出会わないという選択

アプリで待ち合わせをする方は多いと思いますが、いくつか書きたいと思います。
出会い指南みたいな事を書くつもりではなく、体験で大雑把に書かせてもらうので、上手くいっている方は読み飛ばして頂いた方がいいかもしれません。

まず、プロフィールにあれが嫌だこれが嫌だと書いている人は無視していいと思う。

例、デブ、オヤジは無理なんで

例、メッセが続かない人は連絡してこないでください

プロフに情報がほとんどない人も完全無視

例、体画像だけ、自己紹介は「よろしく」「いろいろ募集」だけ

顔画像がない人も完全に無視

例、仕事柄顔出しできないので

例、実際に会う時にアンロックします

例外はあるので当然中にはいい人もいるでしょう。でも圧倒的に「変な人」が多いのは事実です。でも、いい人かもしれないし、と思うのであれば会えばいいし、少しでも不安に思うのであればお互いの為にも会うべきではないでしょう。

個人的にはこれに追加して、「セフレ募集」にもチェックが入っている人は相手にはしません。

やらないの？

「SEXしないの？」

出会う男によく聞かれる。言葉にどこか否定的な意味が含まれている気がする。

「すぐにはしないよ。」

ファーストフードのようなSEXをしない。やりたいからやったとして、手元に何が残るのだろうか。一時の快楽は得られても満足などできず、また次の日には違う相手を求めているのではないか。

「すっげえ」

先日、付き合うまでには至らなかったが、いい感じになった男がいた。何回も会って凄く楽しかった。遊びに来てとのことだったので、何回目かの時に彼の家でお茶をした。ハーパン姿の彼がコーヒーを淹れてくれている音が聞こえた。

「しゃぶりてえ」

なぜかいつもより会話がぎこちないので、ちょっと緊張している様子が感じられた。コーヒーを持ってきてくれたので、ありがとうといいながらハーパンをふとみるとちょっと膨らんでいるように見えた。勃ってんじゃんｗと聞くと、勃ってないよ、と言うので勝手に触ると勃ってはいなかった。おかしいな、ちょっと見せてと脱がすと派手なボクサーパンツだったので笑った。そこから和やかな雰囲気になり、いつもの彼に戻った。

「オレやっぱでかいのが好きだからたまんねえよ」

音楽を聞きながらコーヒーを片手に彼の仕事の話を聞いていた。キョロキョロしたりはしていないが、彼の使っている香水やトレーニングウェア、仕事用のバッグなどが会話の途中で視界に入る。彼の話す顔を見ながら、すさまじいほどのイケメンだと思った。

「入れられたら多分トコロテンしちゃうかも」

イケメンマッチョが売り専にいたりビデオに出てたり、アプリでやりましょうとメッセージを送ってきたりするのはよくあるパターンだが、真面目に一緒にコーヒーを飲んでくれるケースは稀だ。30過ぎるとまともなイケメンマッチョは増えてくるが20代はやりたい年齢だからかどうしようもないのが多い。だから彼の誠実さは際立っていた。付き合う事には至らなかったけど、マッチョで優しいウケの彼と出会えてよかったと思う。

SMサイト

ゲイ向けのSMサイトをよく見ているが、当たり前だが「○○してくれるご主人様募集」のようなMが多い。自己紹介も「エロ下着履いたままやられたい」とか「露出が好きです」とかが主流だろうか。普通の出会い系サイトと違いエロに特化してる分圧倒的に「話にならない」レベルが多い印象を受ける。

エロに特化しているという事は、妥協がない。雰囲気がいいから、とか、誠実そうだから、といった判断がなく、体がエロくてプレイがエロそうな相手以外は全て却下されるのだから当然ともいえる。ここでは何も募集していないが冷静に閲覧していてそう思う。

持論だが結局はエロ募集でも誠実さとか人柄の良さが出ている人が選ばれる。エロい体の人が淡々とエロイプレイの事を書き連ねているよりも、「特定の人とだけHしたいです」とか「普段トレーニング頑張っています」みたいなことが書いてあると会いたいと思う。

イケメンゲイ

顔も体もイケてるゲイというのは輝いて見えるが、仲良くなるとそうでもない。一方的というか都合良く連絡してくるのが特徴だ。

「今度のイベント行く？」とか「ちょっと聞きたい事があるんだけど、この人知ってる？」とかが多い。もちろんこちらが何か相談しても薄い返事しか来ない。基本的に男かイベントについて用がある時に連絡が来る気がする。彼らの「仲良し」というのはこういう関係の事を言う。こちらからは仲良しだとは思っていない。

