いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
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恋しない

2021-05-04 04:48:12 | 男性モデル写真集
ゲイである自分がゲイの男性との出会いを放棄してから随分経つ。特に何かきっかけがあった訳ではないが、少しずつ決断できた。思えばゲイの男性との出会いは不毛だった。向き不向きで言えば、自分には向いていなかった。それしかなかったから出会っていただけで、もっと広い視野を持っていたらもっと早くに断捨離できていたはずだ。出会わなければならない、恋愛する事が幸せなことだ、等が当てはまらない人生があるのだと知った。

ゲイの道に入ったきっかけはノンケの先輩を好きになったことだったが、それからの道のりは実り多いものだった。不毛だったと思うのはあくまで恋愛の部分だけで、自分は最終的には「モテたい」みたいなところとは無縁の場所でカッコ良さを磨く旅を続けていた。本来であればモテたくて、イケメンとヤリたくて自分を磨くものだと思うが、そうではない価値観へと舵取りをし始めたのだ。その是非はともかく、自分の価値は大幅に上がっていった。

自分の時間を大切にする、という程の事は何もしていない。他人と付き合っている時間がない、という訳でもない。そういうお高いものではなく、ただ恋愛を「する」「しない」の選択肢で、「しない」を選んだ人間なだけだ。好きなトレーニングをして、トレーニング動画を観てインスタを見て、生活している。ゲイとの出会いはないし、何かに顔を出して参加する予定もない。寂しい人生だと言われればそうかもしれないが、アプリやTwitterでSEXする相手を探さなければならない人生よりはいいだろう。色々なイケテる相手と上手にSEXを楽しんでいる男は、一番輝く場には呼ばれない男だ。

人は結局スタート地点にいずれ戻るものなのかもしれない。先日、25才で野球部出身のマッチョな会社員と仕事上会った時、ふと、きっかけとなった先輩の事を思い出した。自分だけじゃなく大勢の女がその先輩の事を好きだったのを知っている。女になりたいとは一度も思った事はなかったが、自分がもし女に生まれていたら先輩と付き合うチャンスはあったのかなと思うとどうしようもない絶望感に押しつぶされそうになったのを憶えている。その彼とほとんどスペックが一緒の男が10数年ぶりに目の前に現れたのだ。しかし、当時の自分とその時の自分では経験値が違った。カッコイイとは普通に思ったが、憧れる事も好きになる事もないまま、普通に業務をこなして終わった。頑張って好きにならないようにしたとかではなく、普通に何も思わなかった。これが自分が得たスキルなのだと分かった。恋愛偏差値というか経験値というか、自分はどういう人間を好きになるべきで、どういう人間に手を出してはいけないのかをわきまえる、というパッシブスキルみたいなものだろうか。頭でどうこう考えて自分を律するとかではなく、最初からそうなっているのだ。ノンケに恋しても不毛なのだから消去法でゲイに手を出すしかないというスタートだったが、ノンケに恋しない今であれば、そのままノンケと一緒にいればよい。そう、思えたから。