おかげさまで因幡屋通信37号が完成し、各設置先へ発送いたしました。劇場ロビーのチラシラックでお見かけになりましたら是非ぜひお手にとってくださいませ。今回のお題は以下の通り、カラーはグリーンです。ブログ掲載時の記事をリンクいたしますので、ご参考までに。
*友だちになろう・・・テネシー・ウィリアムズ『やけたトタン屋根の上の猫』より
*社会人の定義・・・クリニックシアター2010『ザ・ピンタ―・ツアー』より
えびす組劇場見聞録36号はこちらです。
*三鷹へ行くのだ・・・国道五十八号戦線解散公演『国道五十八号戦線異状アリ』、『国道五十八号戦線異状ナシ』より
今回から神奈川芸術劇場さん、Bank ARTさん、バサラブックスさん、水天宮ピットさんに設置がかないました。ご理解ご協力まことにありがとうございます。バサラブックスさんは、吉祥寺駅公園口から徒歩1分のところにあり、映画、音楽、思想、哲学、モダン古書、サブカルコミック等を扱っていらっしゃいます。お店の作りはポップで可愛いけれど、品ぞろえは曲者キワモノぞろい。年末年始に読んだ芥川比呂志のエッセイ選『ハムレット役者』、年明けは三島由紀夫の『熱帯樹』を買い求めました。店頭にチラシラックがあり、そこに設置していただいております。
通信の2本の文章は、まったく違う展開によるものでした。1本めは「まさかこの舞台で何か書くなんてことは」だったのが、戯曲や回想録を読むうちにどんどんはまっていき、テネシー・ウィリアムズと友だちになりたいと思った瞬間気持ちが決まりました。対して2本めは本番をみる前から書くことだけでなく、タイトルも決まっていたという大変珍しいパターンでした。予想外と予想通りが同時多発したことになり、自分でも困惑しています。舞台をみるのは楽しくても、ちゃんと劇評を書こうと決められない日々の不安と焦燥、最初の1行を書きだすまでの筆の重さは相変わらずです。
先日油絵を勉強している女性とお話する機会があって、「描いているのに、どうしてこんなに不安なんだろう」と思うのだそうです。絵心のまったくない自分ですが、どんな絵が描けるのか、思うように描けなかったらどうしようと不安はわかるような気がします。自分が文章をなかなか書き始められないのは、「ちゃんと完成できなかったらどうしよう」という不安があるためです。もっと勇気を出そうと思います。「これだけのことしか書けないのか」と自分の言葉の貧しさに情けなくなってもいたずらに心を乱さず、何とかやってみること。この舞台のことを書き記したいという思いに正直になることを忘れず、これからも書いていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
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