皆様こんばんは。
本日は有楽町囲碁センターで指導碁を行いました。
お越し頂いた方々、ありがとうございました。
また、売店を見ていたらこんなものを発見しました。

喜びのあまり、思わず写真を撮ってしまいました(笑)。
さて、本日は第6回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦の決勝戦をご紹介します。
低学年の部、高学年の部がそれぞれ幽玄の間で中継されましたが・・・何故かもう消えていますね。
一応、ソフトの右上あたりの保存棋譜→サーバーに保存された棋譜と進んで頂き、ハンドルネーム欄に対局者の名前を入れて検索して頂ければ、棋譜をご覧頂く事はできます。
<追記>
棋譜は大会ホームページからもご覧頂けます。
このこども棋聖戦は第6回を迎えましたが、出身者には、プロになりそうな子が何人もいます。
非常にレベルの高い大会で、注目されています。
ここに写真が出ていますが・・・皆、強そうな顔をしていますね!

1図(実戦黒35)
低学年の部決勝に進出したのは、向井俊成君(黒)と嵯峨駿太郎君でした。
嵯峨君は昨年3位に入っています。
黒△と飛んだ場面です。
白4子が弱いので、A方面に開けば平凡ですが・・・。

2図(実戦白36~白42)
白1の手筋で外側を強化し、白7のツケ!
守るのではなく、目一杯黒に迫って行きました。
才能を感じる打ち回しです。

3図(実戦黒43~白54)
黒も5と、急所に迫って反撃しますが、白6から先手を取って、白12のハネ!
黒はますますダメ詰まりになり、ちょっと嫌な感じになってきました。

4図(実戦黒55~白58)
しかし、構わず黒1と反撃!
白4となって際どい形ですが、中央の黒は取られる石ではありません。

5図(実戦黒59~白60)
ところが、実戦は黒1と、中央を捨ててしまいました!
一体、何が起こったのでしょうか?

6図(変化図)
黒1と繋いで大丈夫でした。
白が無理に取りに行くと黒13まで、逆に取られます。
このレベルの子達なら、一瞬で読める図です。
黒1と繋ぐ手があると思えば、間違いなく答えを見付けられたでしょう。
これは想像ですが、まず最初に白が勘違いしたのだと思います。
4図白4は、取りに行った手に見えるのです。
自信満々に打たれて、黒は相手を信用しまったのでしょう。

7図(実戦白106)
その後、白△と繋いだ場面です。
何と言っても中央の取られがあまりに痛く、形勢は白良しです。
黒が絶望的と言っても良いでしょう。

8図(実戦黒107~黒111)
しかし、まだ黒は諦めていませんでした。
黒1~5と、根性の踏み込み!
ずっと劣勢に耐えて来た黒は、ここに賭けていました。
確かに簡単に取れる石ではなく、勝負形に持ち込んでいます。
そしてここから、双方の着手が乱れ始めます。
恐らく、秒読み(1手10秒)に入ったのでしょう。
闇試合に突入し、結果は向井君が黒番2目半勝ちを収めました。
大きなミスもありましたが、両者必死の戦いは見事でした。
この経験は、必ず将来への糧となるでしょう。

9図(実戦黒19)
高学年の部決勝に進出したのは、福岡航太朗君(黒)と松田智貴君でした。
福岡君は、低学年の部での優勝経験があります。
黒△と、左下白に迫って行きました。
普通は1路か2路控えるのですが、凄い気迫です。
ここで私のようなオジサンなら、白AやBとまず守っておき、「次に」反撃しようと考えます。

10図(実戦白20)
ところが、実戦はすぐに白1と反撃!
気迫では負けないぞと言っているかのようです。
この気迫、私にも分けて貰いたいぐらいです(笑)。

11図(実戦黒45~白46)
後の黒1にも、すかさず白2の打ち込み!
ストレートな行き方は、見ていて気持ちが良いですね。

12図(実戦黒47~黒51)
黒1には、白2から眼を奪って行きました。
ここで白Aなら、互角の競り合いになっていたでしょう。

13図(実戦白52~黒55)
しかし、白1とは魔が差しました。
黒2、4と閉じ込められ、白は一瞬にして敗勢に陥りました。
この後は、黒が見事に収束して勝ちを決めました。
白1のような手は、普段なら絶対に打たないはずです。
大舞台のプレッシャーが、あらぬ方向に目を向けさせたのでしょう。
松田君としては悔しい敗戦ですが、この経験を生かして頑張って欲しいですね。
一方の福岡君は、溌溂と戦いながらも、落ち着いていたように見えました。
流石優勝経験者、場慣れしていたのでしょうね。
ところで、今回ご紹介した選手達は、私より2回り以上年下なのです。
自分が歳を取った事を実感しますね。
本日は有楽町囲碁センターで指導碁を行いました。
お越し頂いた方々、ありがとうございました。
また、売店を見ていたらこんなものを発見しました。

