大江戸線の駅の改札を出ると、人待ち顔の男性が壁にもたれかかっていた。ラフな服装だが、顔に見覚えがある。手を上げると、「ああ、」といった風に壁から離れた。
「はじめまして。」
マッチョが多いので有名なジムの会員である彼は、まだ若いのにガッチリしていた。あまり会話がないまま並んで歩いているのもナンだし、ずばり質問した。
「緊張してませんw?」
「してますよーw。めちゃめちゃしてます!」
「なんでw?オレなんか、普通でいいじゃん。」
「こういうの苦手なんですもん。」
田舎からやって来て、今は都心で一人暮らししているそう。ラフなカッコした彼からは、いい香りがしている。
「いい香りがするね。」
「シャワー浴びてきたんです。」
かなり鍛えている彼は、どMだった。ケツを掘られて、体を好きに使われたい。そんな男性だった。上半身を見せて、と、何の脈絡もなく言うと、恥ずかしがりながらも脱いでくれた。うっすら脂肪が乗って、腹筋がゆるい感じだった。
「お前、デブってんじゃんw」
「デブってねえしw そんなこと初めて言われたよ。」
下も脱がせると、ローライズのボクサーだった。それも脱がせて全裸にすると、剥けたチ〇コにふさふさした毛、ぱんぱんに膨らんだぶっとい脚がエロかった。キスをしながら乳首をつまみ、ベッドに押し倒すと、自ら両手で脚を広げてケツ穴を突き出してきた。アンダーアーマーを着て鍛えているこのゴツイ男が、こんな姿で今からヤラれる。最高だな、と、ふと思った。
「一生懸命鍛えて、タチに掘ってもらいたい。」
そんなことを彼は言っていた。
「ジムでは真剣にやっているから、Hは全然知らない人がいい。」
そうか。
「彼氏がいないから、今はね。やりまくってるってワケでもないけどw。」
それでいいと思う。仕事が忙しくてもジムには行く。そして、タチと出会う。恋愛とかはそんなに考えてないと言っていたが、いつか訪れると思う。こういうウケがタチは好きだと思うから。
「また、今度やるか?」
「はい。」
こうしてオレ達は何回か会って、SEXをしている。