いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
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言語化する日

2021-08-23 14:15:12 | 日記
若い方々と仕事をする機会が多い。もう少し自分が若かった頃は、下に対して「あなた達もさあ、もうちょっと頑張ってもいいんじゃないの?」なんて思う事も多かったが、自然とおじいちゃんのように優しく見守るようになった。年を取ったのは事実だが、単純にやるべき事が増えたからだと思う。人は暇だと他人を気にするものなのかもしれない。

20前半まで何の希望も目標も無く生きてきた私は、20代中盤から、今までやらなかった事をやり直していこうというプロジェクトを始めた。いい判断だったと今でも思う。胸がキリキリと痛むような「やるべきリスト」を10個作り、一番上から「明日までに実行開始」というルールを作って実行した。もしかしたら一生見て見ぬふりをして逃げ続けた可能性のある「こんな事今からとてもできない」という10個を、1位から潰していくのである。やってダメならそれでよいので言う程難易度は高くないのだが、開始する時点での心理的なハードルはめちゃくちゃ高かった。が、それをやるのだ。生きている間に。

それは、自分の人生を本当に変えた。顔も体も考え方もすべてを変えたが、やはり中身は変わらないのだということも分かった。そして、自分は間違ったプライドに縛られて若い時代を過ごしていたんだなという事も分かった。自分は何もしてこなかったダメな人間だと口にしていながら、ではなぜ「それら」を今から実行しないのか。いまさらできない、恥ずかしい、ある程度できてからじゃないと参加できない、などと思うから実行しないのだが、ダメな人間であればできない前提で参加すればよく失敗しまくったとしても恥ずかしいという感情はないはずなのだ。それを恥ずかしいと思うのは、まだどこか自分を高く置いているからだと思う。適切な例かは分からないが、例えば会社の行事で毎年ソフトボール大会があって野球ができないから何とか理由をつけて休むのが毎年苦痛だとする。昔の自分だったらそのままか転職するが、今なら自然と、初心者OKの社会人草野球チームに明日までに入部希望の詳細な問い合わせをする。え、と思われるかもしれないが、人生のTO DOリスト10個をさばくよ、と言っているのはこの次元の事である。

自分のできない事、やらなかった事、逃げてきた事を今から思い順に必ず実行していく事は、自分の感情を言語化する作業だと思う。もやもやした苦しい昔の思い出、どうにもならない逃げたい気持ちを言葉にして実行していく。何が嫌だったのか、どうしたら自分はうまくいくのか、そんな完璧なプランを練って参加する事になるのだから。経験で言うと最初の2週間くらいはうまくも行かず手ごたえも掴めず、恥ずかしい、みっともない、といった感情が湧く。もう既にTO DO10どころか100はクリアしているので、他人の目などどうでもいい。そんな事よりもスケジュール管理の方で頭がいっぱいなので、何曜日の夜はアレ、土曜の朝はコレ、と習い事や参加行事が大量に続いている。休みの日こそやる事が多いので、平日の勤務日の方が夜ゆっくりできる日がぽつぽつとあったりと逆転現象が起きているが、こうして若い頃に逃げてきたことを簡単に取り戻せる取り組みがライフスタイルに当たり前に組み込まれている人生は豊かだと思う。

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