イケメンゲイの相談に多いのは、「いい感じの男がいるんだけど、いまいち上手くいっていない」というどうでもいい内容のものだ。聞くと大体の場合が会ったその日か翌日にはSEXをしている。向こうはやりたくて会ってるんだろうから、やればもう用はないわな。よくて定期的にリピートで呼ばれる程度の関係で、何なら向こうは他の別の新しい相手とやりたいだろう。どちらかが相手を大切に思っていたらすぐにSEXには至らない。会って1、2回でSEXするのと、3、4回でSEXするのは違う。ちやほやされて薄っぺらい人生を送っているから恋愛も薄っぺらいのだ。浅い恋愛を繰り返しているのだから、周りが思う程恋愛偏差値は高くないだろう。

イケメンゲイが悪いように聞こえるかもしれないが、悪いのはこちらなのだ。説教して更生させようとも思わないし、向こうに合わせて丁度良くイケメンとスタバで薄い相談に乗っていればよい。ここ絵になるだろうな、などとうっとりしながら顔だけは良い男と窓際でコーヒーを楽しんでいればよいのだ。

友達は選びなさい。本当に大切な人間はそういない。2人か3人の親友を大切に生きていきたいと思う。

いい男には彼氏がいない

20代後半から道が分かれる。割と顔はいい方なのにタイプからはモテず、やっぱり体を鍛えなきゃダメなんだと本気で鍛え始める優等生ゲイと、65点くらいの並みのゲイとに。世間で65点と言えば会社で充分イケメンと評される部類だとは思うが東京のゲイの中では話にならないレベルだと言える。全国から選抜されたイケメン達が就職や転職で都内に集まる中、危機感もなく週に2、3回ジムに行ってるようなのがゲイのボリューム層だろうか。批判をしている訳でもないし、自分は彼らより上だと言っている訳ではない。あくまで「そうではないか」という個人的な意見だ。良いも悪いもない。ちなみにゴーゴーは75点くらいだろうか。

その優等生ゲイと話しているのが楽しいのだが、かなりの確率で彼氏がいない。顔もよくて体もよくて恋人も募集しているのに彼氏がいない。それはどうしてなのか分析すると話は長くなるので今回は控えるが、自分に目が向いているからなのだ。食事制限をしてるから弁当を作っているし、週5は決まったメニューのトレーニングをしたいし、ああでこうでと色々ある中で、恋人もできたらいいな、という話なのである。言い換えれば、できなかったらできなかったでいい、という選択肢が入っている。さらに言えば、ピラミッドの上位に行けば行くほどに視界に入る男の数は減っていく。細かな話は別の機会に書くが、ずば抜けてカッコいい人達というのは思っている程友人は少なく、大勢に囲まれてもいないし、出会ってもいない。

65点の人生で言えば、視界に入る人間の数が多く、恋愛対象も多い。上にも下にも人が多いせいかあらゆる選択肢が多いのだから、一番幸せな可能性があるなあと思う。

出会い系アプリ

出会い系のアプリに登録しているおかげでよくメッセージを頂くが、「やり目的はお断り」だと書いてあるにも関わらず日常的にヤリメッセが届くのには呆れる。とは言え、こんな事はＰＣ掲示板の頃からずっとある事で気にもならない事でもある。ただ、21歳の大学生が送ってくるのであれば分かるが、41歳だの39歳だのが平気で「やりませんか」と送ってくるのは残念でならない。

例えばこの41歳は、真面目に恋人を募集している相手に構わずこんなものを送れるような人物であり、10年前は31歳だ。31と言ったら本来であればまともな人生を歩んでいるであろう年齢で、自分を含め周囲の友人たちもとっくにエロだの何だのを卒業している時期でもあった。恐らく31でもバカだったから41になっても変わらずバカなのだろう。まともな友達がいれば軌道修正できていたはずだろうに、うるさい事を言う面倒な人間と2人で定期的にご飯を食べるようなこともせずに生きて来たから、発展場に行っただのこの前ヤったやつがどうのと報告し合う程度の人間を友人と称して長年付き合ってきたのだろう。友達は選びなさい。オレの親友はしつこくオレに説教してきたものだ。当時はうるさいと思ったりもしたが、振り返れば彼は愛情に溢れていた。友人に対する愛、一緒に働いている職場の人に対する愛、恋愛に興味がなかったとしても他人への愛は必要だと思う。