「セブンルール」の前田さん

番組の中でも触れてたけど、私もうろ覚えながら「情熱大陸」を思い出してしまった。確かあの時はまだ私自身、AKB48に否定的な立場、むしろアンチ側の視点だったような気がする。ググると、放送されたのは2011年7月10日か。そんな昔になるんだ。そしてさもありなん。

あてにならない記憶に頼るけど、あの頃とまったく変わらない前田さんが、当たり前のようにそこにいた。前田さんは前田さんだった。この人の揺るがない存在様式。本ブログ的には「硬度」と表現してるけど、当然のようにあるがままに、そこにある巨大な質量。

番組中の前田さんの発言で、いろんな意味で雄弁だったのは、やはり「子供を産んで、秋元康さんに託そうかなと」になるんだろう。解釈次第でいろいろ物議を醸すのかも知れない。けれども既述のように、そこにあるのは絶対的な信頼関係なんだろうと思う。

前田さんという圧倒的な素材、すべてが未知の素材にあって、その一部なりとも、秋元氏は見事に料理してみせた。AKBムーブメントとして結実した。前田さんサイドから見れば、それは自身ではどうにもならない自己実現なんであり、秋元氏サイドから見れば、クリエーターとしての本懐ということになる。そんな他に代えがたい関係性。