<本日の一言>
SENCO CUPワールド碁女流最強戦では、エキシビジョンマッチとしてタイ、ベトナム、マレーシア、シンガポールの4か国のアマチュア代表によるエキシビジョンマッチも行われています。
囲碁は人種や言語に関係なく楽しめるゲームですが、これまで世界チャンピオンはプロアマ問わず、日中韓台からしか出ていません。
やはり環境による差が大きいのですが、近年は情報化によって囲碁を楽しんだり勉強したりすることのハードルは低くなりつつあります。
いずれ本当の意味での世界戦が行われる時代がくることを願っています。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日はSENCO CUPワールド碁女流最強戦の準決勝が行われました。
ここでは佃亜紀子五段と於之瑩六段の対局に注目してみましょう。
ちなみに、日本代表は扇興杯上位4名から選ばれています。
最近は若手の躍進が著しいのですが、そこにベテランの佃五段が割って入りました。
独特の棋風の持ち主だと思います。
於之瑩六段は、言わずと知れた中国を代表する女流棋士ですね。
ここ数年は、ずっと韓国の崔精九段と世界ナンバーワンの座を争っていると言えるでしょう。
1図(実戦)
於之瑩六段の黒番です。
このあたり、いかにも白が苦しそうに見えます。
左右の白がどちらも弱いですからね。
2図(実戦)
しかし、ここで白1と陽動部隊を放ち、黒が構っている間に白3~7と右辺黒を攻撃!
次に黒Aなら、白Bから皆殺しにするつもりでしょう。
3図(実戦)
結果、黒×をもぎ取り、右上白も生きました。
佃五段が独特のパワーを発揮し、地合いではリードを奪っています。
4図(実戦)
ただ、於六段も冷静でした。
左辺白全体を脅かしながら黒△と白2子を千切り、左下の黒地を大きくまとめています。
どうやら形勢は逆転には至らなかったようです。
佃五段は予想以上に良い戦いを見せてくれましたが、あと一歩及びませんでしたね。
準決勝のもう1局では崔精九段が黒嘉嘉七段を破っており、明日行われる決勝は崔精九段と於之瑩六段という本命同士の対決となりました。
2人とも私より強いですが、しっかり解説したいと思います。
SENCO CUPワールド碁女流最強戦では、エキシビジョンマッチとしてタイ、ベトナム、マレーシア、シンガポールの4か国のアマチュア代表によるエキシビジョンマッチも行われています。
囲碁は人種や言語に関係なく楽しめるゲームですが、これまで世界チャンピオンはプロアマ問わず、日中韓台からしか出ていません。
やはり環境による差が大きいのですが、近年は情報化によって囲碁を楽しんだり勉強したりすることのハードルは低くなりつつあります。
いずれ本当の意味での世界戦が行われる時代がくることを願っています。
</本日の一言>
皆様こんばんは。
本日はSENCO CUPワールド碁女流最強戦の準決勝が行われました。
ここでは佃亜紀子五段と於之瑩六段の対局に注目してみましょう。
ちなみに、日本代表は扇興杯上位4名から選ばれています。
最近は若手の躍進が著しいのですが、そこにベテランの佃五段が割って入りました。
独特の棋風の持ち主だと思います。
於之瑩六段は、言わずと知れた中国を代表する女流棋士ですね。
ここ数年は、ずっと韓国の崔精九段と世界ナンバーワンの座を争っていると言えるでしょう。
1図(実戦)
於之瑩六段の黒番です。
このあたり、いかにも白が苦しそうに見えます。
左右の白がどちらも弱いですからね。
2図(実戦)
しかし、ここで白1と陽動部隊を放ち、黒が構っている間に白3~7と右辺黒を攻撃!
次に黒Aなら、白Bから皆殺しにするつもりでしょう。
3図(実戦)
結果、黒×をもぎ取り、右上白も生きました。
佃五段が独特のパワーを発揮し、地合いではリードを奪っています。
4図(実戦)
ただ、於六段も冷静でした。
左辺白全体を脅かしながら黒△と白2子を千切り、左下の黒地を大きくまとめています。
どうやら形勢は逆転には至らなかったようです。
佃五段は予想以上に良い戦いを見せてくれましたが、あと一歩及びませんでしたね。
準決勝のもう1局では崔精九段が黒嘉嘉七段を破っており、明日行われる決勝は崔精九段と於之瑩六段という本命同士の対決となりました。
2人とも私より強いですが、しっかり解説したいと思います。