大手企業の連結3月期決算が相次いで発表され、
日本企業としてトヨタ自動車が初の2兆円超の
営業利益を出したことで話題となっています。
2位が三菱UFJフィナンシャルグループの
1兆円超ですので、トヨタ自動車の躍進ぶりが
際だっており、さすが日本が誇るトヨタ!!
・・・などと、鼻高々になりそうなのですが、
ちょっと海外に目を向ければ、米アップル社は
5兆円規模の営業利益を出しているようで、長い
社歴と伝統技術も新興の技術革新の前では色褪
せて見えてしまう嫌な世の中です。
これは、市場規模の違いなのか?
・・・と、思って人口比率表を確認してみると、
アメリカの人口は世界第3位。属領含め約3億1,400
万人。一方、日本は世界第10位の約1億2,600万人です。
人口だけ見ればアメリカは日本の約2.5倍の人口。
しかし、労働力という角度から見ると、少し変わ
ってきます。2010年統計ですが、65歳以上人口が
全体に占める割合がアメリカは約13%、日本は約
23%。
2025年推計ではアメリカが約18%に比し、日本は
約29%に達します。
どちらも高齢社会が進んでいるのですが、10年後の
日本は3人に1人が65歳以上になるため、年金暮らし
人口が増えます。
年金暮らしの人達は、贅沢を控える傾向にあります
ので市場規模は縮小してしまうでしょう。
財務省が2015年3月までの国の借金を発表しました。
その額は1053兆円。国民一人あたり830万円の借金
を背負っていることになります。
来年の3月には1167兆円にまで増えることが予測
されています。国債を大量発行し、日銀が大胆な金融
緩和を続ける限り、この借金は驚異的速度で膨らん
でいきます。
企業は利益を労働者に分配する事を考えて欲しいの
ですが、最近は株主優遇政策を採る企業が多いのが
現状です。