*水沼健 作・演出 公式サイトはこちら こまばアゴラ劇場 31日まで
今回が初見の劇団。古いトランクがいくつも散乱する場所に、男がひとり、女がひとり、柱の影に男がもうひとりいて、そこに女がもうひとり現れる。交わされる会話や登場人物の行動はたやすく糸口の見つかるものではなく、つかみどころのないまま時間が過ぎる。
舞台で起こっている状況を最後まで把握、理解できなかった。流れのはっきりした物語がなくても、引き込まれるように見入ることができる舞台もあって、今月はじめにその体験をしたばかりである。しかし3月後半のアゴラ劇場とはどうも相性が悪いようだ。身も蓋もない言い方になってしまうが、何をどのように描こうとしているのか、伝えたいことは何なのかがわからなかった。どこを糸口に想像力を働かせたらよいのだろうか。これが今年度最後のアゴラ劇場通いになるだろう。この1年よく通った。楽しく充実した日々だったが、今夜ばかりは不完全燃焼の極みである。駒場の町は夜が更ければいよいよ暗く、静まり返る。手応えが得られたときは、その静けさによってますます確かなものになり、今夜のような場合は寒さが惻々と身に沁みるのである。
今回が初見の劇団。古いトランクがいくつも散乱する場所に、男がひとり、女がひとり、柱の影に男がもうひとりいて、そこに女がもうひとり現れる。交わされる会話や登場人物の行動はたやすく糸口の見つかるものではなく、つかみどころのないまま時間が過ぎる。
舞台で起こっている状況を最後まで把握、理解できなかった。流れのはっきりした物語がなくても、引き込まれるように見入ることができる舞台もあって、今月はじめにその体験をしたばかりである。しかし3月後半のアゴラ劇場とはどうも相性が悪いようだ。身も蓋もない言い方になってしまうが、何をどのように描こうとしているのか、伝えたいことは何なのかがわからなかった。どこを糸口に想像力を働かせたらよいのだろうか。これが今年度最後のアゴラ劇場通いになるだろう。この1年よく通った。楽しく充実した日々だったが、今夜ばかりは不完全燃焼の極みである。駒場の町は夜が更ければいよいよ暗く、静まり返る。手応えが得られたときは、その静けさによってますます確かなものになり、今夜のような場合は寒さが惻々と身に沁みるのである。
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