子が止められない。鏡子夫人が隠しても捜し出して
食べる。蕎麦なんかより、こってりした洋食を好む。何か食わせろと駄々をこねる。最後の言葉は
『何か喰いたい』

饅頭茶漬けで有名なのは森鴎外。
異常な生もの嫌い。衛生には気を配り桃も煮てたべるという神経質なところがある。焼き芋はその点
安心である。漱石は昼にビスケットを食べるようなハイカラさだが、鴎外は焼き芋を食べる。
光三郎氏は言う。鴎外が一番意識したライバルは漱石だが、その漱石はビスケットを好んだ。焼き芋とビスケットの違いが、両者の文芸の差に反映している。

うーむ、素晴らしい文芸論だよ。膨大な資料の中から作家の食べ物嗜好を拠りだしながら、作家論に持ち込んでいる。もと編集者の眼がキラリと光るという名作であると風信子は思う。で、食い意地が張っているのは人間みな同じなんだなあと思いながら、お節でもたれたお腹をさする風信子である。

今日、紹介の本の詳細は、オンライン書店『セブンアンドワイ』ーみんなの書店ー『ひやしんす書店』から調べることができます。


『文人悪食』 嵐山光三郎著

2005年1月1日  風信子の初めてのブログ日記です。これから本の紹介をしていきますね。

2005年01月01日 | ☆ひやしんすの☆好きな本の紹介♪


今日は元旦。初めて紹介する本は『かたやぶり受験術、初級シスアド21日完成』です。

昨年の初級シスアド試験(国家試験)は午後の試験が不合格となってしまった。午前の試験(2時間半)は80問中68問くらい出来ていたのに・・・。60点が合格ラインである。
 午後の試験(2時間半)は半分ちょっとしかできなかった。初めての受験だった。勉強はほどんど毎日かかさず続けた。けれど、私には過去の試験に出た午前の試験問題集を必死にやるのが精一杯だった。

午前の試験問題は基本知識にしか過ぎない。情報処理者としての基礎知識である。
うーむ、だけど50才を迎えた文系の風信子には、基礎知識を頭で理解するのが本当に難しかったのだ。特に計算問題は苦手だったし・・・。計算問題といっても、これが、中学1年程度の数学でしかないのだ。昨今の受験生にはお茶の子さいさいだろう。しかるに、風信子には飲み込みが悪い。やっと一次関数のことを思い出したという始末である。トホホ・・・。

そんな私に強力な助っ人が現れた。
「久保井メソッド」という司法試験受験法で有名な、久保井大輔さんの著書『かたやぶり受験術、初級シスアド21日完成』という本である。

そりゃ、今回の2004年秋のシスアド試験には合格はできなかったよ。
しかし、京都のハローワーク支援委託講座(無料)でOAシステム講座を受講して、シスアド試験対策講座の授業についていけたのは、まさにこの本で予習していったからと思うのだ。
親切丁寧な教科書中心の講義は、午前の問題対策向けだったのだが、講義を一回で飲み込むには若い柔軟な脳みそが必要だ。あるいは、数学的な論理的な頭脳が必要というか・・・。

その両方と無縁な風信子であった。二進法なんて理解するのに随分時間がかかったよ。(>_<>
けれど、過去に出た午前の試験問題集を解く力ができたのは、実にこの本のおかげであったなあ。まったく感謝いたします。素晴らしい本だよ!!

不合格でずたずたになったけれど、受験したのは講義を聴いていた23人中で2人であったし・・・。挑戦することのほうが大事だよね。もっとも、後一人の受験生のかたは合格したそうだけど。彼は若い男性だし、受講前から問題集を解いていたらしい。でも、講義を聴かずに問題集を解けるには、相当な予習が必要だと思う。私には出来ない芸当だ。やはり若さかなあ。

早くも私は立ち直ったよ。努力して、午前の試験は合格ラインに達していたんだわと考えることにしたよ。
両方とも駄目であったならば相当に落ち込んだだろうな。人の3倍勉強して並みの成績を上げることが出来るタイプなんだから、これからも午後の試験問題に取り組んでいこうと思う。

じゃあ、1月7日からのインターネットからの2005年春のシスアド試験に申し込みをするかって?
それもマダ煮え切らないのだ。
アハハ、なぜ?
だってさ、春の試験は例外なく秋より難しいというし・・・。それにちょっと気になることがあるんだ。今まで100点満天の75点が取れれば合格だった。2004年の秋の試験問題は、過去問題集でやった2003年秋の試験問題に比べてもかなり易しかったような気がする。試験中に感じたけれど80問中、半分近くが最近の過去問ではないかという気がした。実際、あとでそうだと分かった。

2004年の春の試験問題はかなり難しかったよね。(過去問題を手に入れてやってみると・・・)
そして、今後の予想は難易度があがるとでていた。ひょっとしたら、例年になくやさしかったという、秋の試験・・・。あれは今までの幾度も不合格となっていて、何度も挑戦しつづけた受験生を救い上げる最後のチャンスを試験問題作成者が与えたということではないのだろうか?

そう自問しては、あと3ヶ月でさらなる能力UPを望めるだろうかと煩悶するのである。迷うなあ。やっと基本を覚えてきたばっかりの風信子。応用能力を高められるのであろうか。夫は、惜しいから受験しろというのであるが。自信がない。

でも、せめて初心にかえって『かたやぶり受験術、初級シスアド21日完成』を読み直そう。
午前の試験問題さえも解らなくなっているだろうから。勉強の持久力ってむずかしいなあ

かたやぶり受験術、初級シスアド21日完成』