いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
過去の記事は随時掲載していきます。
以前読んで下さっていた方、ありがとうございます。

愛してて

2016-08-30 15:57:54 | 日記
「ほとんどSEXしたことないんです」

ジムのトレーナーをしている男がそう言った。

「そもそも知らない人と会うのが怖くて」

オレって変ですよね、という風に彼が微笑んだ。

陸上をずっとやっていたという彼はジーンズにTシャツという、いたって普通の格好だったが、確実に脚が太いのが分かった。用心深いというよりは、安心できる人とHがしたいのだろう。コーヒーを飲みながらトレーニングや仕事の話で盛り上がった。気付くと閉店で、帰りがけに「泊まっていってもいいですか?」と聞かれた。

ホテルで先にシャワーを浴びにいかせて待っていると、カルバンクラインのボクサーパンツ1枚で彼が出て来た。オレも浴びてベッドに戻ると下着姿のままの彼がベッドに横たわっているのが目に入った。凄い体だなあと見とれていると、キスして欲しいと腕を引っ張られた。

マッチョの彼はキスが大好きだった。乳首も感じやすくて、乳首をいじりながらキスをしていると先走りでパンツがびしょ濡れになっていた。脱がしてしごくとすぐ「イキそう」と言われ何度も制止させられた。

彼は従順だった。好きな人ができたら何でも言う事を聞きたいと言っていた。もっとマッチョになってみろよ、とふざけてオレが言うと、分かりました、と答えてくれた。その代わり貰って下さいよ、とも。

20代のある一時期はこんなSEXばかりをしていた。出会って、SEXして、いいなと思う相手だったとしても明日は違う相手とまたSEXをして、色褪せていく。やった相手より、これからやる相手の方に興味がある。そんな下らない時期を過ごしたように思う。

よく思う。凄いいい男がいたら、ずっと繋ぎ止めておきたい、と。SEXをして縁がなくなる相手にはしたくはない。お茶でもご飯でも何でもいい、SEXではないスタートを切りたい。そしたら1年後も友達でいられるかもしれない。だから、ずっと仲良くして。



極上タチ

2016-08-27 21:00:56 | 日記
顔も体も完璧でまだ若く、上反りのデカマラでウケを延々と掘り倒す極上のタチが存在する。タチの自分から見ても尊敬するというか眩しい存在で、そのような男達は普段どのような生活を送っているのかずっと疑問に思ってきた。

SEXが上手いというのは相対的な評価ではあると思うが、多くのウケに支持されているとしたらそれは才能だと思う。タチの自分はタチとは出会わないのだが、合計2人と会う事が出来た。

タチはウケとやる事しか考えていないと思っていたが、タチの友達が欲しい、ポジション関係なく知り合いたい、という男もいたのが驚きだった。色々な人間がいるのは当たり前だとは思うが、今回は顔体が完璧なタチだけ選んでいたので、SEXマシンのような男しかいないと覚悟していたのだ。変な言い方だが、普通の人もいたのだと知ってどこか安心した。

都内のカフェに現れたのは画像通りの凄まじいマッチョで顔は古風なイケメンだった。どこか凛とした感じがしていて、これはモテるなとすぐに思った。笑顔で席に着くと荷物を置いて飲み物を注文しに行った。歩いていく彼の後姿を見つめながら、今までに誰かが彼に恋したのだろうか、などと考えていた。

彼は優しかった。笑顔が眩しかった。特にSEXの話は敢えてしなかったが、それでよかったと思う。やりまくっていたとしても知らなくていい事だ。仕事の事、トレーニングの事、そんな話をしているのが楽しかった。直感だがこの男はSEXから入る出会いが多かったのではないだろうか。ヤリ目的というのと少し違うが、屈託なく会ってSEXしている姿がなぜか目に浮かんだ。会ってお茶をしてSEXする。そんな彼が容易に想像できたのだ。それはそれでいい。今日は会ってお茶をするだけだ。それを彼はどう思うだろうか。時間の無駄だったと思うのか、それとも。

バリタチの彼とはあれからもよく会っている。2人きりでこうして何度もカフェで会っていることが尊い気さえする。例えば彼に長年のセフレがいたとして、乱パで彼が常連とやりまくっていたとして、発展場で最高のウケを相手にしていたとしても、オレの方が上だ。比較対象にはならないだろう。やるだけの相手と言うのはどんなに最高の相手だとしても結局は所詮その程度のものだ。自分は違う。やらない相手と出会って好きになって、それからやるのがオレなのだから。

「また会おう」と言って伸ばした彼の手を握ると、なぜか彼は少しの間握手した手を放さなかった。



AV男優

2016-08-02 17:06:44 | 日記
「あまり脱ぐのは好きじゃないから」

都内で最も有名なビデオ男優はそう話してくれた。

「恥ずかしいから」

人は見かけによらないと言うが、本当にそうかもしれない。カメラの前でSEXをしている男性が、そうなのだから。

SEXに奔放だから、そういう仕事ができるのだと思っていた。そういう男は特に抵抗もなく人前で素っ裸になっているのだろうと思っていた。不必要に脱ぐ必要はないだろうが、ノリで脱ぐ機会は多いのだろうと。そう決め付けていた自分を恥ずかしく思う。人は誰しも他人には分からない秘密を抱えて生きている。彼も何か秘密を抱えてこの仕事を始めたのだろう。

「おかしいかな?」

ううん、全然。おかしいのはオレの方。

インスタグラムでなぜ脱がないのか、という話題を変えた。2杯目のアイスコーヒーを飲みながら彼の横顔を見ると、本当にいい男だと思った。若くてマッチョな彼は10年経ってもまだ今のオレより年下だ。そして今のオレとは比較にならない程の素晴らしい人生を送っているような気がする。

「今度一緒にトレーニングしようか」

「OK」

こうして、オレ達は何回目かのカフェを楽しんでいる。