いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
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これからも、同じ景色を

2006-11-05 12:01:48 | 男の生き様

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一人暮らしをしている友人がいる。中野に住む男性のことが好きだった。どういう相手だったのかも知らされないまま、彼の恋は終わった。それから、彼は少しずつ変わっていってしまった。

平日の仕事帰り、週末、と、彼は掲示板で出会う相手と次々とSEXを重ねている。ハッテン場や複数でのプレイなどにも手を出すようになり、「随分と」変わってしまったようにも思えるが、オレとのお茶だけは今でも最優先にしてくれる。よく口にする、「今はあまり、付き合いたいとは思わないんだ。」という言葉だけが、凄く心に残っている。

お茶の最中にも、ひっきりなしにメールが届く。「よさそうな人がいるなら、会ってきて。」、と、お茶を早めに切上げたことも何度もあるし、一緒に待ち合わせ場所まで行ってあげたこともある。こうした「出会い」を容認しているワケではないが、まるでかつてのオレのよう。付き合う気がないのに出会おうとしている。SEXするだけの相手はいやだと言いながらも、そういう相手と出会い続けている。いつか、彼にも分かる日が来ると思う。ならばせめて、オレぐらいは側にいてあげたい。誰からも共感を得られないような話を、オレが聞いてあげる。待ち合わせまでの30分を、都合よく付き合ってあげるから。だから、自分を大事にして。

「こういう時って、どうしてきたの?」

出会いの質問が多い。それはね、と、数々の経験から学んだ事を彼に教えていく。返事が来ない、と嘆いていた相手にオレが作った文章で送ったら返事が返ってきたこともあった。出会いは様々。いい出会いがあるといいよね。いつもあなたを応援しているから。

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close to you

2006-11-04 22:09:58 | インポート

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どうもありがとう、またね。」

そう言ってドアを開けると、涙が溢れてきた。オレが泣くなんて、ありえない。どうして?ドアを閉める一瞬だけ振り向くと、相手の驚いた顔が目に映った。

彼と同棲して、何もかも一緒にやってきた。仕事から帰ってきて夜中まで取り留めのない話をするのが楽しかったし、スーパーに買出しに行くのも大好きだった。ジムも一緒に行ったし、日常の全てが彼と共にあった。しかし、そういった生活は破綻する。どちらかが常にどちらかを待っていないと成立しないからだ。やがて、少しずつ、それぞれ別々の生活をするようになっていった。それでも、一緒に暮らしているからこその幸せがいっぱいあったと思う。なのに、気持ちも少しずつ、別々になっていくことが許せなかった。そんなある日、コーヒーを一緒に飲んでいると、彼が切り出してきたのだ。別々に暮らそう、と。

それが、今日だった。お互い、敢えて話題にするワケでもなく、オレが荷造りを始めた。別に2人が別れるワケじゃない。ただ、今後は別々の自宅で暮らしましょう、という事なのだから多少の忘れ物があったっていい。そういう意味で、何も哀しいことではないと思っていた。

宅急便のドライバーが荷物を取りに来た。もう、この場所にオレの生活用品はないのだ。そう思うと、急に変な気持ちになった。窓の外の景色や部屋の風景、この空間の全てが愛おしい。

そろそろ行くね。」

バッグを手に、玄関に向かう途中でキッチンが目に入る。いつも彼が料理を作ってくれた。ねえ、何が食べたい?と、いつもいつも聞いてくれた。お願い、何で今、そんな光景が浮かんでくるの?あとちょっとで、あの玄関に辿り着くのに。「たくさん食べてね。」、と微笑む彼。いつの間にかコーヒーを淹れてくれる彼。キッチンにいる彼が好きだった。もう、その彼を毎晩見ることはできなくなる。「ねえ?」、そんな彼の笑顔と今日、さよならするのだ。

どうもありがとう、またね。」

涙が止まらない。いつもいつもオレに料理を作ってくれて、ありがとう。

「鍵、ちゃんと持った?」

涙でぐちゃぐちゃになりながらも、一生懸命彼の質問に頷いてドアを閉めた。

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