喜びのあまり、思わず写真を撮ってしまいました(笑)。
さて、本日は第6回くらしき吉備真備杯こども棋聖戦の決勝戦をご紹介します。
低学年の部、高学年の部がそれぞれ幽玄の間で中継されましたが・・・何故かもう消えていますね。

一応、ソフトの右上あたりの保存棋譜→サーバーに保存された棋譜と進んで頂き、ハンドルネーム欄に対局者の名前を入れて検索して頂ければ、棋譜をご覧頂く事はできます。
<追記>
棋譜は大会ホームページからもご覧頂けます。
このこども棋聖戦は第6回を迎えましたが、出身者には、プロになりそうな子が何人もいます。
非常にレベルの高い大会で、注目されています。
ここに写真が出ていますが・・・皆、強そうな顔をしていますね!

1図(実戦黒35)
低学年の部決勝に進出したのは、向井俊成君(黒)と嵯峨駿太郎君でした。
嵯峨君は昨年3位に入っています。
黒△と飛んだ場面です。
白4子が弱いので、A方面に開けば平凡ですが・・・。

2図(実戦白36~白42)
白1の手筋で外側を強化し、白7のツケ!
守るのではなく、目一杯黒に迫って行きました。
才能を感じる打ち回しです。

3図(実戦黒43~白54)
黒も5と、急所に迫って反撃しますが、白6から先手を取って、白12のハネ!
黒はますますダメ詰まりになり、ちょっと嫌な感じになってきました。

4図(実戦黒55~白58)
しかし、構わず黒1と反撃!
白4となって際どい形ですが、中央の黒は取られる石ではありません。

5図(実戦黒59~白60)
ところが、実戦は黒1と、中央を捨ててしまいました!

一体、何が起こったのでしょうか?

6図(変化図)
黒1と繋いで大丈夫でした。
白が無理に取りに行くと黒13まで、逆に取られます。
このレベルの子達なら、一瞬で読める図です。
黒1と繋ぐ手があると思えば、間違いなく答えを見付けられたでしょう。
これは想像ですが、まず最初に白が勘違いしたのだと思います。
4図白4は、取りに行った手に見えるのです。
自信満々に打たれて、黒は相手を信用しまったのでしょう。

7図(実戦白106)
その後、白△と繋いだ場面です。
何と言っても中央の取られがあまりに痛く、形勢は白良しです。
黒が絶望的と言っても良いでしょう。

8図(実戦黒107~黒111)
しかし、まだ黒は諦めていませんでした。
黒1~5と、根性の踏み込み!

ずっと劣勢に耐えて来た黒は、ここに賭けていました。
確かに簡単に取れる石ではなく、勝負形に持ち込んでいます。
そしてここから、双方の着手が乱れ始めます。
恐らく、秒読み(1手10秒)に入ったのでしょう。
闇試合に突入し、結果は向井君が黒番2目半勝ちを収めました。
大きなミスもありましたが、両者必死の戦いは見事でした。
この経験は、必ず将来への糧となるでしょう。

9図(実戦黒19)
高学年の部決勝に進出したのは、福岡航太朗君(黒)と松田智貴君でした。
福岡君は、低学年の部での優勝経験があります。
黒△と、左下白に迫って行きました。
普通は1路か2路控えるのですが、凄い気迫です。
ここで私のようなオジサンなら、白AやBとまず守っておき、「次に」反撃しようと考えます。

10図(実戦白20)
ところが、実戦はすぐに白1と反撃!

気迫では負けないぞと言っているかのようです。
この気迫、私にも分けて貰いたいぐらいです(笑)。

11図(実戦黒45~白46)
後の黒1にも、すかさず白2の打ち込み!
ストレートな行き方は、見ていて気持ちが良いですね。

12図(実戦黒47~黒51)
黒1には、白2から眼を奪って行きました。
ここで白Aなら、互角の競り合いになっていたでしょう。

13図(実戦白52~黒55)
しかし、白1とは魔が差しました。
黒2、4と閉じ込められ、白は一瞬にして敗勢に陥りました。
この後は、黒が見事に収束して勝ちを決めました。
白1のような手は、普段なら絶対に打たないはずです。
大舞台のプレッシャーが、あらぬ方向に目を向けさせたのでしょう。
松田君としては悔しい敗戦ですが、この経験を生かして頑張って欲しいですね。
一方の福岡君は、溌溂と戦いながらも、落ち着いていたように見えました。
流石優勝経験者、場慣れしていたのでしょうね。
ところで、今回ご紹介した選手達は、私より2回り以上年下なのです。
自分が歳を取った事を実感しますね。
