石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

参議院厚生労働委員会の視察二日目~いわき市にて

2012-02-21 23:20:05 | 活動レポート

今日は、参議院厚生労働委員会の視察二日目。福島県のいわき市で活動してきました。

昨日、宿泊した北茨城市の五浦。朝起きて部屋の窓から外を覗いて見ると、昨晩はもう暗くて見えなかった海岸が朝日を浴びてキレイに輝いて見えました。素晴らしい海です。


(窓から眺めた海岸線。実際はもっとキレイに見えていたのですが、写真では伝わりきらないですね~)

朝8時50分に五浦を出発。そのまま県境を越えて福島県いわき市に入り、最初に「日産自動車いわき工場」を訪問しました。

日産自動車いわき工場も、昨年の大震災で被災。海岸から離れていたため、津波の直接的な被害は無かったのですが、続けざまに襲った地震(4月の余震を含む)によって地盤が沈下。一ミリの誤差も許されない精密性が要求されるエンジン生産ラインが大きな被害を受けてしまいました。今日は、その辺の物的な被害と復旧の状況と、それに伴う雇用面での対応状況などについてお話を伺うことができました。

続いて、「特別養護老人ホーム楽寿荘」を訪問。まずは、大地震直後、入居者全員を避難させたという屋上に上がって、当日の状況について話を聞かせていただきました。


(これが楽寿荘の全体。3月11日は、みんなで屋上に避難したそうです。海岸線は右手側)
 

幸いにも、津波は敷地内にはほとんど入ってこなかったとか。これは、楽寿荘より海側に位置していたいくつかの建物が防波堤の役割を果たしてくれたことと、すぐ南側を川が流れていて津波がその川の方に沿って流れていったこと、さらには建物が1メートルほどの盛り土の上に建っていたことなどの要因が組み合わさって幸いしたということのようです。こういう事例は、今後の防災対策にも参考になるお話ですね。


(楽寿荘の屋上から見た海岸線。津波は楽寿荘には届かなかった)
 

そして、視察の最後に「ハローワーク平(たいら)」にお邪魔して、その後引き続き、福島県労働局の皆さんといわき市の健康保険局からお話を伺いました。


(意見交換会で挨拶をする小林正夫厚生労働委員長。手前に、民主党の梅村理事、川合委員、牧山委員)
 


(地元側の皆さん。右側が福島県労働局の皆さん。まん中から左にいわき市の皆さん)
 

私自身、昨年の7月2日に、民主党・雇用対策ワーキングチームの視察でいわき市を訪れ、ハローワーク平にお邪魔するとともに、福島県の雇用情勢についてはいろいろとお話を伺っています。その時にお聞きしたのは、被災失業者の皆さんもまだ先行きがどうなるのか全く分からない状況にあり、本格的な求職活動を開始するにはまだ時間がかかりそうだ、というお話でした。

現在は、雇用保険の失業給付も10月頃から段階的に終了している状況にあり、失業給付期間が再延長になった沿岸部でもこの1月から切れる人が出始めている状況になっています。そのような状況の中で、被災失業者の皆さんの求職活動がどのような状況にあるかお伺いしたところ、「全体的な状況はまだ大きくは変わっていない」とのこと。つまり、原発事故からの復旧・復興がどうなるのかまだまだ見通せない状況の中で、失業者の皆さんもこの先の対応を決めかねている、ということです。

ただ、「失業給付が切れてしまった失業者の方々については、就職支援対応も一層、充実・徹底しており、徐々に求職活動も本格化するのではないか」との見通しもきかせてもらいました。

今後、産業政策との連携による雇用創出対策も含め、被災失業者の皆さんへの雇用対策には一層力を入れていかなくてはなりません。現場でがんばっていただいている自治体や労働局の皆さんをしっかり応援していきます。


と言うことで、二日間の視察活動を終え、東京に戻ってきました。参議院厚生労働委員会として超党派のメンバーで視察が出来たことは、いろいろな意味で大きな収穫でした。今後活動に活かしていきます!


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