いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
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縁があれば

2017-04-03 02:55:52 | 日記
アプリを眺めていると、マッチョな男性が目に入った。「顔はアンロックします」という事だったが、「見せて」と言う訳にもいかず、まずは顔が分からない相手にメッセージを送った。都内のマッチョなウケは大体見たことがあるはずだったが、こんな男性がいるとは思わなかった。いや、自分は何もすべてを知った風なつもりでいるのではない。20や21のマッチョなら把握できないが、30前半のマッチョなら沖縄にいようが大阪にいようが多少なりとも何かで見かけてもいいはずだと思ったのだ。しかも桁違いのマッチョだ。何かの選手かもしれない。どう見てもやり目的のアカウントだったのが気になったものの、お茶でも、と、とりあえず送ってみたのだった。

返事はすぐに来た。少しやり取りしている感じでは意外にもメールがまめな青年といった印象で、いつの間にかアンロックをして顔を見せてくれた。真っ黒に焼けた肌に完璧な身体。普通のボクサーパンツだからこそのエロさも感じられた。この男ならいくらでも相手には困らないだろう。聞くまでもなくゴールドジムに通っている気がした。

「やり目的ですが、いいですか?」

なぜ、若くマッチョな男性はSEXを前面に出してくるのだろう。では逆の質問を自分がされたら何と答えるだろうか。若くはないが、「なぜ、そこまでSEXを前面に出さないのですか?」「それは、SEXはただの1要素に過ぎないからです。」一緒にお茶をして、一緒にご飯を食べて、一緒に映画を観て、一緒にお風呂に入って、そしてSEXをして。いくつもある多面体の1つがSEXなのだ。だからそこだけを重要視していないからSEXがどうのという話は初対面ではしないと言い切れる。そう考えれば、若く美しいマッチョ達は多数がSEX重視なのかもしれない。SEXする為に鍛えているという可能性もある。

「よくはないです。お茶しましょう。」

こんなマッチョとならSEXすればいいと思うだろうが、やれば終わるのだ。終わるとなぜ言い切れるかと言われれば経験則だと説明できる。人の心というのは思っているほど強くはない。「いい人かもしれない」「これがきっかけになるかもしれない」と全ての人と平等に出会っていたら時間や労力もそうだが心が折れるだろう。だからどこかで線引きをしなければならない。会う人を減らすという事だ。そして、終わったとしてもSEXしとけばいいという考え方もあるだろうが、それはその人の考え方で自分の生き方とは違う。知らないおじさんに高額なプレゼントを貰って喜ぶ人間と断る人間がいるのと同じだ。損得ではない。マッチョとSEXできればOKという得がプラスなのかどうかはその人の価値観に委ねられる。自分は付き合う相手であればいくらでもSEXをする。

彼の笑顔が懐かしい。10年以上も前に出会っていたのだ。アンロックの画像ですぐに分かった。彼はトレーニングしまくっている大学生だった。新宿駅前で待ち合わせたのを覚えている。その時は自分も若くやり目的だったので彼とその日にSEXをした。とにかくガタイがよくてSEXは従順だった。ケツはまだあまり使った事がないと言っていたが、もう使えるようになっているのだろう。就職して社会人になって、当たり前のようにオフィスにいるのかと思うと時の流れを感じる。スウェットみたいなラフな感じでいて、ホテルではずっと勃起させたままずっとオレのをしゃぶってくれた。そんな彼が画像ではスーツを着ている。

彼に言う必要はないだろう。はじめまして、でいい。そしてまたたくさん話をして、縁があった先にはまたSEXができたらいいなと思う。

やさしいタチ、やさしくないウケ

2017-04-01 22:53:00 | 日記
20代のその男がジムを出た時、足は発展場に向かっていた。20代というのはSEXをする条件がいくつも揃っているのだから仕方がないことだとも言える。SEXに興味がある、SEXの経験があまりないとカッコ悪い、そもそも性欲が有り余っている。彼の場合は少し違っていて、「ある期間だけSEXをしまくってみよう」という理由があった。

ガタイ系で有名な大久保駅にほど近い発展場に入ると大音量の音楽が流れていた。コーヒーを飲みながら裸でロッカー前に長時間いると、「まだ来ないのか」といった顔をした他の男達が何人も覗きにくるので笑いそうになった。発展場に行ったことは何回もあったが、SEXをしたのはその半分くらいだった。やりに行っているが、相手は選ぶ。中の上くらいだったら、やらずに帰った方がましだ。

極上の男がたまにいるのが不思議だった。なぜこのような男がこんな場所にいるのだろう。タチの目印だったある男性は真っ黒なマッチョで格闘家のように見えた。絵に描いたような理想のタチだと思った。爽やかな細マッチョのウケとやってはシャワーを浴びて、また別の獲物を探している風だった。合計3人くらいとやっているのを確認していたが、まさか話しかけられるとは思わなかった。

「ウケはやらないの?」

「オレ、タチだからw」

「じゃあ一緒にいよう」

彼に個室に誘われた。彼は巻いていたタオルを外すとオレの手を彼のチ〇コに当てて、握らせた。キスだけでいいから、と言われ、ずっと2人でキスをした。抱き合ってキスをして、頭をなでてあげると、出したいから見ていてと言われ、彼は床に射精した。彼の手には指輪が光っていた。

あれこれと要求が多いのがウケ。はっきりしないのもウケ。誘いを断っておいて誘い返すことがないのもウケだし、こんなやつやるだけでいいやと思わせるのもウケ。多くの恋愛でタチから別れを切り出す事の方が多いのではないかと勝手に思っている。

やり目的や発展場というのは本当に面白い。相手の体さえ良ければ本当にどうでもいいからだ。むしろ性格が悪い方が躊躇なくやり捨てられて後腐れなくてよい。乱暴に性処理に使えて便利だろう。そんな事を望んでいない大多数のゲイであれば、誠実な相手と出会いたいと思っているはずだ。そうであれば、やはりフリーの時から誠実に生きていなければ突然には誠実な人間にはなれないのだなあと思う。