好きな人ができる度に香水を変えるようにしている。ずっと好きなままでいられたら、きっと変える必要はないのに。
香水ではないがルームフレグランスとしてキンモクセイの香りを部屋に置いていた時期があった。遊びに来た彼が、珍しいね、と手に取って匂いを嗅いでいた。彼とはパンケーキの有名店に一緒に行った。何かの途中で寄ったマクドナルドで話が弾んで結局彼とのデートはマクドナルドになった事もあった。歌舞伎町の路地を彼と歩いた。いつものジムに彼を連れて行った。こうしてずっと一緒に歩いていられたら、と送ってくれた夜道で願った事があった。好きだった。彼の事が。
キンモクセイの香りを久し振りに置いてみたら、ずっと忘れていた記憶が蘇ってきた。
香水ではないがルームフレグランスとしてキンモクセイの香りを部屋に置いていた時期があった。遊びに来た彼が、珍しいね、と手に取って匂いを嗅いでいた。彼とはパンケーキの有名店に一緒に行った。何かの途中で寄ったマクドナルドで話が弾んで結局彼とのデートはマクドナルドになった事もあった。歌舞伎町の路地を彼と歩いた。いつものジムに彼を連れて行った。こうしてずっと一緒に歩いていられたら、と送ってくれた夜道で願った事があった。好きだった。彼の事が。
キンモクセイの香りを久し振りに置いてみたら、ずっと忘れていた記憶が蘇ってきた。