約35年前に TEAC A-6300 MkII オープンリールデッキを手に入れ、
http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-6300.html
その後、1980年代にTEAC Z-5000 という高性能カセットデッキにシフトしつつ、現在 残っているFMエアーチェックテープの山積を減らす目的で ディジタル化 WAVファイルにダビング中。。
カセットデッキは、非常に良く顧客ニーズをとらえたものであり、テープのコストパフォーマンスも高く、利便性の高い品物で重宝してきた。しかし、オープンリールデッキのコンセプトはプロや放送局が用いる音質を仕様としているため、業務用に近い操作性である。テープの保存状態が良好であれば、現在でも30~40年前の録音の音をそのまま再現することができる。
現在稼働しているデッキ類:
<メインデッキ 1号機> 7号リール専用 A-2300S
http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-2300s.html
<サブデッキ バックアップ2> 7号リール専用 TEAC A-2300SX
http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-2300sx.html
これも好調で 知人から譲ってもらったものです。6年越しに電源を入れた次第です。ただm置き場が無くなってきたので 誰か使って刳れる方がいたら、、、
<サブデッキ3> 10号リール用(7号も勿論、稼働可能) A-3300SX
http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/a-3300sx.html
<カセットデッキ>
デッキは毎回TEAC でした。
Z-5000 :
http://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/player/z-6000.html
これは ウォークマン プロフェッショナルというDB-C搭載のデッキです。
その当時の定価は60,000円・・・42,000円で購入したはずです。
さて 本論。。
以前 ヤフオクで入手したジャンク品を動作品に直した一例です。
ジャンク品、現状 そのままですね 非常に ホコリ、ゴミだらけ。まずは清掃から始まります!
分解清掃:リアパネルを開けて キャプスタンのファンを清掃します。そこに4箇所、反射シールを貼り付けます!
キャプスタンのプロペラに付いている4つのマークは何でしょうか?
一定に回転しているかどうか、回転数の検証です。つまりタコメータで計測します。
1,800 rpm で一定に回転しています。これが正常です。
10分くらいまでは 1,800 rpm 回転して維持いるのですが、徐々に音程が下がってきて 演奏テンポもゆっくりになってきますと、、
モーターのトルクが低くなってきた、と考えました。しかし、これ以下の回転数に下がらないところが何回計測しても非常に難解です。
どこが主因なのか? キャプスタンモーターをストック品に入れ替える作戦では駄目。。。
プーリーが空回り?キャプスタンベルトが延びた? いろんな仮説を立てましたが部品交換しても効果なし。
となると モーターを制御しているユニットになると仮説を立てました。
→ コンデンサーだろうか?!
このような部品は既に売っていない! となると ジャンク品から分解してゲットするしか手段がないのかもしれません!
ここを取り外して半田付けします。
キャプスタンの回転数を計測すると、
約1時間、、回したままでも 1,800rpm。。。。これは行けるぞ!!
という見えない持病が、隠れ住んでいるのです。市販後、約40年以上経過しているものですから。。。
ヤフオクでゲットしたジャンク品というものには、単に「通電」、「再生可能」だけでは、5合目に到達した水準です。隠れた持病があることを前提に対処しなければいけません。つまり、動かないものが大抵であり、何らかの持病をかかえているものが多いのです。
その持病の1つが 「MPコンデンサー」なる部品1つに依存するケースを経験しました。
影響度合いは 再生できるが回転スピードが90%くらいまで遅くなっている症状の原因の1つだということでした!
さて、分解すると こうなります。
キャプスタンベルトを取ると これほど汚れています!
磨けば プカピカに仕上がります。100円ショップの研磨剤入りのクリームクレンザーで荒削り。仕上げを吟味するには楽器用のポリッシュが良いです。ただし、磨きすぎて ツルツルになってはいけない部品もあります。
これも美しくなりよみがえります
清掃した成果はこちら
分解が進むと、、
テープリフターをやっと手にとって分解できる状態に、、
ソレノイドも大切な部品です!
上下逆さまに見ると、、
なるほど。こういう機構になっていることが 分解して手で触れ、現物現場で観察すると把握できます。
しばしばテープリフタが動かなかったり、固まったり、ある時は リフターをカットして無くなっているジャンクがヤフオクで散見されます。
大半は、オイルが固着しているだけです。CRC556等の潤滑剤で100回くらい カチャカチャ 稼働すると元通りになります。
ピンチローラの軸ですね(下です)。これもしばしば硬くなって動かない!ジャンク品が多いそうです。
中央の軸の周りに沿ってピンチローラ軸が入ってるだけですが、ピッタリ入っているので ここにゴミや固着物が貯まるとスムーズに動かなくなります!
ヘッドユニット この状態でもしっかり再生録音できますが、もう少し ポリッシュで磨くとヘッド表面のバラツキが少なくなるのではと想定しています。
最後の骨組み。。。。ピンチローラ軸だけが残っています。
集大成として、かき集めた部品を整理すると、
分解して集めた部品、ユニットは 今後のメンテナンスに非常に重宝します!
ご覧いただき、ありがとうございました!
自分にはとても無理なので、A-6300MkIIは3年前にメーカーで修理して貰いました。
お陰で現在は快適に動いています。
それにしても30年以上も前の製品が良く直るものですね。
ご無沙汰しています。
この時代のデッキは、比較的大きな部品が使われているので、見やすいという感じです。基礎的な回路の原理から成っているようですから、いっぺん、ジャンク品を安価でゲットして分解してみようかと。。。
HO鉄道模型のインサイドギヤーを最新モーターに交換することを思い出してやってみた次第です!
30年以上経過していますが、国産の技術で作られた部品は凄いですね。。。