世の中、物質的豊かさを追求すると、それに伴い
心の豊かさが、すり減っていくのでしょうか。
近年、労働環境の話題で頻繁に取り上げられるよう
になったセクハラ、パワハラ、マタハラ。
企業の関心は特に「パワハラ=パワーハラスメント」
に集まっているようです。同じ職場で働く者に対し
て、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位
性を背景に、業務の適性な範囲を超えて、精神的・
身体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる
行為」と定義され、次の6つの類型を表します。
①身体的攻撃(暴行・傷害など)
②精神的攻撃(脅迫・侮辱・嫌み・名誉毀損など)
③人間関係からの切り離し(無視・仲間はずれなど)
④過大な要求(遂行不可能な業務の押しつけなど)
⑤過少な要求(低能力で可能な業務ばかりの委託など)
⑥個の侵害(プライバシー侵害)
個別労働紛争の相談件数でも「いじめ・いやがらせ」
が増えており、2012年度には長年、相談件数トップ
であった「解雇」を抜き最多となっています。
その件数は年間6万件超。
労働者の4人に1人(25%)が、過去3年間にパワハラ
を受けたことがあると回答しています。
過労や職場の対人関係のトラブルから精神疾患にかかり、
平成26年度に労災と認定された人が前年度比61人増の
497人となり、昭和58年度の調査開始以来、過去最多と
なったことが25日、厚生労働省の集計で分かりました。
労災申請者数も1,456人にのぼり、対前年比で47人増。
これは過去最多です。
厚労省によると、「精神疾患」による労災認定が多かっ
た業種は、以下の順と発表されています。
1位:運輸・郵便(41人)
2位:福祉・介護(32人)
3位:医療(27人)
4位:飲食店(25人)
精神疾患を含む労災認定者497人のうち99人が自殺
(未遂も含む)を図るなど深刻な状況に追い込まれて
います。
年齢別では、40歳代が140人と最多で、30歳代が138人、
20歳代が104人と続きました。
中間管理職の地位に置かれれることが多い40歳代は、
職場や家庭でのストレスを抱えているようです。
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