<本日の一言>
史上最年少の小学4年生で数学検定1級合格というニュースがありました。
理系大卒レベルとのことですね。
学習にはネットを活用しているそうで、外の世界でもそういう時代になっていることを実感します。
皆様こんばんは。
本日は月曜日に行われた、会津中央病院・女流立葵杯予選の仲邑菫初段(10)と羽根彩夏初段(17)の対局をご紹介します。
なお、この対局は既に日本棋院ネット対局幽玄の間の中継から消えていますが、会員の方はホームページ等からご覧頂けます。
1図(実戦)
仲邑初段の黒番です。
羽根初段の白1、3が驚愕の仕掛け!
白×を取っているので左上黒に不安は無く、白が一方的に攻められそうに見えます。
それでも強引に左辺の黒地を荒らそうというのですね。
直樹碁聖なら考えもしないであろう、過激な打ち方です。
2図(実戦)
そして、仲邑初段の黒1がまた凄い手です。
ここは単に黒3と打っていてもはっきり黒優勢でしょう。
白×はカス石のようなもので、無理に取りにいく必要はないはずです。
しかし、そんなことは分かっていても、最強手を選びたくなったのでしょう。
羽根初段の気迫に触発されたのだと思います。
善悪だけでなく気持ちによっても着手が変わってくるのは、人の打つ碁ならではですね。
3図(実戦)
コウは黒が勝ち、左辺が大きな黒地になりましたが、白がコウ替わりで右下を破った戦果も相当なものです。
そして、白1とはギリギリまで踏み込みましたね。
こういうところは直樹碁聖と似ているかもしれません。
仲邑初段も黒2と、全力で迎え撃つ構えです。
4図(実戦)
ただ、羽根初段に何か誤算があったか、あるいは時間に追われたか・・・。
結果的には黒△まで目一杯に黒地がまとまり、勝負が決しました。
本局は両者共に非常に気持ちの入った対局だったと思います。
10歳と17歳、元気が有り余っていますね。
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