明日、公立高校前期入試試験を受ける子がいます。・・・
この子は、訳あって小学校の時代に施設にいたそうです。・・・
そうなると学習のレベルが周囲の子供たちと比べて下がってしまいます。それでも、施設の先生に教わり、小学校卒業時にはそれなりのレベルになったそうです。・・・しかし・・・
中学に編入してから、成績は上がらず学校の担任ともうまく行かず荒れて行ったようです。・・・
授業中でも携帯にイヤホンを繋いで音楽を聴いてたり、態度が良くなかったらしい。・・・
当然内申点は最悪。定期テストも出来ずに偏差値も低くつけられた。・・・
「学校へ行きたくない」・・・
休みがちになり、不登校の日々が続いた。・・・
学校も担任を変えたりして対応して何とか2年生の時は通学したらしいが、3年生の時にまた「合わない担任」が担当したようだ。・・・そして不登校。・・・
3年生ともなれば、一学期からすでに受験対策が始まる。・・・5月の始めの中間テストから高校受験用の内申点がつけられる。・・・9月には実力テストで偏差値が決定されて、行く事が出来る高校を学校側主導で決められてします。そうしないと、確実に高校へ進学させられないからです。・・・
この子は、一学期も二学期も学校へはほとんど行きませんでした。・・・
そして今年1月、うちの教室にお母さんとやって来ました。・・・
「高校へ、行きたい!」・・・
たった3か月ほどで、高校受験できるように仕上げるのは不可能です。・・・
ただ、出来るだけやってみようとお受けする事にしました。・・・
やり始めて気付いたのは、この子は決しておバカではないという事です。・・・
英語が好きで、数学が少し苦手な子です。決して頭が悪い訳ではない。感も鋭いし、世の中の状況もなんとなくだが把握できている。その辺の同じ年の子に比べて、社会性は飛びぬけているし、なにより純粋な子なんです。・・・ただ、まじめそうに振る舞う事が下手なだけ・・・
教室の授業も前向きに質問し、自分で考えて解いて行く。ノートの取り方も偏差値60以上の生徒と何ら変わりない。・・・
もっと早く出会えていれば、こんなに苦しませなくてもよかったのに・・・いつもそう思いました。・・・
「学校は、いったいこの子の何を見てたんだー!」・・・「なぜ、もっと早く手を打てなかったんだー!」・・・憤りがこみ上げます。・・・
確かに、この子も悪い所もある。けど、今の1月になって何の手立てもしないのはどういう事だろう?ほったらかし?・・・進路の話も真剣にしない。・・・
1月のある日に、この子に話した。・・・「進路指導室」へ行って、誰でも良いから先生を捕まえて、何年何組のだれだれですが、進路の事を教えてください!と聞いて来い!・・・と言った事がある。・・・次の日。彼女は聞きに行きました・・・
全てがこんな感じで、自分から動かないと誰も手を差し伸べてくれない。・・・
そんな「中学校」って、有りですか?・・・もっとうるさいくらい、子供たちに係って行くもんじゃないんですか?・・・少なくても私はそんな経験をしてきました。気を抜いていると担任からあれこれ言ってもらったし、心配して貰ったり。・・・多感な年齢だから扱うのも大変ですが、みんなそんな時代を超えて来た。・・・友達や先生の助けがないとなかなか前に進めない。・・・そんな年齢なんです。・・・
彼女は、友人に勉強を教わりながら、うちの教室にも来て勉強しています。・・・少しずつ上がって来ています。・・・
明日、公立高校前期試験です。・・・彼女にとってはハードルが高いです。・・・
でも、チャレンジします。・・・
(最後まで、あきらめるなよ!)・・・私は、祈ります。・・・
今日、「キットカット」のチョコレートの箱に、メッセージを書いて彼女に渡しました。・・・
スタッフ全員の応援コメント入りです。・・・
・・・{(合) だいじょうぶ!}・・・
がんばれ!・・・
明日に、期待!・・・
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