AKB48の旅

AKB48の旅

内在する外部性

2016年09月06日 | AKB
特に引用とかはしないけど、日経エンタテインメント2016.10のインタビューで、秋元氏が坂道シリーズについて微妙な事を語っていた。それ関連というわけでもないんだけど、既述のように、長濱さんが「乗り遅れたバス」になったことによって、図らずも発生した欅坂における「内在する外部性」が、昨日の「欅って、書けない?」でのけやき坂新メンバーへの手紙で、けやき坂の方でも発生してた事が明かされてた。

かくして、恐らくは例によっての成り行きにして思いつきだったんじゃないかと思われる、長濱さんの「兼任」が、二重の意味で、あるいは階層構造を携えて、その外部性を構造化することとなった。

なんとも絶妙なのが、正にその当事者である長濱さんの性格や知能を含めた、独特の存在様式ということになる。秋元氏が「不思議な魅力を持った子」としか表現できない、それこそ表現に窮する不思議な立ち居振る舞いと存在感。そんな長濱さんだからこそなんだろう、この「内在する外部性」に、異物となることなく高い整合性を付与してしまってる。結果的に欅坂に構造が出現し、しかもその構造を長濱さんがダイレクトにしなやかに支えている。ああ、それってかつてのAKBにおける高橋さんの役割と相似型になってるんじゃないか。

もちろん長濱さんと高橋さんに、似た部分はほとんどないと言い切って良いんだろう。メンバー構成もコンセプト的なものもまるで違う、まったくと言って良いほど別物の組み合わせの中に出現する類似した構造とその運動。「波動」とは言いたくないけど、なんかそのようなもの。ならばこそ冒頭に戻って、日経エンタテインメントのインタビューにおける、秋元氏の微妙な物言いになるということなんだろう。