めがね屋店長の日常

小さな町の個人商店主の日々のあれこれ。仕事ネタから趣味のブロンプトンネタまで色々。

2万円ではできないメガネ。

2010年05月26日 | メガネ

旅ネタが出来るまで本業ネタを・・・

最近は眼鏡○場さんや弐萬○堂さんといった均一プライスの眼鏡店が増えたせいもあって、

ご予算を決めてこられるお客様が増えました。

昨今のデフレの影響もあり、一様に緊縮予算で来られます(^_^;)

生活防衛という意味でも、いたし方ないのかなというのが本音です。

ただ、そこには視力補正具という譲れない条件が含まれていることを忘れてはいけません。

価格優先でフレームを仕入れていると、たまに非常に作りにくい構造や材質のものに出会います。

安かろう、悪かろうでは今の世の中通用しません。

プロの立場を十分意識して、良いものを適正な価格で提供することを忘れないようにしています。

最近仕入れたおすすめのフレームを紹介します。

 

これはRAPTUMというフレームです。実によく作りこまれたテンプル(足の部分)の女性向きフレームです。

 

これもRAPUTUMです。これもテンプルの造形美がすばらしいです。

 

次はNEXTENSというフレームです。男性向けのデザインで、これはテンプルのつけ根のヒンジ部分に特徴があります。

眼鏡枠の変型防止の方法の1つにバネ丁番という方法があります。

片手で掛け外しの癖のある方はテンプルの片開きという現象に悩まされますが、

バネを使うことで外に開く力を逃がし変型させないという方法です。

このフレームのすごいところはコイルバネではなく、枠のデザインそのものがバネの役目をしている所です。

口で言い表せないのがもどかしいのですが、ぜひ現物をご確認いただけるとうれしいです。

いずれもレンズを組み上げて2万円では出来ません。ですが値段には理由があります。

機能だったり質感だったり理由は様々ですが、均一プライスではないこだわりがそこにはあります。